風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 お報らせです。2020年9月6日で以って、Kindle本「少年詩集 鳶の歌」を自力発行致しました。原稿は自分で作成し、表紙はデザイナーさんにお願いしました。上梓は自力で行いました。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリで、「少年詩集 鳶の歌」と検索すれば、すぐに出て来ます。右サイドバーのバナーよりも至れます。僕のペンネームは柴田哲夫です。価格は500円ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料で購入できます。多くの方のご購読を願っております。

励まし

 インディーズ作家・村杉奈緒子の中編小説「僕の声を聞いてくれ」Kindle Unlimited版を、タブレットで読み了える。
 入手は、今月2日の記事、入手した5冊を紹介する(6)にアップした。概要の1部を示した。



 また前作「よみ人知らず」は、2019年11月7日の記事にアップした。第1作「片恋未満」の感想に遡れる。



村杉奈緒子 僕の声を聞いてくれ
 陶芸家・七海と雑誌記者・雪名の恋の物語をテーマとする。
 雪名の叔母・未雪の自殺の理由も、推定されるに至る。
 山口県下関市に窯を抱える七海と、東京の雑誌記者・雪名(職を辞する)は、結局結ばれる。
 しかし1つの成就の物語に、未雪と喬木(七海のライバル、未雪の元恋人)の、2人の死を要した事には、疑問が残る。
 人はそうそう死なない者だから、サスペンスならともかく、恋物語に死者を出して盛り上げるのは、避けてほしい手法である。

 3部作の題名の付け方にブレがあるようだが、インディーズ作家・村杉奈緒子の成長を見て、KDP出版を続けようとする僕の、励ましになる。




 当地の読書会、「えがりて読書会」の年刊文集「えがりて」第33号を読み了える。
 入手は、昨年12月15日の記事、入手した4冊を紹介する(6)の、初めにアップした



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 「えがりて読書会」は、35年に亘って継続したと、あとがきにある。僕の参加する「たんぽぽ読書会」と共に参加している、TRさんより頂いた。2019年9月1日・刊。
 「えがりて」は、ネット検索すると、フランス語で「平等」の意味であり、フランス革命の標語「自由、平等、博愛」に依るらしい。広辞苑には載っていない。


 特集テーマは「平成の想い出」である。Kさん(今、苗字を読めないので、仮にこう呼ぶ)の序では、「「それが何か?」と問いたいほどにお祭り騒ぎが繰り広げられた」と改元に冷静である。改元も儀礼も祝賀パレードも、政治に利用しようとする保守政権の意図は見えている。それとは別に、痛ましい思いで見ている者もいる。

 「平成の想い出」を、10名が寄せている。戦中生まれの方が多いらしく、戦後民主主義教育をしっかりと受け、60年安保も経て来た世代らしい。
 家族親族の死、旧友の死、夫の看病と自身の乳癌・鬱病など、生老病死の苦しみを越え、あるいは楽しみ・生き甲斐を見出してゆく、真摯な様が描かれる。やや後年生まれ(団塊世代に1年遅れる)の僕に、大いなる励ましを与えてくれる。



 

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