昨日の記事、入手した5冊を紹介する(7)のうち、さっそく家庭サスペンスvol.29この女が許せない(Kindle Unlimited版)を、タブレットで読み了える。

 保育園の経営者が代わって、パワハラの一家となり、それと闘う保育士・保護者に敗れ去って行く、上野すばる「ブラック保育園」、ぶりっ子の腹黒娘に好いてくれる男性を奪われる、春名宏美「可愛さとあざとさ」ほか、あざとい人々が敗れていく物語が続き、姉妹が図って人を破滅させる川端みどり「復讐代行いたします」、伊東倫智「お姉ちゃんズルい」などの物語が続く。勧善懲悪の物語にも、悪徳の栄えにも、ストレスは解消されないようだ。
 連載物の折井いずみ「我が家の掟」第20話「父の再婚」はユーモラスである。掉尾の川菜亜子「まっすぐに・・・」は、離婚して子連れ、失職した娘さんが、孫と思い込む認知症気味のお婆ちゃんを利用しようかとするけれども、踏み止まるという倫理的に爽やかなストーリーである。
 これら主婦マンガ誌が続いているのは、一定の読者が付いているのだろう。



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写真ACより、「雨の日」のイラスト1枚。