風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

単独

 今日2回めの記事更新です。
 ホームページ「新サスケ'Ownd」の1月23日付け記事に、「2020年版 方言集 福井市とその近辺」をアップしました。表紙を含めて、ExcelでA4判11枚です。2020年末に17語足して、総550語に至りました。
 裏映りが多少あります。ほぼ単独で収集したので、誤りがあるかと存じます。ご批正願います。


 これからも方言を収集して、追加し、改訂して行く予定です。
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写真ACより、「恐竜」のCG1枚。




 思潮社・現代詩文庫242「続続 荒川洋治詩集」より、「詩集<実視連星>から」を読み了える。ここには6編の詩を収める。
 先行する同「詩集<心理>から」を読む、は今月8日の記事にアップした。

 

 「船がつくる波」は、生活が順調に進んで、家を持った体験を基にしているように思われる。番地からは1戸立てのようだが、作品ではマンションのように書いた。本より、韜晦は許される。「真金は/鉄のこと/鉄はきのうから わたしのもの/ちいさな前の橋//借りられて/支払いをすませ/彼のもの//強い箱がたの 波」などの部分が、先の想像を誘う。
 「梨の穴」は、H・Bとその伯父、飛田いね子とその兄、タレント(?)の関口知宏、3つの話が錯綜する。「映写機の雲」は、自分を投影するらしい「石川」と、二人の先輩を描く。「イリフ、ペトロフの火花」は、小ロシアの兄弟の若い死までを描く。現代詩作家の、小説や映画のように物語りたい、という欲求の表れのようである。
 「実視連星」は、難解である。エピゴーネンや批判に苦しんだ彼が、容易に読み解けない作品を書こうとしたかのようだ。あるいは恋人との語れないエピソードを基とするか。
 「編み笠」は、史実かフィクションか、韓国の大統領を射殺したシロク(仮名)の話と、編み笠の数人が東海道新幹線で美人の売り子に会う話を、メインに交錯する。これではエピゴーネンは現れないが、彼の詩はグループを成さず、単独であり続けるだろう。
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写真ACより、「キッチン・グッズ」のイラスト1枚。


 

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