風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 お報らせです。2020年9月6日で以って、Kindle本「少年詩集 鳶の歌」を自力発行致しました。原稿は自分で作成し、表紙はデザイナーさんにお願いしました。上梓は自力で行いました。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリで、「少年詩集 鳶の歌」と検索すれば、すぐに出て来ます。右サイドバーのバナーよりも至れます。僕のペンネームは柴田哲夫です。価格は500円ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料で購入できます。多くの方のご購読を願っております。

句材

 福井県俳句作家協会・編の「年刊句集 福井県 第58集」より、3回めの紹介をする。
 同(2)は、先の4月25日の記事にアップした。




 今回は福井地区の、56ページ~75ページの20ページ、40名400句を読んだことになる。
 新しい句材は必要だが、新と真のもう1つ、真実も必要である。能や文楽の型より摂った句、忌祭を吟じて季語と即かず離れずの句、田舎の若者を吟じた句、などに惹かれた。
 会員の高齢化はあるが、畑作業、新しい学び、などを吟じた句もあって、回想の作品と共に、お元気である。

 以下に5句を引く。
見送りの目頭押さふ光る風(T・利彦)
ライダーの危ふき蛇行雲の峰(K・邦子)
母の忌や四男三女衣被(S・由紀子)
ロボットのスイッチを押して掃初め(T・三恵子)
炭琴の高き音色や秋気澄む(I・和加子)
0-11
写真ACより、「アジアンフード&ドリンク」のイラスト1枚。




 福井県俳句作家協会「年刊句集 福井県 第57集」より、5回目の紹介をする。
 同・(4)は、今月4日の記事にアップした。
概要
 僕はこの年刊アンソロジーを、平成26年版・第53集より読んできており、今年で5冊めである。毎年3月、事務局長方へ葉書を送り、1冊を送って頂いている。事務局長が代わると、きちんと引継ぎをしてもらえる。
 身近な大衆詩を読んで、僕は短歌、詩の創作だけでなく、心に大きな滋養を得ている。
感想
 今回は、奥越地区(勝山市、大野市)を読んだ。122ページ~143ページの22ページ、43名の430句を読んだ事になる。
 句境も進むべく、語彙(ボキャブラリー)・句材の新しさ、口語体(会話調)の試み、切実な心情、寸時の心理、壮大な景・心情、などを吟じている。
引用

 以下に5句を引く。
扇風機に進路変更そうじロボ(I・ひで子)
悠然と大樹の冬よ風は友(I・治代)
啓蟄や寝相の悪い児どつこいしよ(M・政治)
ひと雨が雪嵩くずす昼下がり(I・泰子)
春昼の手提げをさぐる鍵ひとつ(T・喜美子)
0-35
写真ACより、「キッチン・グッズ」のイラスト1枚。



 福井県俳句作家協会「年刊句集 福井県 第57集」より、3回目の紹介をする。
 同・(2)は、今月16日の記事にアップした。リンク記事より、関連過去記事へ遡れる。
概要
 「作品集」の「会員順」は、大きく8地区に分けられる。地区内の市町ごとに、おもに所属する会の内より、氏名のあいうえお順に作品が並ぶ。
 つまり長短はあっても、ほぼ同じ会の会員の作品が並び、作風がまとまっている感がある。
感想
 今回は、66ページ~106ページ(福井地区のしまい)まで、41ページ、81名の810句を読んだ事になる。前回で、半分ずつと書いたが、計算違いがあったようだ。
 短い詩型で、新しさを打ち出すのは難しい。生活実感の中で、これは、という句材を見つけて書き留めるのだろう。
 ぎすぎすした、不安な時代に、豊かな情感は救いである。以下の引用には、情感があって新しい句を選んだ。
引用

 以下に5句を引く。
頼りなき孫の歩みに蝶一羽(K・洋治)
七草や犬の餌に足す一しやもじ(U・恭子)
ふる里が口に広がるまくわうり(T・富美子)
石垣の揃はぬところ野菊かな(U・君枝)
草笛を吹くあの頃に戻れねど(M・桃翠)
0-31
写真ACより、「キッチン・グッズ」のイラスト1枚。


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