風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。


同人詩誌

 僕のホームページ「新サスケ’s Ownd」の1月5日付けの記事に、毎日新聞・福井版のリレーエッセイ欄「へしこ」に載せてもらった「群青」一代記を転載しました。
 ホームページの元旦の記事「ネット爺さん奮戦記」に、日付的には先行するものです。
 僕とこぐま星座さんと二人で、2004年10月に同人詩誌「群青」を創刊し、2015年11月・刊の第34号で終刊(通算同人5名)するまでを描いています。どうぞご訪問ください。
アドレスは以下の通りです。

https://masakyf-diary.amebaownd.com/posts/5516487

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写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。



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 今月20日の記事、「届いた1冊、頂いた7冊」で報せた内、同人詩誌「果実」79号を読み了える。
 
同・78号の感想は、今年4月10日の記事にアップした。
概要
 2018年11月、果実の会・刊。B5判、43ページ。詩は1段組み、散文は2段組み。
 7名・17編の詩、5名・5編の随筆を収める。
 県内の教員、教員経験者を、主に同人とする。
感想
 巻頭のK・不二夫さんの「救急車と女」では、第2連の始めに「わたしと仕事 どちらが大事なの/突如 女が叫ぶ」と書き、約束を破られた、二の次にされた女性の心情に、後になって思い遣っている。
 O・雅彦さん(都内在住。W・本爾さんの詩に心打たれて参加)の「かわりゆくものに」はカリグラム(視覚的な詩の技法。この語が広辞苑になくて、僕がどれだけ苦労したか)で、行頭を高低させて変化させている。編末3行は「今日の空に/わたしの心は/救われた」と希望的である。
 F・則行さんは「机 Ⅰ」で百年愛されてきた小机を、「机 Ⅱ」で専用の椅子机がなく、腹這ってものを書いて来た事を書く。危うい時代には、家庭内と自分に視線を向けるのが賢明な方法かも知れない。
 W・本爾さんの「二月のうた」は、歳月を経て純化された、母への挽歌である。
 T篤朗さんは5編の詩を寄せている。「交差2」では、「僕たちは並行している/それでいいじゃないか…遠く離れても/君が見える/それがいいじゃないか」と、交わる事のない同行者を信頼している。
 随筆5編も、思いの籠もった作品である。



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 昨日の記事「届いた1冊、頂いた7冊」に挙げた内、同人詩誌「青魚」No.89を、ほぼ読み了える。
 
同・No.88の感想は、今年6月10日の記事にアップした。リンクより、旧号の記事へ遡ってゆける。

 冒頭、K・和夫さんのエッセイ「龍泉寺界隈ふたたび」は、現・越前市(旧・武生市)の敗戦直後の回想から、産物の世界展開への現在の希望を描いて、懐かしい文章である。

 T・幸男さんの4編の詩(ペン書きを縮小掲載したもの)は、上下2段の下段に作庭した(彼は作庭家であり、画家でもある)庭のカラー写真を置いて、展開する。やや難解だが、題名「彼岸の滸で」、「永劫の無辺(ほとり)で」、「足のうら」、「皿ねぶり」の題名を考慮に入れると、わかりやすいか。前2編は無常観を感じさせ、あと2編は年少時の回想が濃い。
 千葉(兄)さんの「匂い」、千葉(弟)さんの「姉、敏子」、共に姉の死を詩って、詩風の違いを見せる。
 高年大学から出発した詩人たちも、どんどん進歩している。

 M・幸雄さんの「現代詩を語る」(座談会記事より抜粋)では、主張の1つに「近現代詩語辞典」の作成を求めている。
 安部倹司・遺稿詩集「生と死のあいだ」(千葉(兄)が出版に関わった)は大冊だが、5名の方が丁寧な感想を寄せている。


 僕はソネット9編(と短歌連作1編)を寄せた。もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」の、11月20日の記事より、ソネットを毎日1編ずつアップするので、横書きながらご覧ください。


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 11月17日、18日に、受贈するなどして入手した本、8冊を写真アップする。
 純粋な受贈本として、先の10月19日の記事、青山雨子さんよりの
詩集「冷麺」に次ぐ。
 まず上の本は、綜合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)12月号である。「歌壇」がAmazonで抱き合わせ商品になってしまったため、今月13日の記事「昨日の用事4つ」の2番目に書いた通り、発行所の本阿弥書店へ直接、半年分を振り込んだのである。
 17日(土曜日)に県立図書館へ荒川洋治氏の講演を聴きに行こうと、外へ出た所へ、郵便配達の人に手渡された。

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 県立図書館で同人詩誌「青魚」代表の千葉晃弘さんに会い、出来たばかりのNo.89を8冊頂いた。僕はソネット9編と、短歌連作を載せてもらった。
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 また同時に、千葉晃弘さんの新詩集「降誕」を頂いた。134ページ、帯。
 詩集に纏められる事で、価値を高める詩群である。

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 11月17日は、県立図書館の文学フェスティバルの日だった。
 県内文学関係のフリーマーケットも20余のブースを設けており、同人詩誌「果実」のK・不二夫さんより声を掛けられた。僕の名宛ての封筒入りで、同人詩誌「果実」79号を下さった。教員、教職経験者を主な同人とする詩誌である。

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 フリーマーケットに「百日紅」のブースがあり、県内結社歌誌「百日紅」計20号程を並べ、どれも無料だとの事で、最新10月号を頂いた。
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 県立大学文芸部のブースより、「リキッド」N0.24、No.24.5、2冊を無料で頂いた。イラストと掌編などを収めている。フリーペーパーなのか、部誌なのか、判らない。
 他に幾つかの高校、大学の文芸部の部誌のブースがあったが、小説中心という事で、詩歌はなく、冊子を買わなかった。

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 18日の「2018 ふくい詩祭」に出席したところ、とくしともこさんが詩集「ひかり いのち」を下さった。
 文芸社・刊。87ページ、帯。

 おいおい読んでゆき、ここに感想をアップしたい。


 11月12日(月曜日)の、ネット・読書以外の用事、4つを挙げる。
 ブログのネタが乏しい(無くはない)からだ。
 雑記日誌のホームページ「新サスケ’s Ownd」に書くべき記事かもしれない。
 このブログとアメブロ「新サスケと短歌と詩」が真夜中0時頃に公開するので、0時より記事公開に伴う諸々をして、2時に就寝。9時に起きる。
 メール、ネット、他を午前中に済ませて、午後に出掛ける。
1・本の発送
 11月11日に、メルカリより1冊の注文があったので、ぷちぷちで包装して、大封筒に封入してあった。ファミリーマート某店で、スマホのQRコードを店内機にかざして、伝票を受け取り、レジで処理する。
 新書だったので、文庫本の300円ではないが、ファミリーマートが近くになく、車で往復30分くらいかかるので、ガソリン代を考えると、あまり儲けにならない。メルカリの本の売買は、遊戯のようなものだから。
2・歌誌代の振込み
 綜合月刊歌誌には、角川「短歌」、「短歌研究」、「短歌往来」などもあるが、僕は本阿弥書店の「歌壇」のみを取っている。
 Amazonで「歌壇」(800円)が、総額2千円以上の抱き合わせ販売になってしまった。Amazonで1ヶ月1,200円の買い物をしない事もないが、タイミングなどが合わず、非常に困る。
 それで「歌壇」誌の巻末にある無料振替伝票で、S郵便局より、6ヶ月分を本阿弥書店に振り込んだのである。家の斜め前に簡易郵便局があるが、無料伝票を扱わないので、遠くへ行く。

・F病院へ
 いったん帰宅したが、足の痣状のものが気になり、F病院皮膚科へ行く。
 診察の結果、タムシではなく、湿疹らしいので、その塗り薬を処方するから、1週間後にまた来なさい、とのこと。薬局でもらった塗り薬は、スチブロン軟膏2本。ステロイド剤、とはっきり薬品名に出ている。
4・発送の用意
 手帳のスケジュールにあった、本の発送準備をする。
 僕のこれまでの紙本詩集3冊と、かつて編集役をしていた同人詩誌「群青」第2号~第34号を、日本現代詩歌文学館に所蔵して貰うためである。3冊の詩集は、本棚と段ボール箱より、すぐ取り出せた。
 「群青」の創刊号はすでになく(合本にある)、第34号で終刊した。発行のたび、残った詩誌を大封筒に入れ、号数を表書きしていたので、比較的楽に済んだ。30号がなかったが、バラで積んである30冊ほどの中より見つけ、ホッとした。
 古い「現代詩年鑑」(思潮社)より、住所を見つけた。市名から始まっているので、岩手県の筈だと、郵便番号を番号簿と照合して確認した。11月13日、発送の予定である。
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写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。



 

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 今日2回目の記事更新です。
 県内にお住まいの詩人・青山雨子さんが、10月17日(水曜日)に、郵送で詩集「冷麺」を贈ってくださった。
 2017年9月8日の記事
「届いた2冊」で紹介した、「東京ベースボール」に次ぐ、第8詩集である。
 生活の中にシュールな場面を登場させた、特異な作品を描き続けて来た。この詩集には、変化もあるようだ。
 思潮社「現代詩年鑑」でも紹介された実力のある詩人だ。
 出版社「日野川図書」を経営し、則武三雄・選詩集を出版した彼女が、どのような変貌を遂げたか、楽しみである。
 読み了えたなら、ここで紹介したい。
 なお彼女は、僕が編集役をしていた同人詩誌「群青」(2016年、第34号で終刊)の同人として活躍した。


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 同人詩誌「角(つの)」第47号を、ほぼ読み了える。
 今月20日の記事、
「頂いた本など9冊より(1)4冊」で紹介した内の1冊である。頂いた事情などは、リンクをご参照ください。
 
同・46号の感想は、今年4月24日の記事にアップした。
概要
 2018年8月20日、「角の会」・刊。
 B5判、上質紙、50ページ。詩は1段組み、見開き2ページに1編、と贅沢な詩誌である。散文は2段組み。
 詩は14名15編、散文は6名7編を収める。
感想
 K・久璋さんの「羽化」では、毛虫が道を這っていると、車を避けると書く。生命を、万物を大事にする事は賛成だ。しかし人間が「類」的存在(人類として)として進歩して来た事を思うと、人間の尊厳を大事にしたい。
 T・百代子さんの「壊れる」では、「コンクリートの階段から落ちて/脳からの指令が壊れてしまった」人の、「いや 喉は乾いている/口がどこにあるかわからん!」状態を引いて、人間らしく生き得ない悲惨を描く。
 散文は、19ページを占めるが、詩人らしくない(美文を書けというのではない)文章で、総じて宜しくないようだ。
引用

 H・秋穂さんの「セレナーデ」が、言葉で言い表しにくい事へ、手を伸ばしているようで、優れている。
 11行の内、4行を引く。

  セレナーデ

  (前略)
庭の飛石が啼いて
花を摘む風の音は記憶の中を走っている
そして雨降りはそのまなざしのなかでもえつき
くずれた堤防の影で貌を上げる
  (後略)




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