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 所属する結社の歌誌、「覇王樹」2018年6月号をほぼ読み了える。
 到着は先の5月28日の記事
「届いた2冊(2)」の後方で、同・5月号の拙い感想は4月29日の記事「同・5月号を読む」にアップした。
概要
 通常立ての短歌欄と、連載評論の他、年間テーマ「道・路」に応じて、H・俊明さんの「二つの寂しき路」、I・謙三さんの「人生行路」2編が載る。
 「他誌拝見」では1ページ3段組みで、7誌を5名5首ずつ転載している。
 「受贈歌集歌書紹介」では、3段組み2ページ余にわたって7冊が紹介され、感想に引用歌が添えられる。
感想
 年間テーマ「道・路」の2編は、「道・路」の出て来る歌の論ではなく、歌の道、人生の道を、自在に綴ったもので、読みやすくて感銘深い。
 壮年よりも高齢の方が多いと見受けるが、短歌作品にはそれぞれいつまでも「短歌の新」を追う姿が浮かぶ。
引用

 「游芸集」の佐田公子さん(本誌・編集人なので、フルネームで記す)「さくら子なれば」6首より。
両岸の桜枝垂るる神田川 嗚呼そこここに亡き息子(こ)が笑ふ
 息子さんを亡くされた嘆きは深く、そこここに顔が浮かび、声が聞こえるのだろう。笑顔である事が救いか。
 「大翼集」のS・和子さん「さくら三昧」6首より。
テーブルに向き合ひ若き日の話すれば夫の顔がほころぶ
 和やかに新婚時代を過せた夫婦は、老いても思い出話の和やかな時を持てる。そうでなかった自分は後悔する時がある。