今日2回めの記事更新です。
 昨日に続き、同人詩誌「青魚」No.94より、僕のソネットの3編めを紹介します。


  
ぼける
    新サスケ

秋に入って 毎夜の風呂湯は
僕が溜める 先に入る
さて体を洗いおえて
髪を洗った覚えがない

いつも洗髪は 浴槽につかって
頭をつき出して洗うのだが
今夜はそれを済ませたか
覚えていない

髪に手をやって
洗ったことにする
もう一度 湯に浸る

髪をタオルで拭いて
濡れ方は洗ったらしい
こほこほと妻が咳をしている

バスルーム
 写真ACより、「バスルーム」のイラスト1枚。