風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケは、2017年10月17日付けでのAmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)の発行に続き、第5詩集「改訂版 ソネット詩集 光る波」(縦書き)を、2018年5月31日、Kindleストアにて発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 2011年10月1日・刊の紙本「ソネット詩集 光る波」に、数十ヶ所の加筆をし、編集しました。
 販売ページは、Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 ソネット 光る波」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。右サイドバーのバナーよりも着けます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。

喫茶店

 9月18日(火曜日)の午前9時半より、メンバー3人が喫茶店の1隅で、短歌研究会A第48回を持った。
 8月は休んだので、7月20日の記事、
同・第47回以来である。
 3人ともモーニングセット(Tさんのセットは注文違いだったが)を摂り、歌誌の貸し借り、返却のあと、研究会に入る。研究会Aは、各自の詠草の検討会である。

Mさんの9首より。
 3首目の上・中句「たゆたへる雲のすき間を昼の月」→「漂へる雲のすき間に昼の月」と直すよう、Tさんと僕が奨めた。
 5首目の上・中句「ぬばたまの千代萩の黒き莢」を、枕詞と掛かる句は続くので、「ぬばたまの黒き千代萩の莢」と句跨りでも直すよう、僕が奨めた。
 7首目の上・中句「紫外線どつぷり吸ひし二の腕を」の2句→「たつぷり吸ひし」に直すよう、Tさんが奨めた。
 9首目の結句「ややに明かるし」→「ややに明るむ」に直すよう、Tさんと僕が奨めた。
Tさんの8首より。
 2首目の下句「虫食ひのありいづこの虫ぞ」の結句→「いづれの虫ぞ」と直すよう、Mさんが奨めた。
 3首目の下句「秋雨前線停滞したり」の結句→「停滞しをり」を1考するよう、僕が奨めた。
 7首目の上句「いちめんの刈田の上を」の初句→「広ごれる」に直すよう、僕が奨めた。
僕の10首より。

 1首目が良くないと2人が言うので、あとで「パソコンへ短歌を写しスマホにはエバーノートの新ページ開く」と自分で直した。エバーノートの歌を何回か創ったが、1首は出詠したい。
 8首目の中・下句「酷熱の夏を送るとこの年もまた」は9月1日の事だったと話すと、Tさんが結句を「九月一日」に直すよう奨めたが、ここ3年を続けて手花火をしている気持ちを活かしたい。

 検討のあと、ここ1ヶ月の僕の70余首を2人に読んでもらい、評価をもらった。
 次の会の日程を決め、11時前に散会した。
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写真ACより、「ハッピー気分」のイラスト1枚。



 7月19日(第3木曜日)の午前9時半より、メンバー3人がある喫茶店の1隅に集まり、短歌研究会A第47回を持った。6月20日の記事、同A第46回に次ぐ。
 僕が店に着いた9時25分頃には、TさんとMさんはすでに席にいて、声を掛けられた。僕はアイスコーヒーを、2人はコーヒーを頼んだ。
 歌誌、歌集、文庫本の貸し借り、返却をする。僕はTさんより、新鮮なトマトと茄子を一杯頂いた。

 研究会Aは、各自の詠草の検討である。
Mさんの9首より。
 1首目の上句が、「ジャズを弾きまたギャグを言ふギタリスト」を、僕が初句字余りになって良いなら、「ギタリストはジャズを弾きまたギャグを言ふ」にした方が、下句との繋がりが良い、と奨めた。
 3首目の下句「子燕が飛ぶ散りぢりに飛ぶ」の「散りぢり」に僕が引っ掛かると、Tさんが結句「縦横に飛ぶ」とする案を出した。
 5首目に西洋朝顔を詠んで、4句に「密かごと咲く」とあるのを、「密かにも咲く」とするよう、僕が奨めた。他に何ヶ所か。
Tさんの8首より。
 1首目の3句4句「しろじろと輝きて在り」を「輝きてしろじろと在り」にすると、Tさん自身が推敲した。
 4首目の下句「この青田のうへ行くしら鳥」を結句「しら鳥は行く」にして、音数を合わせ、動詞止めにするよう、僕が奨めた。他に何ヶ所か。
僕の10首より。

 4首目・下句「影の覆ひて通う風ある」の4句が具体的でなく、何の影だったかとTさんが問うので、「木陰のもとに」に自分で直した。
 10首目「あの人はファミリーマートに…久々に訪う」人は、好きな人かとTさんが問う。結句の「訪う」が大げさなのかと、「久々に行く」に自分で直した。他に何ヶ所か。

 詠草研究のあと、僕の今期1ヶ月の80首ほどを、2人に読んでもらい、感想をもらった。
 次回の日程を決め、11時頃に散会した。
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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。



 6月26日(火曜日)の午前9時半より、メンバー3人が喫茶店に集まって、短歌研究会B第25回を持った。
 今月1日の記事、
同・第24回に次ぐ。
 僕がアイスコーヒーのモーニングセット、Mさんがブレンドコーヒーのモーニングセット、Tさんがアメリカンコーヒーを注文した。
 飲食しつつ歌誌・歌集の貸し借り・返却、詩誌の贈呈のあと、研究会に入る。
 研究会Bは、岩波文庫「宮柊二歌集」(宮英子・高野公彦・編)の読み込みである。
 今回は、歌集「多く夜の歌」の「瑠璃と紅」の章の「西国行」の節、124ページからである。

 初めの歌の4句5句「今年のわかき藺田(ゐだ)うち見ゆる」の「うち」と連体形は、貧しいながら農業生産の場(宮柊二は書店の息子で、農業経験がない)の力強さを感じたのだろう。

 2首目の4句5句「原民喜詩碑に対ひ立てりあはれ」は、結句が9音になっても、「対ひて立てり」では済まない、強い思いがあったのだろう。

 「高井戸の家」の章に入り、2首目「人間を大事にせざる実験の大き規模おもひこころ激(たぎ)ち来(く)は、当時の米ソの水爆実験を指すようだ。

 5首目「弁明をせずに生きむとおもふけど弁明以外の何を饒舌(しやべ)らむ」で、「けど」の口語は、「しゃべらん」の口語に繋がるのだろう。


 126ページの3首目の初句2句「ならびたる野菜なつかし」で懐かしいのは、僕は戦後復興を、Tさんは故郷を思っての事、と解した。

 次の「庭土の凹処(くぼど)に溜る雨水(あまみづ)が」の歌に惹かれると、Mさんが述べた。
 
 「しづかに映す」、「このしづかなる」の句が目立ち、心の静かさを、宮柊二は願ったのだろう。

 127ページの「十国峠」の節で今回の研究会を了えた。
 次回の日程を決め、10時半過ぎに散会した。
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写真ACより、「おもてなし」のイラスト1枚。


 5月31日(第5木曜日)の午前9時半より、メンバー3人が喫茶店の1隅に集まって、短歌研究会B第24回を持った。
 4月25日の記事、
同・第23回に次ぐ。
 僕がアイスコーヒーを、Mさんがブレンドコーヒーを、Tさんがアメリカンコーヒーを注文し、歌誌・歌集の貸し借り・返却の後、研究会Bに入る。
 研究会Bは、岩波文庫「宮柊二歌集」(宮英子・高野公彦・編)の読み込みである。
 今回は、120ページの始め、歌集「多く夜の歌」の「北海道羈旅」の章の途中からである。
 初めの「表現は生(せい)の営為につながると我はしも言へりこころ定(さだ)めて」は、厳しい言葉である。ただし次の章には、「わがうちの見悪(みにく)き悪魔をりをりに笑ひてゐたり見てをりき我は」の歌もあり、聖人的な生を送っていた訳ではなさそうだ。
 「八月の歌」の節の何気ない生活詠3首は、「八月」の示すように、戦争体験をへて生活の平穏を大事にする思いの表われだろう。
 章題「自方冬至短至」の読み方、意味が3名共にわからない。
 「楊(やなぎ)のわた」の語がはっきりしないTさんに、僕は「柳絮」の語があると示し、Tさんも電子辞書の広辞苑で確認した。
 123ページの「瑠璃と紅」の章に、「ひらめきし稲妻のなか卓に置く指太きこの消極の掌(て)よ」、「おもほえば恥ふかむのみ一切事(いつさいじ)(あく)せぬのみの茫々にあり」の2首がある。従軍経験を経た身は、一切の悪を為さない覚悟があり、家族を守る・短歌で活躍する、という積極の事を成している、と3人で話し合った。
 様々に語り合ったが、書ききれない事もある。
 次回の予定を決め、10時半過ぎに散会した。
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写真ACより、「ファンタジー」のイラスト1枚。




 5月17日(木曜日)の朝9時半、メンバー3人がある喫茶店に集まって、短歌研究会A第45回を持った。
 4月19日記事の、
同・第44回以来である。
 僕とMさんがモーニングを摂って、Tさんはアメリカン・コーヒー。
 歌誌の貸し借り、返却のあと、詠草検討の研究会Aに入る。
Mさんの10首より。
 3首目。4句5句の倒置を止めて、順直にするよう、僕が奨めた。
 5首目。「落つ泥を」を「落ちし泥を」に、6首目の「苑に勢ひし」を「苑に生ひたつ」にするよう、Tさんが奨める。
 8首目。「黒き種ごと持ち上げて芽吹きたる畑の葱苗」を「黒き殻ごと持ち上げて」「畑の葱が」に直すよう、Tさんと僕が奨める。
 9首目。4句5句を入れ替えて、動詞止めにするよう、僕が奨める。他にアドバイス幾つか。
Tさんの10首より。
 1首目。「運動レシピ」の「レシピ」が変なので、僕が電子辞書を繰るなどしたあげく、「メニュー」の語を思い出して解決。
 5首目。「娘子」を萬葉集風に「をとめ」と読ませたいなら、ルビを振るよう、Mさんと僕が奨めた。
 10首目。「朝風のごと軽やかに」を「清々と」に直そうかと、Tさん自身が言った。
僕の10首より。
 5首目。パソコンで音楽を聴きながら画面操作をする、という状況が二人にはわからないので、没。
 9首目。「パソコンを繰る」の「繰(く)る」には「あやつる」の意味はなく、歌壇では通っている気もするが、推敲する事にする。
 (二人に刺激を受けて、帰宅後に3首を推敲した)。

 検討のあと、僕の今期70首近くを二人に読んでもらい、感想をもらった。
 次の研究会Bの日程を決め、11時頃に散会した。
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写真ACより、「ファンタジー」のイラスト1枚。




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 村松友視(むらまつ・ともみ、1940年~)の小説、「海猫屋の客」を読み了える。
 前のブログ「サスケの本棚」の2011年4月13日の記事
「帰ってきたアブサン」に拠ると、彼の「アブサン」シリーズ、「時代屋の女房」シリーズ(1、2、のみ。「怪談篇」は文庫本棚にある)を読んでいた事がわかる。
概要
 村松友視は、村松梢風の孫。
 「海猫屋の客」は、朝日文庫、1989年・刊。単行本は、1986年、朝日新聞社・刊。
 「文庫のためのあとがき」で作者は、小樽の街に奇妙な懐かしさをおぼおえ、当然の筋道みたいに週刊朝日に「海猫屋の客」を連載したと書く。
感想
 昭和の読みやすい小説、という事で、前記作の著者とはわからず、文庫本棚より抜き出した。
 小樽の喫茶店「海猫屋」とその近辺を舞台に、マスター、前衛舞踏家、自称・女優、興信所員、監視人、などの感情が入り組むストーリーである。
 その行動と描写が芝居がかって、映画を観ているような気分になる。映画化は、されなかったようだが。
 難しい決着の付け方も、作家の手腕だろう。
 昭和風のおおらかな(ミステリー仕立てだが)小説だった。



 4月18日(水曜日)の午前9時半より、メンバー3人がある喫茶店の隅に集まって、短歌研究会A第44回を持った。
 メンバーの都合で、2月17日の記事で紹介した、
同・A第43回以来の研究会なので、2ヶ月ぶりの再会だった。
 歌誌、歌集の貸し借り、返却のあと、研究会に入る。Aはお互いの詠草の検討である。Tさんは、先日にけがをして体調不良で、詠草を持って来なかった。
Mさんの10首より。
 「はらはらと桜花ちる峡のみち歩みきしときうぐゐすの鳴く」を3人掛かりで「桜花ちる峡のみち歩むとき木立の上にうぐひすの鳴く」に直した。
 3首目の「のそりと出づる白き蛙よ」を順直に「白き蛙ののそりと出づる」に直すよう、Tさんが奨めた。
 6首目の下句「灯に照らされど寂しその白」より、4句を「灯に照らされて」に直すよう、2人が奨めた。
僕の10首より。
 5首目の「ひらけて見仰ぐ」は「仰ぐ」だけで見上げる意になるとTさんが指摘するので、僕は納得した。
 8首目の中句「配りきて」は「配りおえ」が良いとTさんが奨めるので、ニュアンスが微妙に違うと思いつつ、受け入れた。
研究会後
 僕の今期1ヶ月の30首程を2人に読んでもらった。
 また研究会Bの予定も決め、11時半頃に散会した。
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写真ACより、「ファンタジー」のイラスト1枚。


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