風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 お報らせです。2020年9月6日で以って、Kindle本「少年詩集 鳶の歌」を自力発行致しました。原稿は自分で作成し、表紙はデザイナーさんにお願いしました。上梓は自力で行いました。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリで、「少年詩集 鳶の歌」と検索すれば、すぐに出て来ます。右サイドバーのバナーよりも至れます。僕のペンネームは柴田哲夫です。価格は500円ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料で購入できます。多くの方のご購読を願っております。

土俗性

 福井県俳句作家協会「年刊句集 福井県 第57集」より、2回目の紹介をする。
 同・(1)は、今月10日の記事にアップした。
 2019年3月20日・刊。2018年中の句より成る。
概要
 年刊句集の中心の「作品集」は、会長以下の役員順、名誉会員・参与、会員順、となっている。
 会員順は、福井地区、坂井地区、奥越地区、鯖丹地区、南越地区、敦賀地区、若狭東地区、若狭西地区の、大きく8地区に分かれている。各地区内の市・郡・町については、各地区の紹介内で述べたい。

感想
 今回は、会員順の初め「福井地区」(福井市、吉田郡)の前半である。会員数が多いので、約半分を読んだ。
 35ページ~65ページの31ページ、620句を読んだ事になる。
 短い詩型だから、手練の腕が要るようになる。「焼鯖の手際を褒めて半夏生」(F・照子)、「田植機とたつた二人の田植謡」(N・明徳)等の、土俗性も、題材として感慨深い。
 一方で、新しい語彙(ボキャブラリィ)を取り入れる方法も、俳句を新しくする手法である。時代は移るから、俳人年齢が上がっているようでも、時代に付いて行く必要はある。
 以下に引用の5句は、新しい語を取り入れた作品のみ、引いてみた。
引用

 以下に5句を引く。
山吹の花にママ友ベビーカー(T・京子)
母子してパソコン論議盆の月(S・和雄)
啓蟄や踵に測る骨密度(H・一枝)
自撮棒かざしてポーズ風光る(K・敏子)
参道に積もる落葉はミルフィーユ(I・貴夫)
0-27
写真ACより、「キッチン・グッズ」のイラスト1枚。




年刊句集「福井県 第57集」
 「年刊句集 福井県 第57集」に読み入る。
 本の受領は、先の3月31日の記事にアップした。
 リンクより、昨年・刊「同 第56集」、1昨年・刊「同 55集」の感想記事へ遡り得る。
概要
 福井県俳句作家協会・発行、2019年3月20日・刊。
 1ページ2段組み、1段1名10句を、新年・四季順に掲載する。
 会長のY・世詩明氏の序文「先師に続け」のあと、作品集、俳句の各種大会の入賞句、各支部の報告等、索引、編集後記へ続く。
 作品集は、2018年(平成30年)に吟じられた句をもって成る。
感想

 今回は初めの1ページ~32ページ、役員、名誉会員・参与の61名、610句を読んだ事になる。
 大家の作品であって、初心者の乱れはない。
 おもに宗教信仰に近く、土俗性も残されている。
 農林漁業に働く老いを吟じた句があって、目を惹かれる。
 技法的に、比喩は少なく、短い詩型ながら対句を取り入れた作品が、散見される。
引用
 以下に5句を引く。
地に木遣天に見得切る梯子乗り(I・道夫)
小鳥来る庭に水琴窟ありて(F・フジ子)
春浅し焦げつき癖のフライパン(I・千恵子)
湧き水に浮かぶ西瓜の自転して(S・健吉)
鮎を焼く簗場小町と呼ばれゐて(I・野武男)



↑このページのトップヘ