矢部太郎のマンガ本「大家さんと僕 これから」を、メルカリで買って読み了える。
 緊急事態宣言の外出自粛で鬱陶しくなって、売り手には済まないが、念願の本を注文した。しかし僕はマンガに詳しくなくて、評の仕方も知らない。
 手塚治虫賞を受賞した「大家さんと僕」は、2018年7月27日の記事にアップした。



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 「大家さんと僕」の続編、完結編である。2019年・3刷、新潮社・刊。スピンオフの本を含めると、100万部達成らしいが、今はそれを読みたくない。
 矢部太郎は、お笑い芸人、俳優でもある。父は絵本作家、紙芝居作家だという。

 このマンガの魅力は、昭和初期生まれのお嬢さん育ちらしい大家さんの性格にある。
 小柄で、教養があり、旧くからの友人もいる。けじめがあり、ユーモアのセンスにも秀で、若いのちゃんともウマが合う。
 大家さんは2度の足の骨折のあと、他界する。そのあとのエピソードもある。
 大家さんは、矢部太郎・他の周囲の人々に、幸せを、人生を分けてしまったのだろうか。
 最後のコマに「千回転」とあって何かと思ったが、羽生結弦選手の「4回転」がそう見えたのだった。