山田詠美の小説「ぼくは勉強ができない」を読み了える。
 購入は、2019年9月7日の記事にアップした。

 彼女の小説の感想として、先の2月11日の記事、「放課後の音符(キイノート)」に次ぐ。



IMG_20190906_0004
 新潮文庫、274ページ、2016年48刷。

 黒人GIとの性を描いた山田詠美が、中学生、高校生を描いて、何の異論もない。後続の女性作家に道を開いた事で評価したい。
 中学・高校で優等生(?)だった僕も、大学で挫折して、社会的な劣等生(?)となり、社会は学力ではなく、人間力が幅を効かすと知った。僕も努力を重ねてリタイアし、穏やかな老後を願っている。ただしアマチュア文学に拠ってなりと、名誉回復を果たしたいと思う。
 山田詠美は、時代の厳しさを感じてか、シリアスな小説に向かっているようだ。