風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 お報らせです。2020年2月20日で以って、Kindle本・短編小説「底流」を自力発行致しました。原稿は自分で作成し、表紙はデザイナーさんにお願いしました。上梓は自力で行いました。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリで、「柴田哲夫 底流」と検索すれば、すぐに出て来ます。柴田哲夫は、Kindle版・詩集「詩集 日々のソネット」、「改訂版ソネット詩集 光る波」と同じく、僕のペンネームです。価格は500円ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料で購入できます。多くの方のご購読を願っております。

寸評

 所属する結社歌誌「覇王樹」の2020年3月号を、ほぼ読み了える。
 入手は、先の2月29日の記事、届いた2冊を紹介する(11)にアップした。



 結社のホームページ、短歌の会 覇王樹も、すでに3月号仕様である。


 僕の歌等は、もう1つのブログ、新サスケと短歌と詩の、今月1日の記事より順次アップしてゆくので、横書きながらご覧下さい。


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 本文では、通常の短歌と散文の他、昨年11月16日の第61回全国大会の報告が、8ページに渉っている。

 以下に2首を引いて、寸評を付す。
 N・ま寿子さんの「日時計」6首より。
立ち坐るたびにガタピシ鳴る膝をなだめて夕餉の支度にかかる
 僕も仕事現役の頃、膝が過労で骨の鳴る時があった。
 K・南海子さんの「おふくろさん」6首より。
カレンダー手帳日記帳と買い揃え令和二年も生きんと思う
 人は品物が待つから、生きよう、と思う時もある。



 結社歌誌「覇王樹」2020年2月号を、ほぼ読み了える。
 到着は、先の1月31日の記事、届いた2冊を紹介する(10)で報せた。



 リンクには、1月号の感想、結社のホームページ、僕の歌の載るブログ記事、3つへリンクを張ったので、是非ご覧ください。
覇王樹2月号
 通常の6首掲載の前に、巻頭言、八首抄、爽什6首10名、如月10首詠4名がある。力詠15首はない。
 同人の渡辺茂子さんの歌集「湖と青花」の批評特集が組まれた。9ページに渉る。社外より3氏、社内より5氏が、批評を寄せている。
 僕の拙ない感想は、昨年10月5日の記事にアップした。



 H・俊明氏の「覇王樹人の歌碑(38) 幻の加藤文友歌碑」では、昭和12年秋頃に建立された、現物不明の幻の歌碑を追っている。

 以下に2首を引き、寸評を付す。
 T・美香子さんの「故郷・高松」6首より。
がっしりと我を負いし従兄の背今細々と夕日を受ける
 「負いし」は、「おぶいし」と読むのだろう。広辞苑にも載っている。
 W・富貴子さんの「霜月の旅」6首より。
社会から切り捨てられぬようにせんスマホ見つめる深夜零時に
 ITの進む世に遅れないよう、努める姿が健気さを感じさせる。




 東京外国語大学短歌会の歌誌「外大短歌」9号を読み了える。
 入手は、今月1日の記事、届いた4冊(4)にアップした。




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 多くの大学で短歌会が活動している事は知っていたが、その歌誌を読むのは初めてである。
 「外大短歌」9号は、2018年11月25日・刊。既にこの秋の文学フリマに向けて、10号が発行されたが、手違いで僕は入手できなかった。僕はツイッターのメッセージで注文したが、誌代は安くても振込手数料が割高となる。
 外国語を学ぶ学生の短歌は、日本語を相対化して、優れた歌が生まれるかと期待した。卒業後も、短歌を創る経験は、生活の場で救いとなるかも知れない。
 学生生活は今もモラトリアム時期なのか、生活の重圧を感じる短歌は少ない。現役会員5名に対し、OB・OG会員が7名と多い。


 以下に5首に寸評を付す。
 O・こはるさんの「重力と呼吸と私」より。
プラタナスよりも秋めくコンビニでひそかに改良された海苔巻き
 コンビニの食品に季節を感じる、長閑な都会生活である。
 S・龍さんの「楽園」より。
そこに無いものは無いですお客さま愛も祈りもウズラの卵も
 食品売り場のアルバイトの歌だろうか。観念にすぐ移れる若さである。
 S・瑠音さんの「昼光色の週」より。
角砂糖をカップに入れて溶かしゆく三分のちに口をつけたり
 感情を込めていないようで、切迫した心境かも知れない。
 I・美南さんの「色/記憶(LANDその10)」より。
金木犀目に散りかかる 眼鏡の度が突然合つたやうに秋晴れ
 秋の澄明感を表し得た。比喩が優れている。
 M・修さんの「サムニー先生」より。
蒙昧の学生たちと悲しみを頒(わか)てず先生悲しかりけん
 OBが、自分たちの若さと学習嫌いを、回顧している。






 結社歌誌「覇王樹」2019年11月号を、ほぼ読み了える。
 到着は、今月2日の記事、同号が届く、にアップした。記事には、同10月号の感想、結社のホームページ、同号の僕の歌・他、3つへリンクを貼ってあるので、ご覧ください。


覇王樹・11月号
 通常の短歌の外に、様々な欄がある。覇王樹歌人の歌碑(35)島袋俊一の歌碑(2ページ、モノクロ写真1枚入り)、W・茂子さんの落とし文考(59)、S・素子さんの後水尾院時代の和歌61、共に1ページが息が長い。
 題詠と共に受贈歌誌抄(3誌、5首ずつ)で1ページ、私の選んだ十首で3名1ページ、受贈歌集・歌書紹介を6冊で2ページ等がある。
 総合歌誌に掲載されたK・憲仁さんの7首が転載される。会員の歌集の紹介もされる。
 総じて、内外に手厚い。


 以下に2首を引いて寸評を付す。
 K・啓子さんの「花と旧盆」6首より。
迎え盆八分の道きつくなり今年はとうとう墓まで行けず
 老いの衰えを詠んで正直である。
 M・理加さんの「ひこうき雲」6首より。
目覚めればまた二番目の身体がそこらへんで号泣しており
 「覇王樹」内の前衛派だろうか。1首はシュールである。




 

ダイビング川柳 其の弐
 海河童さんのKindle本、「ダイビング川柳 其の弐」を読み了える。
 タブレットへのダウンロードは、今月10日の記事、入手した3冊(4)にアップした。

 ほとんど海中の魚介類の写真に、川柳、解説、寸評(駄句、佳句、秀句、特選、の評価付き)を入れている。川柳は、初句、中句、結句、まとめて1川柳と、ページが違い、写真も異なる。
 定型に収まる句があるが、はみ出す句も多い。

 川柳の、世に盾突く姿勢がない。自分で解説し、評価を付けている所も、文学らしくない。「三十度あたたかいけどサンゴは無事か?」が特選となっている。
 海河童さんのダイビング、ダイビングの普及、海中写真、KDPに掛ける情熱は素晴らしいと思うけれども、上手とはいえない川柳である。写真集のみで評価を受けられる。無料でダウンロードして、大きな声も出せないけれども。


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