昨日(11月13日、日曜日)の午後1時半より、僕と女性2人のメンバー3人で、短歌研究会B第9回を、某喫茶店の1隅で持った。
同・第8回の記事(←リンクしてあり)は、先の10月7日付けでアップした。
研究会Bは、岩波文庫「宮柊二歌集」の読み込みである。
今回は主に第二次大戦に従軍中の作品を集めた「山西省」より、昭和17年(1942年)の作品、5ページを読んだ。
「…静かなる夜半なり雪に砲声きこゆ」は、「静か」と「砲声」の逆説が、従軍の極度の緊張を表わしている。
「滹沱河(こだがわ)の水の響の空を打ち秋は来にけり大き石の影」は、純粋に叙景歌として成立すると、3人の感想が一致した。
「馬家圪垜(ばかきつだ)」は、地名であろうと推測した。
「鞍部」は、「山の稜線のくぼんだ所」とわかる。僕とMさんの電子辞書に、同じ広辞苑第6版電子辞書版が入っているので、すぐ一致した解が出る。
照る麦の穂を見て笑いがこみあげるのは、平和と戦争のギャップから来るようだ。
「もの悲しく小鼓と鉦を打つきこゆ」の上の句は、葬儀の様らしいと推測した。
昭和17年分の最終の「耳を切りしヴァン・ゴッホを思ひ孤独を思ひ戦争と個人をおもひて眠らず」は字余りの1首として有名で、思いは確かには判らないが、戦争の非人間性を怒る歌だろう。
他にも様々に語り合った。
2時40分頃に研究会が済んだが、次回の研究会Aの日程を決め、支払いで僕がTさんに面倒を掛け、3時頃に散会した。
フリー素材サイト「Pixabay」より、菊の1枚。
同・第8回の記事(←リンクしてあり)は、先の10月7日付けでアップした。
研究会Bは、岩波文庫「宮柊二歌集」の読み込みである。
今回は主に第二次大戦に従軍中の作品を集めた「山西省」より、昭和17年(1942年)の作品、5ページを読んだ。
「…静かなる夜半なり雪に砲声きこゆ」は、「静か」と「砲声」の逆説が、従軍の極度の緊張を表わしている。
「滹沱河(こだがわ)の水の響の空を打ち秋は来にけり大き石の影」は、純粋に叙景歌として成立すると、3人の感想が一致した。
「馬家圪垜(ばかきつだ)」は、地名であろうと推測した。
「鞍部」は、「山の稜線のくぼんだ所」とわかる。僕とMさんの電子辞書に、同じ広辞苑第6版電子辞書版が入っているので、すぐ一致した解が出る。
照る麦の穂を見て笑いがこみあげるのは、平和と戦争のギャップから来るようだ。
「もの悲しく小鼓と鉦を打つきこゆ」の上の句は、葬儀の様らしいと推測した。
昭和17年分の最終の「耳を切りしヴァン・ゴッホを思ひ孤独を思ひ戦争と個人をおもひて眠らず」は字余りの1首として有名で、思いは確かには判らないが、戦争の非人間性を怒る歌だろう。
他にも様々に語り合った。
2時40分頃に研究会が済んだが、次回の研究会Aの日程を決め、支払いで僕がTさんに面倒を掛け、3時頃に散会した。
フリー素材サイト「Pixabay」より、菊の1枚。