風の庫

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岡井隆

 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2020年12月号を、ほぼ読み了える。
 到着は、先の11月20日の記事、届いた2冊を紹介する(18)にアップした。



 同・11月号の感想は、10月21日の記事にアップした。


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 12月号は、2020年12月1日・刊、169ページ。 特集の二〇二〇年のベスト百首―十人十首選は、10人が10首ずつ挙げている。初めての歌人のたった1首では、歌の良さがわからない。短歌は歌人の歩みを読むものだから、せめて一人数首を読まなければ。投稿歌以外では、1首のみを読んだ事はない。岡井隆の歌は、思潮社の全歌集4巻を読んだせいか、良さがわかる気がする。

 特別企画の、短歌のなかの一字の重み、効果は、そうでもあろうけれど、歌壇の地方ボスが振りかざして、威張り返っていた害を思うと、おのずから習得する事だろう。あるいは仲間内で、そっと示し合う事だろう。

 追悼・石川不二子では、彼女が農学生から開拓村を興そうとして苦労した事を痛ましく思っていたが、晩年に余裕があったのなら喜ばしい。








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 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2020年11月号を読む。
 到着は、今月19日の記事、入手した2冊を紹介する(10)にアップした。




歌壇 11月号
 11月号は、11月1日付け・刊。定価:900円(税込み、送料込み)。
 特集は「追悼 岡井隆」である。戦後派の大歌人・岡井隆は2020年7月10日に亡くなった。「短歌研究」、角川「短歌」、思潮社「現代詩手帖」などが追悼特集を組んだと記憶する。永田和宏、小林恭二の二人の追悼文、「私の選ぶ岡井隆十首」(10首選1ページと、追悼文1ページ)10名が個性を見せて、それぞれ悼んでいる。岡井隆が1985年以降、ライトヴァースを提唱した(Wikipediaに拠る)という事も、驚きだった。
 特別企画「人恋うる歌」は、恋人や夫婦を詠んだ歌が少なくて、驚いた。

 T・薫さんの「ルソーの空」7首より、1首を引く。
逢引と言ふにはあらね画面越しに会ふひとときのため紅を点
(さ)
 zoom歌会等の、コロナ禍下での心情が見事に詠まれている。

 10月20日、本阿弥書店に「歌壇」6ヶ月分を振り込んだ。総合歌誌をこれ1種、あと半年は読み続ける。


  
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