岡山大学短歌会の歌誌、「岡大短歌」7号をほぼ読み了える。
 到着は今月1日の記事、届いた4冊(4)にアップした。


 「外大短歌」9号と同じく、ツイッターのメッセージで注文し、指定口座に代金を振り込むと、爽やかに対応してくれた。

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 2019年7月15日・刊、61ページ。頒価:400円。
 8首連作が10名に上る。山崎放代、雪舟えまらの1首を評する「1首評」が5首(各1ページ)に渉る。1首評は読まなかった。若い観念が苦手だからだ。
 更に20首連作3名、30首連作1名がある。詠い手は、8首連作作者と重複するけれども。
 岡山大学卒業生の歌人との、作品と書簡の往復が2組あり、幸福な状況だと思う。


 以下に3首に寸評を付す。
 O・こみちさんの「波のリズム」8首より。
あなたは海を例えない 言葉ではなくきらめきで理解する人
 理知ではなく、感性で理解する、若い世代を表すようだ。
 F・悠陽さんの「ホワイトチョコは十二回だけ甘い」20首より。
しんとして西公園の藤棚は枯れた あなたもどこかで生きる
 甘い恋の歌も載る中で、これは失恋、少なくとも別離の歌である。
 M・航さんの「果て」15首より。
嫌いだからヤギ滅ぼしてくれますか それと抱きしめてもらえませんか?
 冗談めかして、青年の本音を表すようだ。

 短歌に交遊に打ち込める事のある青春は良いけれども、勉学を忘れないでください。