風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

川上未映子

わたくし率 イン歯ー、または世界 (2)
 今日2回目の記事更新です。
 先日にメルカリへ360ポイントで注文した、川上未映子「わたくし率 イン 歯ー、または世界」を、今日(4月29日)午後、ローソン某店で受け取った。
 ローソンでの受け取りにも慣れて、昨日記事の川上未映子「きみは赤ちゃん」の受け取り伝票は店員さんに代行で出してもらったが、今回はほぼ自力で伝票を機械から引き出せた。
 この講談社文庫(2010年・刊、定価:381円+税)には、小説「わたくし率 イン歯ー、または世界」と、短編「感じる専門家 採用試験」を収める。
 「感じる専門家 採用試験」は初出が「早稲田文学」2006年11月号である。「わたくし率 イン 歯ー、または世界」の初出が「早稲田文学0」2007年5月30日・刊である。この小説が第137回・芥川賞・候補になり、第1回・早稲田大学坪内逍遥大賞・奨励賞を受賞して、作家としてデビューした。
 僕は川上未映子の熱心な読者ではないが、メルカリ・ポイントが少し溜まると、無駄な本を買いそうで、ある程度の好みの本を注文した。


「覇王樹」5月号
 所属する結社の歌誌「覇王樹」2019年5月号が、4月26日に、ゆうメールで届いた。
 5月1日付け・刊。来年8月・刊の100周年記念号に向けて、原稿募集等が本格化した。
 先の歌誌「覇王樹」4月号を読むは、今月5日の記事にアップした。
 5月号の僕の歌6首(8首より選)他は、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」の4月27日付け記事より、順次少しずつアップするので、横書きながらご覧ください。

あやはべる
 4月24日に、米川千嘉子・第7歌集「あやはべる」(迢空賞・受賞)が、Amazonのマーケットプレイスより、ゆうパケットで届いた。価格:2,090円(送料・税・込み)。短歌研究社、2013年3月・重版。
 今月22日の記事、同・第8歌集「吹雪の水族館」が届くに次ぐ。

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 川上未映子のエッセイ本「きみは赤ちゃん」(文春文庫、2017年5月・刊)を、メルカリより330ポイントで注文し、4月24日にローソン某店で受け取った。
 作家・川上未映子の妊娠・出産・子育てをめぐるエッセイ本である。
 彼女の本は、小説「すべて真夜中の恋人たち」を、昨年10月31日に記事アップして以来である。
 蔵書は読みきれない程あるのだが、最近の新しめの本もつい読みたくなり、買ってしまう。



すべて真夜中の恋人たち

 川上未映子の長編小説「すべて真夜中の恋人たち」を読み了える。
 先の9月22日の記事
「届いた1個と1冊」で、メルカリよりの到着を報せた。
概要
 初出:「群像」2011年9月号。
 単行本:2011年10月、講談社・刊。
 講談社文庫:2016年8月、18刷。
感想
 読み了えて、正直、失望した。長い助走を経て、クライマックスが、主人公・入江冬子が恋人・三束さんの手をとって、愛を告白する所だった。約束した入江の誕生日に、三束は現われず、連絡が取れなくなる。三束よりの手紙で、彼が失職した者で、教師と経歴詐称していた事を詫びられる。
 男性、読者に媚びていない。そうして書くと、このような小説になるのか。読後、昔に読んだ堀辰雄「風立ちぬ」を思い出した。結核病棟に娘さんを見舞うだけの恋だったと記憶する。事実に近い部分もあったようだ。
 周囲の女性友人の、様々な生活も見聞として語られるが、ピント外れのようだ。夫婦とは、愛憎のドロドロから澄んでゆくものではないだろうか。個の本性には、エゴも思い遣りもある。


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 川上未映子の長編小説「ヘヴン」を読み了える。
 入手は先の9月21日の記事、
「頂いた本など9冊より(2)5冊」の、5冊目にアップした。
 9月18日の記事、「乳と卵」の感想に次ぐ。
概要
 講談社文庫。2017年・9刷。311ページ。
 初出は「群像」2009年8月号。単行本は、2009年9月、講談社・刊。
感想
 苛められる中学生「僕」と「コジマ」(女子生徒)の友情の物語である。苛める側の「二ノ宮」の凄惨さ、傍観者的に取り巻く知性派「百瀬」の無力さ、が描かれる。
 嬉しい時のドーパミン「うれぱみん」、悲しい時の「かなぱみん」、苦しい時の「くるぱみん」の造語が哀切である。
 「コジマ」は「苛められる」事をどんどん理論武装化し、遂には狂気に近くなる。「僕」は斜視の手術を受けて成功し、12月の木の葉の美しさを描いて巻末となる。「コジマ」はどうなるか。ある人は「人は一人一人、苦境から抜け出すしかないんだ。」と述べていた。夫婦の間は別として、と僕は思う。「コジマ」も機会を掴んで、苦境を脱け出るだろう。
 作家について。このように美しい純粋なストーリーを描ける娘さんが、今後どのようになるのだろうと不安を抱かせる。しかし、したたかに書き続けるだろう。


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 今日2回目の記事更新です。
 Amazonに注文していたカード・ケースが、昨日(9月21日)に届きました。
 Liverty-Z・販売、30枚入り、インデックス・カード3枚付き、1,280円。ブルー、輪紐閉じ式。
 財布にカード入れが3ヶ所あるのですが、一杯で見っともないので、カード入れを探していました。類似品もあるようです。
 ベルト留め金式は、丈夫で便利そうですが、20枚入りしかありません。
 上の先(左)の写真は、カード20余枚を入れ、撮影のため見開きにインデックス・カードを入れたところです。後(右)の写真は、輪紐で閉じたところです。「EXTRA CARD BOOK」の刻印(?)があります。
 財布は薄くなりましたが、このカード・ケースをどう持ち運ぶか、それが問題です。

すべて真夜中の恋人たち
 今日(9月22日)、講談社文庫の川上未映子「すべて真夜中の恋人たち」が届きました。
 メルカリで350円(税込み、送料・込み)でした。帯付き、元・栞付きの良品でした。
 
今月21日に紹介した、講談社文庫の「ヘヴン」に次ぐ本です。
 1作家の3作品は読まないと、評価できないと思います。
 なお帯文に太田光「もはや言葉の芸術」とありますが、文学は言葉の芸術の筈です。




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 最近に頂いた本など9冊より、(2)5冊を紹介する。
 9月20日の記事、
同(1)に次ぐ。

 先の9月15日の県詩人懇話会「第38回 会員の詩集を祝う会」より家に帰ると、詩誌「水脈」63号が届いていた。
 2018年8月30日・刊。A・5判、39ページ。

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 Amazonに予約注文してあった、綜合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)10月号が届く。
 169ページ、価格:800円(税込み)。

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 結社「コスモス短歌会」内の若手歌人による季刊同人歌誌、「COCOON」Issue09が届く。
 2018年9月15日・刊。85ページ、価格:500円(税込み、送料・込み)。
 若手実力派歌人たちの歌誌として、注目される。

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 県詩人懇話会・副代表の前川幸雄さん(上越大学教授、福井大学教授、仁愛大学講師等を勤めた)が、詩文集「想い出の中の上越と福井」を送ってくださった。
 2018年8月30日・刊。A5判、66ページ。非売品。

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 これだけ本が集まりながら、Amazonで講談社文庫を注文してしまった。
 川上未映子の小説「ヘヴン」。彼女の
「乳と卵」を読んで、成長ぶりを見たくて(おこがましいが)。
 2017年10月16日・9刷。311ページ、価格:552円(+税)。

 まだメルカリで文庫本1冊を注文している。これだけ本が手許に集まると、嬉しい悲鳴をあげる。



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 今月12日の記事、「0円で紙本を2冊入手」で報せた内、先の川上未映子の小説「乳と卵(ちちとらん)」を読み了える。
 メルカリで320ポイント(送料込み)で買ったが、帯、カバー、本文ともきれいで、当時のチラシ、栞が残っていた。
概要
 文春文庫、2010年1刷。芥川賞・受賞作「乳と卵」と、短編「あなたたちの恋愛は瀕死」を収める。
 初出は順に、「文学界」2007年12月号、「同」2008年3月号。
 川上未映子(かわかみ・みえこ、1976年~)は、CDアルバム、詩集(受賞歴あり)、小説と多才な人である。
 「乳と卵」は、大阪の母娘連れが、東京の妹を頼って、3日間滞在する話である。
感想
 言葉を発せずノートに書く娘、豊胸手術に執りつかれたホステスの母が、互いに生卵を自分に打ちつけながら本音を言い合い、和解する場面がクライマックスである。
 これだけだと悲喜劇だが、文体が変わっている。「です・ます」調があり、「~した」と叙述体があり、大阪弁があり、娘の書くノートの文面が挟まれる。このような文体は、アマチュアからプロへ脱皮する過程だったのだろう。
「あなたたちの恋愛は瀕死」は、善意と悪意と切羽詰まったストレスの、交錯するストーリーである。
 彼女はこのあと小説のみでも、芸術選奨文部科学大臣新人賞、紫式部賞、谷崎潤一郎賞、渡辺淳一文学賞、と受賞を重ねている。

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