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 福井県短歌人連盟より送られた、「福井短歌」第9号を読み了える。
 2017年3月・刊。55ページ。
 おもに連盟会員の年刊短歌アンソロジーであり、1人5首(氏名、所属短歌会、を明示)、1ページに3名、計116名の580首を収める(僕も参加している)。
 他に会長・序、福井県総合短歌大会の講演資料、今年度の連盟の歩み、等を収める。
 上品な嗜み程の作品があるが、作歌の苦しみを経て救済を希求する作品もある。
 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。T・令子さんの5首より。
賜りし登美子の庭の白椿かたき蕾のひとつ開けり
 「登美子」とは、若狭出身の「明星」の歌人、山川登美子の事である。かなの遣い方、調べも巧みである。
 短歌人連盟の年刊アンソロジーには古い歴史があり、僕も参加した事があるのだが、諸事情により簡装版となって、9号を数える。