KIndle版「室生犀星作品集」より、「みずうみ」を読み了える。
先の同・童話とエッセイを読む、は6月9日の記事にアップした。

作品集の表紙を再掲する。
「みずうみ」は、初めに「童話でも小説でも散文でもない」と断っている。
写生ではない俳文という所だろうか。
4章と分量は意外と多かった。
湖辺の一軒家に住む眠元朗とその妻、娘と、3人が登場人物である。眠元朗とその妻は生活に飽き、険しい目を交したりする。
結末で父親は、乙女さびた娘を、対岸の桃花村へ小舟で送り出してしまう。
家族の由来も、生業も、心象小説のような1編では、どうでも良いのである。
底本の親本は、「室生犀星未刊行作品集 第Ⅰ巻 大正」三弥井書店、1986年・刊。初出は「詩と音楽」1923年5月号。旧かなを新かなに直してあるだろう。

先の同・童話とエッセイを読む、は6月9日の記事にアップした。

作品集の表紙を再掲する。
「みずうみ」は、初めに「童話でも小説でも散文でもない」と断っている。
写生ではない俳文という所だろうか。
4章と分量は意外と多かった。
湖辺の一軒家に住む眠元朗とその妻、娘と、3人が登場人物である。眠元朗とその妻は生活に飽き、険しい目を交したりする。
結末で父親は、乙女さびた娘を、対岸の桃花村へ小舟で送り出してしまう。
家族の由来も、生業も、心象小説のような1編では、どうでも良いのである。
底本の親本は、「室生犀星未刊行作品集 第Ⅰ巻 大正」三弥井書店、1986年・刊。初出は「詩と音楽」1923年5月号。旧かなを新かなに直してあるだろう。

