風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケ(ハンドル名)が、この10月17日付けで、AmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)を発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 再任用・リタイア前後の、庶民の日々の悲喜哀歓を綴った4章48編と、巻末に哲学風小連作・2章7編を収めます。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 詩集 日々のソネット」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。
 また、ブログの右サイドバーの上部、アクセスカウンターの下に、Amazonアソシエイトのリンク画像「あなたへ詩集をAmazonで」を貼りましたので、画像をクリックしてくだされば、購入サイトへ飛びます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。よろしくご購入をお願い致します。

思潮社

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 詩集を読もうと思って、「白秋全集」の「詩集編 1」を取出して来たのだけれど、その贅沢な編集ぶりと、感覚偏重にお手上げだった。
 それで以前より気になっていた、「吉本隆明全詩集」を取り出してきた。
 2003年、思潮社・刊。1,811ページ。価格2万5千円を、中古本1万5千円で入手。
 2重箱であり、写真は内箱の表である。
 なお僕は、勁草書房「吉本隆明全著作集」全15巻を読んでいたらしく(寄贈して今は手許にない)、この全詩集の多くの詩は、理解は別にして既に読んでいる。
概要
 吉本隆明の詩を、政治論や文学論、まして多くの論争から離れ、詩とのみ対して、本の順番ではなく、詩作の順番から取り付いたなら、取っ掛かりようもあるかと、初期詩編より読み始めた。大冊だけれど、「雨垂れ石をも穿つ」の気持ちで進みたい。
感想

 初期詩編「Ⅰ」は、1941年~1944年の7編である。
 宮沢賢治の影響を感じられる「朝貌」や、「序詩」の「大イナル祖国ノ闘ヒノ中ニ/自ラヲ捧ゲテ征カネバナラヌ」の戦争少年ぶりが、眼につく。
 初期詩編「Ⅱ」は「呼子と口笛」と題され、1943年・作の14編を集める。
 「呼子」は妹に宛てた書簡体で、生活詩派風な所がある。
 「フランス語回顧」では、当時の敗国・フランスを思い遣って、抵抗の思いがあるか。
 「ワタシノ歌」では、漢字・カタカナ混じりの文体で、壮士の歌だ。また一方、「花」では、木蓮の花をうたって、危うく戦争翼賛へ手放しで傾かない心情を描いている。


 

 青土社「吉野弘全詩集 増補新版」(2015年2刷)より、第3詩集「10ワットの太陽」を読みおえる。
 
第2詩集「幻・方法」の感想は、今月10日付け記事にアップした。
 原著は、1964年(詩人38歳)、詩画集として、思潮社・刊。
 巻頭の「火の子」は、1964年に発表され、元始太陽信仰のようである。60年安保を潜っての心境だろうか。
 2編めの「乳房に関する一章」は、西東三鬼の俳句「おそるべき君等の乳房夏来る」(1948年・刊・句集「夜の桃」収載)の敷衍に過ぎない。意識的だったか、無意識だったか、判らない。
 「仕事」は、定年で退職した男性が、次の仕事(小さな町工場)を見つけて若返るが、詩人は不満げである。仕事は単なる悪ではなく、能力に応じて働ければ良い、と僕は考える。
 「研究される」は、「僕らは多分/ひそかに/十分に/研究されている」と結ぶ。市場調査や、最近のビッグデータ・プラチナデータまで、人々の心理・行動様式は研究されている。
 「歌」では、「人間の歌を聞いて/最も慰められるのは無だ/…無は/死を欲しない/…歌の杜絶/それが死だ/…」と、無と死に関わらせて、詩人の意志を表わそうとする。
 詩画集として、全17編を収める。
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写真ACより、チェック柄の1枚。


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