風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

新しい

 岩波文庫の一茶「七番日記」(下)より、7回めの紹介をする。
 同(6)は、先の1月7日の記事にアップした。


 今回は、文化14年正月~6月の半年分、295ページ~329ページ、35ページ分を読んだ。
 江戸俳壇を離れ、54歳で得た長男・千太郎が早逝し、老境に入る。それでも新しい発想の句を吟じ、類想句はわずかである。得意の口語体の句を進め、郷里の風土を含め、先駆的に吟じている。
 6月の項の末尾に、398句とあるのは、正月からの総計だろう。

 以下に5句を引く。
はつ空にはやキズ
(疵)(つけ)るけぶり哉
秋雨
(さめ)や乳放(ちばな)れ馬の旅に立(たつ)
有明(ありあけ)にかこち皃(がほ)也夫婦(ふうふ)
短夜(みじかよ)にさて手の込んだ草の花
(いひ)ぶんのあるつらつきや引(ひき)がへる
0-15
写真ACより、「ウィンターアイコン」の1枚。





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 パソコン机に合わせる椅子で、以前からお尻が痛かったのだが、23日間入院し、1月12日の退院のあと、またお尻が痛くなったので、Amazonで新しい椅子を注文した。
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 COMHOMaのCH118である。初めにAmazonで見た時は、5千円台だった気がするが、品切れのあとの再入荷か、きっちり8千円になっていた。
 これまでの社長椅子が悪いのかと、テーブル椅子のように、シンプルなものを選んだ。自分一人で組み立てた。今のところ、お尻の痛みはないようである。

 パソコン机のデスクチェアでは、これで4台めである。
 これまで使って来た椅子は、楽天市場で買った、型番SK-SLINKYである。
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 購入時の記事は、2019年9月28日にアップした、新しい椅子を買う、である。1年4ヶ月で耐え難くなった。
 

 更にその前は、2017年10月3日の記事にアップした、ワークチェア・セパンGYである。

 その前のデスクチェアは、10年以上、使えた。

 僕のデスクチェア探し彷徨も、これで仕舞いとしたい。





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 短歌結社「覇王樹」の社友、古城いつもさんが贈って下さった第1歌集、「クライム ステアズ フォー グッド ダー」を読み了える。
 到着は今月15日の記事、「歌集が届き、手帳を買う」にアップした。題名について、少し記した。



歌集「クライム ステアズ…」
 今月17日~19日の、検査入院の間に読み了えた。
 コールサック社、2020年11月11日・刊。
 解説の鈴木比佐雄氏は、コールサック社の創業者である。

 古城さんは、1958年・生、武蔵野短期美術大学、千葉大学工学部建築工学科を卒業。建築技術者として働いて来た。
 僕に季刊文学誌「コールサック」を2冊ずつ、2回贈って下さった。

 短歌は新かな、現代文法に拠る。1ページ2首組み。191ページ。
 新しい歌であり、稀に難解な歌があるが、ほぼ理解できる。ほとんど素直な歌とさえ呼べる。マルクスやフロイトの思想の脅威をまだ感じる世代である。「聞かまほし」と古風だったり、「三分セクレタリー」と洋語を使ったりする。
 短歌を創り始めて8年、第1歌集の刊行である。これから老いの歌を深めるのだろうか、新しい歌を創り続けるのだろうか。

 以下に7首を引く。
入浴剤森林浴の深みどり泣かない逃げないみな引き受ける
リビドーの海に漂う若き日を泳ぎきらねば鬼宿るべし
巻貝に恋のまじない封じた日そんなあやふや大人はしない
恋愛の世代を過ぎたこの頃は水を得たうおいやそれ以上
百合と薔薇共に咲くこと教えたる修道院の土曜日のミサ
真間川の桜並木に迷い込み往けず戻れず風景となる
技術者の論文に詩を見ることもありて私の伊達や酔狂




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 結社歌誌「百日紅」2020年9月号を、作品中心に読み了える。
 入手は、今月2日の記事にアップした。



 また2年前の同誌・10月号を、2018年11月27日の記事にアップした。



「百日紅」9月号
 2020年9月1日、百日紅社・刊、26ページ。

 福井県中心の地方誌で、全員5首掲載。特選はない。1首の長さ(行末)を揃えていて、俳句では多いが、短歌では初めて気づいた。
 やや類型句が多いようである。例えば「去年逝きし人の面影顕たしめてもらひし紫陽花裏庭に咲く」など。

 以下に3首を引き、寸感を付す。
 H・フミエさんの「越前海岸」5首より。
納屋内をぐるぐる廻り助走せしつばめの親子ついに飛び立つ
 優しくしっかりと見つめ、新しい表現である。
 O・征雄さんの「オンライン帰省」5首より。
蛙らは何処に居たのか水張田になるその夜から合唱始まる
 新かな、口語体にて、同誌では新しい。気づきの歌である。
 T・宏美さんの「特別定額給付金」5首より。
スキー場があった筈と川渡る建物は廃墟ゲレンデは森
 字足らず、字余り、助詞の省略と、やや苦しいが、現代の山の荒廃を描き出した。


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 世界の名画シリーズより、「ドガ画集」Kindle Unlimited版を観おえる。
 ダウンロードは、今月2日の記事、入手した5冊を紹介する(6)にアップした。


 なおその5冊の内、「夢をかなえるゾウ3」は削除したので、残る4冊をすべて紹介する事になる。

 また先行する画集、「モネ画集」同は、先の7月31日の記事にアップした。


ドガ画集
 この画集には、小さな図版もあるが、拡大で大きく表示でき、スクロールで調べたり、ピンチアウトで更に精細に観ることができる。
 ドガ(1834年~1917年)の生家は銀行家であり、父は芸術に理解があって恵まれていた。しかし晩年は生家が衰退し、ドガも困窮したようだ。踊り子のパステル画をたくさん描いたのも、生活のためという説がある。
 新しい美しい踊り子の絵(舞台稽古をする踊り子、など)を観られた。肖像画、洗濯屋、競馬、入浴の女性(多く後ろ姿)なども観られて、僕は満足した。



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 福井県俳句作家協会・編の「年刊句集 福井県 第58集」より、3回めの紹介をする。
 同(2)は、先の4月25日の記事にアップした。




 今回は福井地区の、56ページ~75ページの20ページ、40名400句を読んだことになる。
 新しい句材は必要だが、新と真のもう1つ、真実も必要である。能や文楽の型より摂った句、忌祭を吟じて季語と即かず離れずの句、田舎の若者を吟じた句、などに惹かれた。
 会員の高齢化はあるが、畑作業、新しい学び、などを吟じた句もあって、回想の作品と共に、お元気である。

 以下に5句を引く。
見送りの目頭押さふ光る風(T・利彦)
ライダーの危ふき蛇行雲の峰(K・邦子)
母の忌や四男三女衣被(S・由紀子)
ロボットのスイッチを押して掃初め(T・三恵子)
炭琴の高き音色や秋気澄む(I・和加子)
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写真ACより、「アジアンフード&ドリンク」のイラスト1枚。




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 福井県俳句作家協会・編の「年刊句集 福井県 第58集」(2020年3月・刊)より、2回めの紹介をする。
 同(1)は、今月14日の記事にアップした。



 今回は会員順欄に移り、福井地区(福井市と吉田郡)の、34ページ~55ページ(ほぼ所属誌・別にまとめてある)の、22ページ、44名440句を読んだことになる。
 県内のアンソロジー句集なので、風土感が親しみやすい。しかし宗教色の強い句は困る。
 新しい対句の発見(修練の上の奇跡である)や、新しい語(「ガレージセール」、「ナースシューズ」など)の使用、挽歌、老夫婦の情景、など優れた句は多い。ベテランが修練に打ち込んで吟じた句が多いのだろう。


 以下に5句を引く。
見つめつつ見つめられつつ雛仕舞ふ(U・総子)
薫風やガレージセールの椅子逆さ(H・芳夫)
星おぼろ母に最後の薄化粧(H・一枝)
老妻の少女となりて青き踏む(K・信夫)
蒲公英やナースシューズの行き交り(U・君枝)
0-10
写真ACより、「アジアンフード&ドリンク」のイラスト1枚。




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