風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケは、2017年10月17日付けでのAmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)の発行に続き、第5詩集「改訂版 ソネット詩集 光る波」(縦書き)を、2018年5月31日、Kindleストアにて発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 2011年10月1日・刊の紙本「ソネット詩集 光る波」に、数十ヶ所の加筆をし、編集しました。
 販売ページは、Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 ソネット 光る波」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。右サイドバーのバナーよりも着けます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。

新潮文庫

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 文庫本棚から引き出して、江國香織の小説「きらきらひかる」を読み了える。
 1度読んだ事があるかな、と思ったが、冒頭より細部を覚えていないので、読み進めて行った。最後の大団円で、読んだ事がある、と気づいた。
 前ブログ「サスケの本棚」で調べてみると、違う版ながら、2012年5月27日の記事にアップしていた。
概要
 新潮文庫、1999年・19刷。
 江國香織(えくに・かおり)は、1964年・生。児童文学作家、翻訳家でもある。
 新婚の夫「睦月」はホモで「紺」という恋人あり、妻の「笑子」はアルコール依存症気味で情緒不安定。笑子はセックスレス結婚を認めているが、睦月が気を遣い、笑子の親友や、笑子の両親にバレてしまう。
 笑子が策略して、紺を夫婦のマンションの下階に住まわせ、笑子の思う通りの生活へ入る所で、大団円となる。
感想
 結末で睦月に「お互いの愛情だけで成り立っている世界」と思わせる。
 しかし夫婦は愛情だけでなく、性、経済、できれば子育ても含めて、成り立っていると思う。

 2度目かの読書だが、細部もストーリーも覚えていなかった。自分の読書記憶の曖昧さに驚く一方、読みやすい感じはあった。読書に偏りがあるようで、重厚長大編は、今は遠慮したい。


 

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 ジョージ・G・スピーロ「ケプラー予想」(新潮文庫、2014年・刊)を読み了える。副題は「四百年の難問が解けるまで」。
 同書の
購入は、2016年11月13日の記事にアップした。
概要
 購入記事でも書いたが、僕は数学の証明に到る「物語」が好きだ。
 「フェルマーの最終定理」は、S・シン・著の同題の新潮文庫で、1994年10月、アンドリュー・ワイズに由って証明されるに到るまでを述べる。
 「四色問題」は、一松信・著の同題の講談社ブルーバックス(旧版)で、コンピューターを用いて証明されるまでを描いた。
 「ポアンカレ予想」は、春日真人・著「百年の難問はなぜ解けたのか」(日本放送出版協会、2010年・刊)で、グレゴリー・バレルマンに由る解決までを描いた。
 本書は、1611年、天文学者、ヨハネス・ケプラーが予想した球充填問題を、1998年、トマス・ヘールズがコンピューターをも用いて証明するまでの経過を描く。
感想

 元もと、数学は苦手なので、難解な数学的方法はわからない。
 ただ苦闘の歴史が重ねられ、道化的人物も登場し、天才的数学者が幸運をも掴んで、厳密に証明するまでの物語を読むのみである。ここには明瞭な進歩がある。
 思想界のように、ソクラテス以来、進んでいるのか判らない世界とは違う。近代でも、マルクス思想、実存主義、構造主義、ポストモダンとか、移り変わって信用が出来ない。
引用
 本書の末尾から引く。
 しかし物語は終わらない。なぜなら数学には終わりはないからだ。問題が解決され、仮説が検証されていく速度よりも、新しい問題や仮説が生まれる速度のほうが大きいのである。


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 村上春樹「職業としての小説家」(新潮文庫、2016年10月・刊)を読みおえる。
 昨年10月18日の記事、
「届いた4冊」で、入手を報せている。
 文庫本が出るまで待ち、買ってから寝かせておいたのは、kindle本「村上さんのところ コンプリート版」(前のブログ「サスケの本棚」で何回かに分けて紹介した)で、彼の個人としての悪い性格を見てしまった(励まされる部分もあった)からである。彼のいわゆる「麻薬」が切れた思いだった。
 読み始めようと思ったのは、何となくで(長めで読みやすい本として)、彼の新刊小説の題名、冊数を知る前である。春頃に新刊小説が出るらしい、という情報はあったかも知れない。
 Amazonの「内容紹介」では、「自伝的なエピソードも豊かに長編エッセイがついに刊行」と書かれて、直接には書かないが自伝的エッセイとして売ろうとしている。
 村上春樹としては、年齢的に、作家歴的に、文学賞について、学校について、等の考えを全12章で、明らかにしておきたい、という意向だろう。
 ただしどうしても、成功者の回顧談と読んでしまう。いかにチャンスを掴み、いかに苦労・努力したか、というような。
 しかし2月24日・発売の新刊小説、「騎士団長殺し」(1)(2)をAmazonに予約して、わくわくするのは、彼の麻薬の味を思い出したか。小説は、最上等の内容と信ずる。


 

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