風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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日程

 5月14日午前10時より、橘曙覧記念館の会議室にメンバーが集まって、短歌研究会C・5月歌会が持たれた。
 同・4月歌会は、先の4月10日の記事にアップした。


 今月は、事前出詠9首(2首出詠が1人あった)、参加者5名だった。
 YYさんの1首め。「~の家の隣に居を得たる」の2句・中句は、2句を「~と親しく隣に」に直された。結句の「宇宙にゐしごと」は「宙
(そら)にゐるごと」に直された。2首め。2句「出くはし猿に」の、「出くはし」が連用形なので、連体形の「出くはす」に、結句「鍬を構へり」の「り」は4段活用かサ変活用の動詞のみに付くので、「鍬を構へつ」になった。
 YNさんの下句「谷を覆いて潤む山襞」は、自身の言葉も受けて「谷をうづめて山襞やはし」となった。
 TTTさんの歌は、簡明な詠みぶりでパスした。
 TFさんの歌は、結句「初夏は至りぬ」を「初夏
(はつなつ)至る」が奨められた。
 TTMさんの歌は、そのままパスした。
 ANさん(欠席)の歌は難解だった。「山竹田 しだれ桜を背に受けし清流に映えスマホに収む」。自分、川、桜の位置関係がわからない。検討の結果、「清流の音を聞きつつ山竹田のしだれ桜をスマホに収む」と大きく直された。撮ったのがしだれ桜でなく、山竹田の景色なら、「山竹田はしだれ桜を背に受くる清流に映ゆスマホに収む」と、文脈をあまり変えずに済むのだが。
 僕の歌の下句「二重窓越し二階の部屋に」は4句が不安定なので、TTTさんが替えたがったが、僕は喜ばなかった。今考えると、「二階の部屋の二重窓越しに」が良いと思われる。
 MKさんの歌の結句「菜を間引く朝」を「〇〇菜を間引く」の動詞で締めたがるメンバーがいたが、うぐいすを聞くテーマがずれる上、朝の爽やかさが惜しいので、元の形のままとなった。

 検討をおえて、プリントの尾崎左永子の添削例を読んで、皆が感心した。
 次回の日程を決め、12時に散会した。
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 写真ACより、「ビジネス」のイラスト1枚。



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 2月17日から18日にかけての夜に、相当な積雪があったが、それにもめげず、18日の午前10時より、短歌研究会A・2月歌会が持たれた。
 同・1月歌会は、大雪とメンバーの都合で休会となったので、昨年12月の歌会以来である。


 橘曙覧記念館の会議室にメンバー3人が、ほぼ定刻に集まって、まず歌誌・歌集の貸し借り・返却をした。

 短歌研究会Aは、お互いの短歌詠草の検討の場である。
Mさんの11首より。
 2首めの「忙しなく内職をする吾を見詰む風花の舞ふ庭の侘助」を、僕とTさんで、「内職に忙しく励む吾を目守る白侘助に風花の舞ふ」に直した。いじり過ぎかも知れない。
 4首めの2句「けふは生れし日
(あれしひ)」を「けふは生れ日(うまれび)」にするよう、僕が奨めた。他に何ヶ所か。
Tさんの10首より。
 1首めの結句「餌を獲る白鳥」を、「餌食む
(えばむ)白鳥」にするよう、僕が奨めた。
 2首めの3句以降「汝の墓にうすべに色の花たてまつる」を自身で、「墓に来て君に供ふるうすべにの花」と推敲した。他に何ヶ所か。
僕の10首より。
 1首めの「忘られ」は、「忘れられ」が正しいと、二人より指摘があった。
 6首めの3句「食べながら」の「ながら」、結句の「お昼とはする」の「は」は、余分で違和感があると、Tさんが指摘した。他に何ヶ所か。

 検討会のあと、僕の今期1ヶ月分の、70首弱のプリントを二人に読んでもらい、感想をもらった。次回の日程を決め、11時半頃に散会した。
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写真ACより、「ウィンターアイコン」の1枚。


 
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 2月11日(第2木曜日)の午前10時より、メンバーが橘曙覧記念館の会議室に集まって、短歌研究会C・2月歌会が開かれた。
 1月歌会は、大雪のため中止となったので、昨年12月11日に記事にアップした、12月歌会以来である。


 事前1首出詠8名、出席者6名だった。各自、1月分、2月分、2首ずつのプリントだった。
 T・Tさんの2首は、1首めに字余りがあるが、元のままパス。
 Y・Nさんの2首め、3句以降「猫ありて肉球の跡やけに切なく」→「野良猫の肉球のあと何がなさぶし」となった。
 Y・Yさんの2首めの下句が、作者の意見も入れ、「松の木の枝の雪垂
(しづ)り落つ」→「先づ松の枝の雪垂り落つ」となった。
 T・Fさんの2首めの中句「墓に来て」は、自身が「汝
(な)の墓に」と推敲した。
 僕とT・Tさんの2首ずつは、元の形でパス。
 M・Kさんの2首めの結句「小白鳥のこゑ」は、「白鳥のこゑ」と7音に収めた。

 会計報告と、会員名簿が配られ、次回の日程を確認し、正午頃に散会した。
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写真ACより、「ウィンターアイコン」の1枚。



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 11月12日(第2木曜日)の朝10時より、短歌研究会C・11月例会が橘曙覧記念館の会議室で持たれた。
 同・10月例会は、10月9日の記事にアップした。



 参加者・4名、事前出詠1首・9名。これまで出席のTTさん、YNさんは、健康や事情で欠席だった。
 詠草の検討では、欠席のうち4名と、僕の歌が原形でパス。
 事情で早く帰るMKさんの歌は、結句「小花零したり」が「小花を零す」になった。
 TFさんの4句「この朝犬は」が、「犬はこの朝」になった。
 YYさんの下句「柿の木に十まり漸く実る」が、「柿の木に十余やうやく実る」となった。
 新人のAKさん(欠席)の歌、「冬の使者コハクチョウ飛来日野川に疲れを癒やし優雅に川面を」は、「冬の使者コハクチョウ来ぬ日野川に疲れを癒やし優雅に泳ぐ(あるいは「浮かぶ」)となった。検討のあと、柏崎驍二「うたを磨く」よりプリントした、「形式を守る」を読んだ。
 次回の日程を確かめ、四方山話をして、11時半頃に散会した。

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写真ACより、「秋の人物コレクション」のイラスト1枚。


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 9月14日(第2月曜日)の朝10時より、メンバー3人が橘曙覧記念館の会議室に集まって、短歌研究会A第71回を持った。
 同・第70回は、先の8月19日の記事にアップした。




 定刻に少し早く着くと、TさんとMさんは既に窓を開け、資料を配って準備していた。
 歌誌の貸し借り・返却などのあと、9時45分頃から、研究会に入った。研究会Aは、お互いの詠草の検討である。
Mさんの7首より。
 3首めの結句「心うるほす」は、前の読み方を変えて、「心うるほふ」にするよう、僕が奨めた。
 4首めの結句「秋津飛び行く」は、「秋津は飛べり」と、Tさんが奨めた。
 他に何ヶ所か。
Tさんの10首より。
 2首めの4句「夜の窓に」は字足らずでもあり、「厨の窓に」とするよう、Mさんが奨めた。
 6首めの初句「硝子越しに」を「窓越しに」にする案が出たが、Tさんが持ち帰り検討する事になった。
 他に何ヶ所か。

僕の10首より。
 3首めの中句「取る夫婦」は本人か分からないので、「妻と取る」に直すよう、Tさんが奨めた。
 5首めの初句「焼き魚に」は助言もあり、「焼き鯖に」に自分で直した。
 他に何ヶ所か。

 検討会のあと、僕の今期1ヶ月の85首プリントを読んでもらった。次回の日程を決め、11時ころに散会した。

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写真ACより、「カーメンテナンス」のイラスト1枚。


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 8月18日の午後一時半、メンバー3人が橘曙覧記念館の会議室にて、短歌研究会A第70回を持った。
 同・第69回は、先の7月18日の記事にアップした。



 時刻ぎりぎりに僕が着くと、TさんとMさんはすでに待機していた。資料を配り、歌誌等の貸し借り・返却のあと、短歌研究会A、相互の詠草の検討に入った。
Mさんの11首より。
 2首めの結句「梅並べ干す」を、「梅を並め干す」とするよう、僕が奨めた。
 4首めの初句「なつ真昼」を「夏ま昼」とするよう、Tさんが奨めた。
Tさんの10首より。
 4首めの結句「はるかな啼き声」を「はるか啼き声」にするよう、僕が奨めた。
 9首めの「宇宙船より」は、宇宙ステーションとは少し違うようだが、そのままとした。
僕の10首より。
 5首めの4句「至福を得たよ」は、零時を越したからではなく、本を時の経つのも忘れて読み耽ったからだが、わかりにくいらしい。
 9首めの初句から2句にかけて「敗兵の子の僕」は、前例があるが、Mさんが褒めてくださった。

 詠草の検討のあと、今期1ヶ月の僕の詠草129首をちらっと読んでもらった。
 次回の日程を決め、2時45分頃に散会した。

蝉
写真ACより、「蝉」のイラスト1枚。


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 6月17日午前10時より、メンバー3人が橘曙覧記念館の会議室にて、短歌研究会A第68回を持った。
 同・第67回はコロナ禍のため、スマホのSMSでの2人歌会を4月19日に記事アップし、5月は休会した。




 会議室には、4脚の長椅子がロの字型に並べられている。少し早く着いた僕は、小窓2つを開けておいた。
 TさんとMさんが現れて、Mさんはカップのタピオカジュースを提供してくださった。歌誌の貸し借り等のあと、短歌研究会Aは、お互いの詠草の検討である。

Mさんの12首より。
 1首めの2句3句「栗の花房咲き盛り」の3句を、「咲き垂れて」にするよう、Tさんが奨めた。
 8首めの2句3句「畑隅に植うコスモスの」の「植う」を、「植うる」にするよう、僕が奨めた。
Tさんの9首より。
 1首めの2句3句「木暗らがりにきらきらと」は3人で検討して、「木下の陰をきはやかに」で納まった。
 2首めの結句「踏まんとしたる」は、本人にも引っ掛かりがあったようで、「踏みさうになる」を僕が奨めた。

僕の10首より。
 1首めの、男1人で卵かけご飯を食べる贅沢感は、わかりにくかったようだ。
 7首めの「レジスタンス」の語をグーグルで捜し出す歌より、奥さんの歌をもっと詠むようにと、Tさんに請われた。

 検討を了え、次回の日程を決め、11時半頃に散会した。

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 写真ACより、「アジアンフード&ドリンク」のイラスト1枚。



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