風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 お報らせです。2020年9月6日で以って、Kindle本「少年詩集 鳶の歌」を自力発行致しました。原稿は自分で作成し、表紙はデザイナーさんにお願いしました。上梓は自力で行いました。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリで、「少年詩集 鳶の歌」と検索すれば、すぐに出て来ます。右サイドバーのバナーよりも至れます。僕のペンネームは柴田哲夫です。価格は500円ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料で購入できます。多くの方のご購読を願っております。

映画評論

 N・としこさんに贈られた、同人詩誌「角(つの)」第52号を読み了える。
 入手は、今月10日の記事、入手した2冊を紹介する(8)で報せた。リンクより、関連過去記事へ遡り得る。



「角」第52号
 2020年1月30日、角の会・刊。52ページ。
 B5判、詩は1段組みと贅沢な詩誌である。県内の他の詩誌では、A5判2段、B5判2段の場合が多い。
 また同人は、若狭から始まって、県内、東京都に及んでいる。
 K・悦子さんの「手をつなぐ」では、「手」を媒介として、目に見えない関係を描いた。
 T・尚計さんの「ゆきち」は、ペットのハムスターの悲劇から、末尾の諧謔に希望が見られる。
 T・常光さんの「デシベルの風」は、誰も詠わなくなった福島原発事故を、想像によって(恐らく正しく)詩化し続けている。
 関章人さんの詩集「在所」の評を、N・としこさんが2段組み4ページに渉って、明晰に展開した。
 映画評論・演劇を手掛けるY・勝さんが、仲間二人とのフランス・イタリア旅行の報告を、3段10ページに渉って述べている。昔日の外国映画の舞台を初めて実視できて、満足そうである。



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 昨日と同じ、4月23日の福井県詩人懇話会・総会のおり、K・久璋さんに頂いた3冊の内、同人詩誌「角(つの)」第43号を紹介する。
 同・第42号はこのブログに欠けていて
同・41号の記事を昨年11月16日にアップした。
 第43号は、2017年4月10日・刊。11名11編の詩、6名6編の散文(評論、エッセイ)を収める。
 S・章人さんの「じゅげむ じゅげむ」では、
とめどなく紡ぎ出される 美しいコトバが
音声になり 中空に漂い
跡かたもなく消えていく

天女に化したコトバが 人びとを魅了する
両足を切り取られ 足が地につかず
うなだれて漂う ユウレイごときもいたりする
 と、おもにテレビ画面からの印象を描く。これも昨日の記事と同じ、言葉の空虚化を描くのだろう。
 N・六さんの「孫の守り(二)」の3歳の孫や、Y・清吉さんの「兄貴」の93歳で自然死した兄にしか、感動しないのは、上記の理由か、僕の感性の衰えか。
 Y・勝さんの映画論「続・僕の懐かしシネマ館 19 小津安二郎『秋刀魚の味』」は、3段6ページ(B5判)に渉る熱論であり、映画評論の歴史に参加するシリーズだろう。


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