kindle版「橘曙覧全歌集」を読み進んで、補遺「福寿艸」(←リンク記事あり)まで読みおえた。
 それに続く、万葉仮名の歌集と長歌集は、僕の力では読み解けないので、スルーした。
 これで全歌集編は過ぎたのだが、「附録」として、正岡子規「曙覧の歌」と、折口信夫「橘曙覧評伝」が付されているので、今回は子規「曙覧の歌」の論を読んだ。
 日本新聞社の「日本」に、1989年3月22日~4月23日まで、9回に分けて載せられた文章である。
 子規は、橘曙覧の貧しいながら、えせ文人のように金銭を汚いかに扱わず、書・歌の代を入手して喜ぶ等、生活をそのまま詠んだ事、国学に熱心であった事などを、弱点も挙げながら、とても誉めている。
 「万葉集」・実朝に及ばないながら、それ以後ただ一人の歌人だとまで賞揚した。
 この論によって、橘曙覧の歌が広まったようだ。
コスモス5
 「フリー素材タウン」より、コスモスの1枚。