風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

未発表

 昨日に続き、僕の未発表ソネット10編より、了いの(10)をアップします。

  
宿業
    新サスケ

二度めに買った
斑入り牡丹は紛いだった
今年の十月ころの
再入荷を待つ

コーヒーの空き瓶を
また集め出したが
小さい球根ではだめで
秋の出回り期を待とう

今はネットに忙しい
電子版歌集の
KDPに気が向いている

再び取る気になっても
一度では事の済まない
僕の宿業である

0-15
写真ACより、「建築」のアイコン1枚。




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 今日2回めの記事更新です。
 1昨日に続き、僕の未発表ソネット10編より、(7)をアップします。

 
 斑入り牡丹
     新サスケ

僕の歌稿によると
2005年に斑入り牡丹が2年めである
品種は「島錦」以外にない
その時は3輪咲いた

しかし斑の入りようが少なく
カタログ写真より見劣りがする
劣った接ぎ穂だったかと
落胆して捨てた

しかし最近読んだのだが
「島錦」は年を経るほど
斑が大きく入るとか

早とちりだった
ネットで検索すると
高価だが再び買った

タチアオイ・底紅
 昨日のブログで紹介した、底紅のタチアオイ1枚。




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 今日2回めの記事更新です。
 昨日に続き、僕の未発表ソネット10編より、(6)をアップします。

  
再会
    新サスケ

天才詩人の森晴美さんは
上智大学文学部仏文科を中退して
僕は神戸大学経営学部を中退して
地元の書店で偶然に再会した

彼女は「少女漫画にはまってるのよ」と苦笑した
僕は「一市民として生きる」と告げた
そのあとの七転八倒は話したくない
短歌と出会い救われた

「短歌は自己救済の文学である」と言われる
森さんはフランスに留学し
三度の結婚と離婚のあと

フランス食料機関の日本支局長となり
フランスの勲章を受けたとの噂である
僕と彼女は今 連絡を取れない
ロイヤルサンセット
「ゆりの里公園」より、「ロイヤルサンセット」の1枚。
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 今日2回めの記事更新です。
 昨日に続き、未発表ソネット10編より、(5)をアップします。

  目覚まし時計

    新サスケ

目覚まし時計を予約するが
ベルが鳴らないのか
目覚めない朝が重なった
故障かと二台めを買う

安価な品である
実験をすると鳴る
だんだん音が大きくなる
それでも寝過ごした

僕の朝の眠りが深いらしい
目覚しのベルはしばらくで止むらしい
どうにもならない

前夜に妻に頼んで
朝にひと声かけてもらうと
すぐに目覚めるのだが


0-13
写真ACより、「建築」のアイコン1枚。


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 昨日に続き、僕の未発表ソネット10編より、(2)をアップします。

  ネット不通
     新サスケ

二十三日間の入院で
体重が六キロ減って
家に戻れば
ネットが切れている

モデムの故障か
電話配線の断線か
スマホより電話しても
ドコモ サポートセンターは

二週間後の修繕訪問と言う
ケーブルのパソコンが繋がらない
Wi-Fiも繋がらない

パソコンにショパンのCDをかけ
文庫本を読んでいる
ネットがなければデクノボーである

0-10
 写真ACより、「建築」のアイコン1枚。
 結果については、今年1月21日のブログ記事をご覧ください。





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 今日2回めの記事更新です。
 僕の未発表ソネット10編より、(1)をアップします。俳句、短歌に次ぐ、第3の定型大衆詩として、ソネットを薦めています。
 ソネットのアップは、先の5月27日の記事以来です。


  一般解
    新サスケ

二次方程式の一般解は覚えているが
その証明ができない
夜更けのもうろうとした頭で
ノートに書いてみる

解けない
でも手掛かりは掴んだ
翌日の夜も解いてみる
なんとか式を書ける

更に次の日も書いてみる
式が次第に整ってくる
翌朝も書いてみる

式がすっきりしてきた
簡略に証明できる
確信の持てる証明となる

0-09
写真ACより、「建築」のアイコン1枚。



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CIMG0725
 貴重な原稿を発見、と言っても、有名作家の未発表原稿などではありません。
 約20年前の僕の歌稿、「子の進学」30首です。ふとした拍子に、大封筒に入っているのを発見しました。
 B4判にきっちり30首。結社歌誌「コスモス」の「O先生賞」に応募の原稿もありますので、その下書きだったでしょう。「O先生賞」には、応募しなかったようです。
 内容は、一人息子が県外の大学に合格し、出立までとそれからを描いた、わが家の絶頂期の作です。
 清書してある事は、当時にワープロを用いていたのだろう(パソコンはまだ用いていませんでした)。
 この「子の進学」は、30首選の前の形でか、小説を主にしていた同人誌「日本海作家」(数年前に終刊)に投稿して、編集長が数首除いた形で載りました。しかし僕の所蔵する「日本海作家」は100冊くらいあり、目次で捜すのも大変です。
 それで、僕の全詩歌集になると豪語する、もう1つのブログ
「新サスケと短歌と詩」にも未収録です。おりを見て、そのブログにこの30首をアップしたいと思います。



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