風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

本阿弥書店

IMG_20190214_0001
 2月14日、15日に届いた、4冊の本を紹介する。
 まず2月14日に、綜合歌誌「歌壇」2019年3月号が届く。本阿弥書店に半年契約して、毎月、直接送ってもらっている。
 内容がこうだったかな、という気がしたが、予告と違う事はないだろう。
 2月号の感想は、先の1月15日の記事にアップした。

IMG_20190215_0002IMG_20190215_0003
 砂子屋書房の現代短歌文庫、「米川千嘉子歌集」、「続 米川千嘉子歌集」が、2月15日に届いた。
 歌風などよく知らないながら読みたくなり、「現代短歌文庫」で、と思った。Amazonでは2冊共、プレミアムが付いているので、奥の手を使い、出版社のホームページより注文した。
 本の先送り、送料無料、振込料無料で、送ってくれた。

IMG_20190215_0004
 2月14日に、新パソコンが届く予定だったが、在宅にも関わらずゆき違いがあり、持ち帰られてしまった。発送メールを保存してあったので、急いで連絡し、クロネコに15日午前の再配達を依頼し、受け取った。
 使い勝手が心配なので、インプレス社の「できる」シリーズの「Windows10」、「Word2019」、「Excel2019」に足し、もう1冊をAmazonで買った。
 技術評論社の「かんたん Word&Excel2019」である。概略本かと思っていたら、511ページもあり、詳述本らしい。
 パソコンの写真は、のちのちセットアップしてから、紹介したい。まだ箱を開封もしていない。





IMG_20190111_0009
 先の1月12日の記事、届いた3冊(4)で報せた内、綜合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2019年2月号を、さっそくほぼ読み了える。
 
同・1月号の感想は、昨年12月24日の記事にアップした。
第三十回歌壇賞決定発表
 受賞したのは、結社「日月」所属の高山由樹子、「灯台を遠くはなれて」30首だった。通勤から仕事場へ(残業含む)、恋人との逢瀬など、穏健な、むしろ(都会の)従順な生活を、レトリックを散りばめて描く。末尾3首が、未来へ向けた期待だろう。選考委員4名の内、男性歌人2名に2点(1人1回)を投票されている点も問題だろう。
 この穏健さは、昨年の
同賞・受賞作、川野芽生「Lilith」30首と比べれば、明らかに状況の方向性は違う。川野芽生には、男性原理へ捻じ曲げられているとはいえ、反権力の意志は明らかだった。
大松達知「八百屋舞台」20首より、冒頭歌。
みぞおちのなかなる鳩が羽搏けり そういう時代だからと聞けば
 そういう時代(今の時代)だからという、抑圧の言葉に、平和の象徴・鳩が彼のみぞおちで羽搏つ幻覚が生まれるのだろう。
久我田鶴子「陽だまり」12首より。
定職をもたぬおとうと借りだされ今日はトマトの出荷に励む
 定職を持たない生も重いだろうが、村びとと同じく、彼女も明るく対応している。





野ゆきNo.9

 最近に届いた2冊を紹介する。
 先日、県内の詩人、A・幸代さんが個人詩誌「野ゆき vol.9」を贈ってくださった。年1回の発行のようだ。
 vol.8は昨年12月19日の記事、
「届いた2冊とUSBメモリ」にアップしている。なおその時のもう1冊は、綜合歌誌「歌壇」2018年1月号である。
 年末のプレゼントはお歳暮みたいだが、お歳暮など貰った事のない僕は、早いクリスマス・プレゼントと(信仰はないが)受け取っておこう。短詩を1ページに1編で、5編を収める。

歌壇1月号
 綜合歌誌「歌壇」2019年1月号が12月14日に届いた。抱き合わせ販売にしたAmazonを諦め、出版社の本阿弥書店より、直接送って貰うようにした。送料無料。
 2019年と打ち込んで、急に心が慌しい。

 なお記事題の(4)は、(2)~(4)は順番付いているが、単に「届いた2冊」と題した記事がその前に6編あるので、このブログの正式な順次を表わしていない。
 2冊とも、読み了えたなら、ここで紹介したい。


「歌壇」11月号
 綜合歌誌「歌壇」2018年11月号を、作品中心に読み了える。
 10月16日の記事
「入手した3冊(3)」で、3番目にアップした。
概要
 2018年11月1日付け・刊。169ページ。800円。
 毎度書く事だが、値上げせずに頑張っている事は尊敬する。1定の読者はおり、自費出版等の収入もあるのだろうけれども。
巻頭20首
 高野公彦(以下、敬称・略)の「海面は銀波」初めで、歩きスマホと幼児虐待を同等視するのは、如何なものか。安倍首相の顔を平手打ちする想像は、僕にはできない。
往復書簡
 宇田喜代子から馬場あき子へ宛てた書簡で、この夏の酷暑、豪雨が、恒常のものではないかとの怖れは、僕も感じた所だ。
ぶつかりインタビュー 第6回
 佐佐木定綱が寺井龍哉にインタビューしている。若者同士の対話となった。狭い範囲での先端的問題についても論じられている。
 「基本的歌権」が論じられている。僕はもっと一般的に、創作された芸術は、表現としてある程度以上の敬意を払われるべきだと、いう事だと思っている。大衆芸術の俳歌であっても。だから、むやみに貶したり、むやみに添削してはならない、と感じる。「基本的人権」と共に「基本的表現権」はある。
引用

 青木陽子の「アルバム」12首より。
痛きまで還らぬ日々を思ふ夜途切れては鳴く一つ蟋蟀
 感慨、述志から景物へ逸れてゆく詠み方は、これまで「なぜ言いきらないのだ」と嫌がってきたが、歳のせいか、好ましく思う歌もあるようになった。




タルト・タタンと炭酸水
 最近に僕が入手した3冊の本を報せる。
 昨年2017年3月27日の記事、
「入手した3冊(2)」に次ぐ。

 まずAmazonのkindle unlimitedから、10月10日に、歌集2冊をタブレットにダウンロードした。
 1冊は新鋭短歌シリーズ、竹内亮「タルト・タタンと炭酸水」。
 紙本:2015年3月13日・刊。1,836円。
 kindle版:2016年6月4日・刊。800円。

いつも空をみて
 同じく新鋭短歌シリーズより、浅羽佐和子「いつも空をみて」。
 紙本:2014年12月15日・刊。1,836円。
 kindle版:2016年6月4日・刊。800円。
 上記2冊とも、kindle unlimited版は、追加金・無料。

「歌壇」11月号
 Amazonに予約注文してあった、綜合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2018年11月号が、10月13日に届いた。
 169ページ、800円(税・込み、送料・込み)。

 僕の好みの本として、長く電子書籍に傾いていたが、最近、揺り戻しがあって、紙の本に親しんでいる。電子書籍はまだ、種類が少ない。今後は、どうなるかわからない。


IMG_20180817_0001
 Amazonより予約購入した、綜合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2018年9月号を、作品中心に読み了える。
 本の到着は、今月18日の記事「(同)が届く」にアップした。リンクより、8月号の感想へ遡り得る。
 特集「短歌の物語性」の総論、大井学(以下、1部を除き、敬称略)「内包と外延」では、歌に関わる情報の必要性(歌を読む際の)が書かれるが、世俗的な過度の情報は、歌の読み取りの妨げになる、と言いたげである。
 佐田公子さん(僕が所属する結社歌誌「覇王樹」の編集人)の「歌物語・歌語りの世界」を読むと、「歌徳説話」を読みたくなる。歌の始めに救われた思いを持ち、救われて来たと感じるからである。
 作品群では、日常生活を詠んだ、底意の無さそうな歌が、危ないと思う。無党派層みたいなもので、どちらへも流れ得る。
 巻頭30首の、今野寿美「涙を洗ふ」より、1首を引用する。
騙されるわけにはゆかない騙されるはうが悪いと言はれかねない
 前後の歌より、反権力の1首である。ここまで書いてしまえば、後へ引けないだろう。
 インタビュー「水原紫苑 聞き手=佐佐木定綱」や講演録「ザ・巨匠の添削「北原白秋」高野公彦」を読むと、彼等が歌に就いてどう考えているか、多くの事がわかる。
 商業出版社を通さない歌の伝播が、もっと多くなってほしい。



CIMG9553
 kindle unlimited版の歌集を続けて読んで来たが、初発行の古い本が多く、最近の話題・歌集を読んでみようと、佐藤モニカ・歌集「夏の領域」を読み了える。
 紙本の歌集を買ったのは、今年2月8日に感想をアップした、
藤野早苗「王の夢」以来である。
 「夏の領域」は今、Amazonでプレミアが付いているが、第2刷が出たので、発行所の「本阿弥書店」のホームページより注文して、定価2,600円+消費税+送料160円(郵便振込・無料)で送って貰った。
 又吉栄喜、吉川宏志、俵万智、3氏よりの栞が付いている。第1歌集。310首、著者・あとがきを収める。
概要
 彼女は、歌壇賞、この歌集で「現代歌人協会賞」、「日本歌人クラブ新人賞」を受賞した。
 詩、小説でも受賞歴のある、多才な人である。
 1974年・生、「心の花」所属。現在、沖縄県・在住。
感想
 比喩の多い歌である。「如き歌人」とは呼ばないが、目障りだな、と感じた。
 しかし日系3世の母親の血、東京住まい、沖縄県生活の、3つの生の共通項を感じて、また違和を感じて、作歌するのだろう。
 比喩とは「林檎のような頬」が「赤く丸い」という共通項と、しょせん違うという違和の上に、成り立つ修辞である。
 落語家となった弟はブラジル国籍なのか、「兵役辞退の手紙投函」や「いつか戦場へ行くかもしれず」と詠まれている。
引用

 以下に7首を引用する。
はちみつに漬けた甘さの恥づかしさ接客をするわたしの声は
舞台(いた)の上で人を笑はす弟はいつか戦場へ行くかもしれず
ベランダに父のシャツ揺れ君が父と向きあふ間風を見てをり
聞き耳を立ててはならず夫がまた猫に仕事の相談するを
みどりごを運ぶ舟なりしばらくは心臓ふたつ身ぬちに抱へ
人の世に足踏み入れてしまひたる子の足を撫づ やはきその足
呼びかくれば小さく応へゐる吾子のまだ不揃ひの睫毛光れり




 

↑このページのトップヘ