風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

本阿弥書店

 最近に手許に届いた、3冊を紹介する。

歌壇2021年4月号
本阿弥書店
2021-03-13

 まず総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2021年4月号が届いた。
 毎月14日頃に書店に並び、直接の通販では14日頃に届くようである。定価:900円(税・送料・込み)。
 僕は数種ある総合歌誌の内、「歌壇」だけを予約購読している。

COCOON  Issue19
 COCOONの会より、同人歌誌「COCOON」Issue19が届いた。3月15日・刊。85ページ。定価:500円(税・送料・込み)。
 結社「コスモス短歌会」の若手歌人(1965年以降・生まれ)を同人とする。


 思潮社の現代詩文庫「辻征夫詩集」を読んでおり、続・同も入手したので、続続・同を買った。現品には帯がある。
 メルカリの新刊書店部門、メルカリブックスより、dポイントを1,281ポイント使った。メルカリではdポイントを使える。妻と共通のポイントだが、期間限定分は僕に使わせてくれる。

 本棚より取り出した本、ダウンロードした本、取り寄せた本、被贈の本など、溜まってきて、順調な読書が難しい状態である。


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 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2021年3月号を読み了える。
 入手は、先の2月17日の記事、入手した4冊を紹介するにアップした。


 同2月号の感想は、1月29日の記事にアップした。


歌壇2021年3月号
本阿弥書店
2021-02-13

 特集は、震災詠から見えてくるもの—東日本大震災から十年、である。
 先日に県立図書館へ行く用があって、雑誌コーナーの思潮社「現代詩手帖」、「短歌研究」、角川「短歌」の各3月号をちら読みしたのだが、いずれも東日本大震災10年の特集で、お祭り騒ぎであった。出版社の「売らんかな」魂を見せつけられるようで、かなり引いた。時事詠、社会詠を越えた、扱いだった。
 巻頭作品4名では、佐佐木幸綱「おれせんぐらふ」が、危機感のなくコロナ禍を4首詠んでいるのみで、愛犬テオとか、日常の倦怠を詠むのみのようだ。
 連載の、平成に逝きし歌びとたち、は竹山広である。僕は彼の全歌集(没後・版)を読んだのだが、後に処分してしまった。惜しい事をした。迫力のある歌群である。旧ブログ「サスケの本棚」に1歌集ずつアップした。


 例によって、作品欄の末の、作品7首より、2首を引く。
もう一度会ひたき人は二、三人車窓の遠くに職場が見える(上田明)
このように表舞台を去るのだと色寂びて立つ曼殊沙華の列(木下のりみ)


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 最近に入手した、4冊を紹介する。

歌壇2021年3月号
本阿弥書店
2021-02-13

 総合歌誌「歌壇」2021年3月号が、本阿弥書店より届いた。
 半年分ずつ、予約購読している。

続・辻征夫詩集 (現代詩文庫)
辻 征夫
思潮社
1999-02T


貨物船句集
辻 征夫
書肆山田
2001-01T

 メルカリで検索した所、思潮社の現代詩文庫「続・辻征夫詩集」と、彼の「貨物船句集」(貨物船は、彼の俳号)、2冊セットが1,000円で出品されていたので、購入した。
 現代詩文庫「辻征夫詩集」を読書中であり、感想を順次アップしている。なお本の画像とリンクは、Amazonのものであり、他より買った場合を含む。


 AmazonのKindle Unlimited本(追加金:無料)に、海河童さんの「さるでも楽しいKindle電子出版2021」を見つけ、タブレットにダウンロードした。
 たった4冊のKindle本の出版で、「KDP個人作家」(書中の言葉)もおこがましいが、KDPを楽しむ参考にしたい。

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写真ACより、「ウィンターアイコン」の1枚。





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 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2021年2月号を、ほぼ読み了える。
 到着は今月25日の記事、届いた3冊を紹介する(10)にアップした。

 リンクには、同1月号の感想の記事へ、リンクを貼ってある。

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 巻頭作品には、中流市民の意識が強く、過去の痛みなど織り交ぜながら、平穏である。
 第32回歌壇賞は、帷子つらね(かたびら・つらね)「ハイドランジア」30首に決定した。ハーフの帰国子女らしい魅力を、それとなくしっかりアピールしている。「塔」「早稲田短歌」所属。今後の活躍を期待する。
 選考座談会の記録では、合意の形成されてゆく様が明らかで、無理押しもなく、選考会のありようを示している。

 僕は作品欄の末の「作品7首」欄の歌が好きだ。トップランナーではなく、遅れまいと追随する姿がある。時にトリビアを詠んで、親近感を持つ。
 以下に2首を引く。
右足の小指の小さき切り疵がふた月かけてやうやく治る(岡村彩子)
バスを停めタクシーを停めバイク停めて私一人の横断歩道(田岡弘子)



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 最近に手許に届いた3冊を紹介する。

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 荻原浩の短編小説集「家族写真」を、メルカリで買った。入院中の1月3日、スマホより注文し、妻が談話室に持ってきてくれた。
 初めての作家である。講談社文庫の乃木坂文庫。2017年3刷。7編を収める。

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 ただ1種、購読してしている総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)の2021年2月号が届いた。表紙のダーク調が続かなくて良かった。第32回・歌壇賞の発表、短歌甲子園2つと、3つの高校生大会の交流戦のオンライン大会の、報告がある。
 同・1月号の感想は、昨年12月26日の記事にアップした。


 水脈の会より、詩誌「水脈」69号が届いた。
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 2020年12月15日・刊。A5判、66ページ。12名・19編の詩、他を収める。
 同・68号の感想は、昨年8月22日の記事にアップした。


 いずれも読み了えたなら、ここに記事アップしたい。



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 最近に手許に届いた3冊を紹介する。
 まず「覇王樹」代表・編集発行人の、佐田公子さんより第5歌集「夢さへ蒼し」を、贈られた。

「夢さへ蒼し」
 2020年12月28日・付け、いりの舎・刊。2011年3月~2016年末までの456首、著者・あとがきを収める。
 なお第4歌集「さくら逆巻く」の感想は、2017年8月15日の記事にアップした。


 「覇王樹」顧問の橋本俊明さんが、編集発行人を務める「覇王樹三重」No.126を贈ってくださった。
覇王樹三重
 2020年9月30日、覇王樹三重支社・刊。44ページ。No.126では、橋本俊明さんが、大逆事件と橋田東聲について、9ページに渉る評論をも寄せている。
 なお同・No125の感想を、昨年12月6日の記事にアップした。


 総合歌誌「歌壇」2021年1月号が、本阿弥書店より届いた。半年分ずつ予約購読である。
歌壇・1月号
 2021年1月1日・付け・刊。169ページ。
 これまでより表紙のトーンが暗い。この調子で1年を通すのだろうか。
 なお2020年12月号の感想は、今月4日の記事にアップした。






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 小島ゆかり・第14歌集「六六魚」を読み了える。
 古書店よりの到着は、今月5日の記事、入手した4冊を紹介する(11)で報せた。




小島ゆかり 六六魚
 2018年9月1日、本阿弥書店・刊。448首、著者・あとがきを収める。
 僕は彼女の歌集を、ほとんどすべて読んで来た。僕はもう短歌結社「コスモス」を放れ、彼女の歌にケチを付けたかったが、ケチの1つも、作品上は付けられない。

 自分を戒める娘に反発をして強がりを書き、次女のできちゃった婚を受け入れ、「われはもや初孫得たり」と「われはもや安見児得たり」をもじり、基本的に前向きである。人間の貪欲、貧しい政治を嘆くけれども。彼女の初期からある、草木鳥獣との交流感は健在であり、シュールな面を見せる。
 「われのみの歩み」とも詠んで、歌の覚悟を示すようだ。忙しく活動する彼女が「怠けきつたる日」と詠むのは、意外で怖い。彼女の歌には、何でも身に引きつけて詠む点があり、リアルさを保証している。
 華甲(還暦)を越え、過労気味の心身を労り、これからも歌に邁進してほしい。


 以下に8首を引く。
「昔は」と言ふたびわれを戒むる娘はむかしわれが産みたり
水際に立てばすぐさま押し寄せる鯉の貪欲にんげんに似る
下の子はけふ母になり とほざかる風景のなか夏の雨ふる
見つめ合ふうち入れ替はることあるをふたりのみ知り猫と暮らせる
「何者」と問ふ若者に「只者」と応へ立ち去る秋の妄想
老境も佳境に入るかこのごろの母はホントのことばかり言ふ
なにもかも怠けきつたる日の夜は丁寧語にて猫にもの言ふ
みづからをまづいたはれと言ふごとく胸に抱ふるパンあたたかし



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