風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケ(ハンドル名)が、この10月17日付けで、AmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)を発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 再任用・リタイア前後の、庶民の日々の悲喜哀歓を綴った4章48編と、巻末に哲学風小連作・2章7編を収めます。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 詩集 日々のソネット」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。
 また、ブログの右サイドバーの上部、アクセスカウンターの下に、Amazonアソシエイトのリンク画像「あなたへ詩集をAmazonで」を貼りましたので、画像をクリックしてくだされば、購入サイトへ飛びます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。よろしくご購入をお願い致します。

村上春樹

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 村上春樹の短編小説2編を収めた、新潮社「パン屋を襲う」を読み了える。
 本の到着は、今月11日の記事、
「届いた3冊」で報せた。
 直近で読んだ村上春樹の小説は、先の3月5日の記事にアップした
「騎士団長殺し 第2部」である。
 「パン屋を襲う」(2013年・刊)には、1989年「早稲田文学」に発表した「パン屋襲撃」を改稿した「パン屋を襲う」と、1985年「マリ・クレール」に発表した「パン屋再襲撃」を改稿した「再びパン屋を襲う」の2編を、カット・メンシックのイラストを添えて収める。
 「パン屋再襲撃」は文庫本が手許にあるかと思ったが、捜すと無かった。
 「パン屋を襲う」では、腹を空かせた「我々」が包丁を持って、パン屋に出掛けるが、パン屋の主人が好きなワグナーを聴くならパンは好きなだけ食べさせる、と提案して「僕」と「相棒」は従う。
 「再びパン屋を襲う」では、結婚してしばらくの「僕」が妻に、「パン屋を襲う」の話を語り、ひどい空腹はパン屋の呪いだから再びパン屋を襲うべきだと妻が主張し、二人は散弾銃を持ってマクドナルドを襲う。
 ここで語られているのは、ヘルベルト・マルクーゼが1965年の論文で書いた、「抑圧的寛容」(1960年代末には流行語となったと記憶する。僕はその本を読んでいない)に屈してはいけない、という生活者の感覚だろう。
 支配者たちの自らのための寛容に、屈してはいけない、あくまで反するべきだ、というような。
 読んでいたと思っていた、「再びパン屋を襲う」の方が、新鮮だった。


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 最近に届いた3冊を紹介する。
 まず「福井県ふるさと文学館(福井県立図書館・内)」より、詩誌「群青」宛てに、ふくい風花(かざはな)随筆文学賞二十周年記念誌「風花」。
 2期目という事で、第11回~第20回の、最優秀作品(一般の部、高校生の部)や、審査委員長・津村節子氏(作家)の評などを収める。
 詩誌「群青」はかつて、僕が編集役をしていたが、既に終刊している。

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 「水脈の会」より、詩誌「水脈 59号」を送られた。堅実な発行を続けている。
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 村上春樹の名作改稿「パン屋を襲う」(新潮社、2013年・刊)。
 あるブロガーさんとコメントの遣り取りをしていて、「パン屋再襲撃」に先行する「パン屋襲撃」は実在する、という話になった。
 Amazonのマーケットプレイスで、改稿・版が高くなかったので、すぐ注文した。
 上2冊は、拙い感想を付して、このブログで取り上げたい。


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 村上春樹「騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編」を読み終える。
 
「第1部 顕れるイデア編」は、今月2日の記事にアップした。
 主人公「私」が、試練(イデア「騎士団長」を殺し、洞窟から狭い穴を抜け通って)を経て、友人・免色の娘かも知れない秋川まりえの試練を、心の共振的に助け、二人とも元の生活場所に戻る。
 場面の中で、「優れたメタファー」を褒めているが、「二重メタファー」は悪者扱いされる。
 「私」は、別れ話を切り出した妻・ユズとやり直しの生活を始め、「私」が夢の中で妊娠させたと信じる娘と共に生活する。肖像画家から、芸術的な絵を描くようになっていたのに、生活のため肖像画家に戻ってしまうストーリーは残念である。
 あるブログで、この小説を「成熟した『ねじまき鳥クロニクル』」と評していた。試練の物語として、「ねじまき鳥クロニクル」の若さがない。「1Q84」のスリルがない。
 ただし男が大人になるための大きな試練を、幻想をまじえて描いている。


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 村上春樹の新作・長編小説「騎士団長殺し」(第1部、第2部)より、「第1部 顕れるイデア編」を読みおえる。
 この
2冊の到着は、先の2月26日の記事にアップした。
 主人公「私」は、妻に別れを告げられ、友人の父親が住んでいた、山中の一軒の留守を預かる。
 第1章で、二人は9ヶ月後に生活をやり直すようになる、と告げられており、その点は安心して読める。
 抽象画を描いていた「私」が、生活のため肖像画を描いたけれども、画家として復活する様はていねいに描かれる。
 幻想的な要素は、プロローグの顔のない男が肖像画を描けと迫る場面と、小さな騎士団長の姿をとって現われる<イデア>のみである。
 謎の多い男「免色」が現れるが、ストーリーは段取りが整った段階で、「第2部 遷ろうメタファー編」でどのような、大団円(カタストロフィー)へ運ばれるか、楽しみである。


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 Amazonに予約注文していた、村上春樹の新作小説「騎士団長殺し」第1部、第2部、2冊が昨日(2月25日)の昼に届いた。
 上の写真は、「第1部 顕れるイデア編」のカバーである。
 単行本の新刊を買うのは、マニュアル本か、村上春樹の小説のみとなっている。
 このブログで前回のアップは、長編エッセイ
「職業としての小説家」(新潮文庫)を今年1月12日に紹介した記事である。
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 上の写真は、「第2部 遷ろうメタファー編」のカバーである。
 2017年2月25日、新潮社・同時刊。
 まだ「第1部」の初めのページしか読んでいないが、ファンタジックな長編小説のようである。
 1冊ずつ、読みおえたなら、ここで紹介してゆきたい。


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