講談社「日本の天然記念物」(全6巻)より、「5 植物Ⅲ」(1984年2刷)を見おえる。
先行する同「4 植物Ⅱ」は、先の1月28日の記事にアップした。
この「植物Ⅲ」のテーマは、巨樹・名木である。
落葉広葉樹では、桜の樹が多い。森岡石割ザクラ(岩手県)、三春滝(みはるたき)サクラ(福島県)の枝垂れ桜、金剛サクラ(栃木県)、臥竜のサクラ(岐阜県)などが見事である。
他では、月潟(つきがた)の類産(るいき)ナシ(新潟県)、二見(ふたみ)の大ムクが、生活場に近い巨樹であり、高瀬の大木<ケヤキ>(福島県)が樹齢約500年とされ、八木沢のオハツキイチョウ(山梨県)は黄葉が美しい。
常緑広葉樹では、称名寺のシイノキ(宮城県)、大宰府神社のクス(福岡県)の、根上がりが怪異である。
常緑針葉樹では、鳴門の根上がりマツ(徳島県)の根上がりが高く、杉の大スギ(高知県)は推定樹齢1000年とされる。
つる性樹木では藤が多く、熊野(ゆや)の長フジ(静岡県)は花房2メートルに達する。
残るは同「6 地質・鉱物」である。