総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)の2016年10月号を、ほぼ読みおえる。
購入は、今年9月19日の記事(←リンクしてある)、「歌誌10月号2冊」にアップした。
特集の「米と米作りの短歌からみる時代」では、米作の過去の繁栄を懐かしんでも、仕様がないと思った。未来への農業の展望がなければならない。
高野公彦(以下、敬称略)インタビュー「ぼくの細道うたの道」は5回め、水原紫苑の50首連載は10回め「えぴすとれー」(エピストレーはギリシャ語で、手紙・書簡の意らしい)である。
東直子「夏のうろこ」20首より。
夕焼けを柵にもたれて見ています都会に暮らすアルパカのごと
特殊感がありながら、異邦人ではなく別動物であり、1種の調和感さえある。
大松達知「悪の山脈」20首より。
雨だからめんどくさくて学校をサボる、遊びをしてる日曜
教師のストレスを、空想する遊びで紛らわせている。
長澤ちづ「前をゆく人」12首より。
祈るよりほかにすべなきこと増えて夫もわたしも言葉にはせず
信仰なき祈り、は尊い。