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 今月8日(水曜日)の夕方、妻と、共に人生初めての歌舞伎鑑賞をして来た。
 普通なら観にゆけないのだが、遠く住む一人息子の妻が、歌舞伎が好きで、2人分のチケットを送ってくれたのだ。
 福井フェニックス・プラザ大ホールで、夕方6時・開場(実際は観客が集まり過ぎて、5時45分・開場)、6時半・開演。
 場内は椅子席で一杯で、場内放送では、千余人の観客だった。僕たちの席は、前から2列目、左から4番、5番で、花道の間近くだった。
 催しは、「中村勘九郎 中村七之助 特別公演」。写真の上が、パンフレットの表、下が裏である。
 初めは「歌舞伎塾」。女形の化粧と着付けの実演を、ビデオ・カメラで撮って大画面に写す。同時進行で、大太鼓と笛の実演があり、歌舞伎での音の決まり事を教わる。観客の質問コーナー、飛び入り参加コーナーもあった。
 次は狂言を素材とした舞踏劇「棒しばり」。主人に腕と手首を縛られた太郎冠者(中村鶴松)と、両腕を水平に棒に縛られた次郎冠者(中村勘九郎)が、それでも盗み酒をし、酔って舞う(連れ舞いあり)という趣向である。
 両手を縛られながら、舞いは激しく、肉体鍛錬と厳しい稽古を思わせるものだった。見せ場では、大きな拍手が起こった。
 高校生時代の課外授業に、狂言の鑑賞(校内講堂で)があり、その時の学習(言葉遣いの「おじゃる」など)が、半世紀経て役に立った。
 小鼓の1青年が、観客には目も向けず(作法だろうが)、芸道一筋、という印象で好ましかった。

 3番目は、中村七之助の「藤娘」。衣装の変化には関心がなかったが、だらりの帯が藤の花のデザインで美しかった。身を後ろに反らせる(いわゆるイナバウアー)姿、見返りの姿も、あでやかだった。しまいに花道で華やかに踊って、圧倒された。
 9時頃に退場。妻の運転する車で、夜闇の中を無事に帰宅した。
 しまいに、場内販売の特別パンフレット(カラー写真・多数、千円)の、表紙をアップする。スキャン画像の画素数が大きすぎて(1枚5Mまで)、リサイズしてトリミングするのに苦労した。

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