風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

歌誌

 結社歌誌「コスモス」2016年12月号より、「その一集」特選欄を読みおえる。
 「その一集」は、「月集スバル」「月集シリウス」に次ぐクラスである(特選欄を除き)。
 この特選欄は、9選者×各5名×各5首の、計225首が選ばれる。
 「その一集」会員が他のクラスに比べて多くなったので、特選も難関となったようだ。
 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。Y・文雄さんの5首より。
危篤とていそぎ参じしわれに笑み皆に礼(ゐや)して姉は逝きたり
 他の歌には、「食べ余ししかりんご一切れ」「姉はも罷るにつこり笑みて」の句があり、最後まで意識がはっきりし、苦痛のない、大往生だったようだ。
ミカン3
フリー素材サイト「Pixabay」より、蜜柑の1枚。
このエントリーをはてなブックマークに追加

 結社歌誌「コスモス」2016年12月号より、「月集」を読みおえる。
 ここで僕が「月集」と呼ぶのは、「12月作品」より、初めの「今月の四人」(「月集スバル」の特選4人×5首)、「月集スバル」(選者・選者経験者×5首)、「月集シリウス 特別作品」(12人×5首)、「月集シリウス」(4首ないし5首)の、4欄を指している。
 「月集スバル」の作品には、助詞の省略が少なく、おおらかな詠みぶりになっているようだ。
 僕が付箋を貼ったのは、次の1首。「月集シリウス」のN・玉枝さんの4首より。
歩道までバケツ並べる花舗のまへきちかうの躁、りんだうの鬱
 躁鬱の語から、対句の句を成した事は、小さいかもしれないが、歌壇の進歩である。
ミカン1
フリー素材サイト「Pixabay」より、蜜柑の1枚。



このエントリーをはてなブックマークに追加

CIMG9205
 Amazonに予約注文してあった、総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2016年12月号が、11月15日に届いた。
 特集は「今年を象徴する百首」(10首選×10名)である。早くも年末ムードを興すかのようだ。
 読みおえたなら、ここで紹介したい。
 2017年1月号を、Amazonに予約注文した。僕の方が、もっと気が早い?
CIMG9207
 結社歌誌「コスモス」2016年12月号が、11月17日に届いた。
 「本年度後期の歌集批評特集」があり、1歌集見開き2ページで、会員の11歌集が紹介されている。
 僕の歌は、3首選だった。もう一つのブログ「新サスケと短歌と詩」の、11月18日付け
記事(←リンクしてあり)にアップしたので、横書きながらご覧ください。

このエントリーをはてなブックマークに追加

CIMG9036
 総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)の2016年10月号を、ほぼ読みおえる。
 購入は、今年9月19日の
記事(←リンクしてある)、「歌誌10月号2冊」にアップした。
 特集の「米と米作りの短歌からみる時代」では、米作の過去の繁栄を懐かしんでも、仕様がないと思った。未来への農業の展望がなければならない。
 高野公彦(以下、敬称略)インタビュー「ぼくの細道うたの道」は5回め、水原紫苑の50首連載は10回め「えぴすとれー」(エピストレーはギリシャ語で、手紙・書簡の意らしい)である。
 東直子「夏のうろこ」20首より。
夕焼けを柵にもたれて見ています都会に暮らすアルパカのごと
 特殊感がありながら、異邦人ではなく別動物であり、1種の調和感さえある。
 大松達知「悪の山脈」20首より。
雨だからめんどくさくて学校をサボる、遊びをしてる日曜
 教師のストレスを、空想する遊びで紛らわせている。
 長澤ちづ「前をゆく人」12首より。
祈るよりほかにすべなきこと増えて夫もわたしも言葉にはせず
 信仰なき祈り、は尊い。

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ