日本古典全書「小林一茶集」(朝日新聞社、1975年・11刷)より、一茶文集の1回めの紹介をする。
一茶集の到着は、先の3月11日の記事、届いた2冊を紹介する(19)で報せた。
「小林一茶集」には、俳句集、文集、父の終焉日記、おらが春、書簡抄などを収める。
今回は38編を収める文集の初めより、23編めの「雞の蹴合」までを読む。189ページ~214ページである。
「上野の假住居」では、先住者の出て行ったばかりの家を借りて、先住者の朝顔、野菜畑、お札等に無常を感じ、自分もいつかは移る事を思っている。
出火、按摩殺し、永代橋の墜落、など物騒な江戸の世相を書き留める。
「葛飾の𦾔巣を奪はる」では、郷里に200日余り逗留して戻って来ると、葛飾の借家は他人に貸されていて、家無しとなる顛末である。
定収なくスポンサーに頼る身のうら侘しさが、俳句を配した文集に溢れている。
一茶集の到着は、先の3月11日の記事、届いた2冊を紹介する(19)で報せた。
「小林一茶集」には、俳句集、文集、父の終焉日記、おらが春、書簡抄などを収める。
今回は38編を収める文集の初めより、23編めの「雞の蹴合」までを読む。189ページ~214ページである。
「上野の假住居」では、先住者の出て行ったばかりの家を借りて、先住者の朝顔、野菜畑、お札等に無常を感じ、自分もいつかは移る事を思っている。
出火、按摩殺し、永代橋の墜落、など物騒な江戸の世相を書き留める。
「葛飾の𦾔巣を奪はる」では、郷里に200日余り逗留して戻って来ると、葛飾の借家は他人に貸されていて、家無しとなる顛末である。
定収なくスポンサーに頼る身のうら侘しさが、俳句を配した文集に溢れている。