風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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注目

 新潮社の「川端康成文学賞 全作品 Ⅰ」(1990年・刊)より、1981年・受賞の竹西寛子「兵隊宿」を読み了える。
 先行する野口冨士男「なぎの葉考」は、先の7月28日の記事にアップした。

 リンクより、関連旧記事へ遡れる。

 「兵隊宿」は、港に近い町の、部屋数の多い民家に、出港する前の兵隊が次々と泊まる話である。息子のひさし少年の目で描こうとするが、作家が直接描く場面もある。
 将校や兵隊たちに同情的である。戦争を美化するのかと、敗戦後すぐには、許されなかったストーリーだろう。1981年となり、反戦の風潮も緩んできたのだろうか。少年の目、母親が兵隊の行く末に胸を痛める思い、小母さんの庶民感情の言葉、によってようやく成り立っている。
 僕も71歳の死に近づく(人生100年とすると、30年あるが)歳になって、この小説を許せる気がする。
 多くの読者は、竹西寛子の名前を知らないだろう。1985年・受賞の田久保英夫となると、マニアックな読者しか知らないだろう。僕は野口冨士男の名前を知らなかった。世の移り行きと共に、読書の嗜好も変わり、古く忘れられる作家があり、新しく注目を集める作家が生まれる。



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 イラストACより、鉢植えの1枚。


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 3月の月末となり、3月の人気記事の振り返りをする。人気記事は、マイページのアクセス解析より、容易に判断できる。
 先の2月の振り返りは、2月28日の記事にアップした。


 3月の3位は、3月15日日の記事、歌誌「神大短歌」vol.7を読む、だった。

 題材の珍しさ、若い人の短歌への注目が、評価されたのだろうか。

 第2位は、3月4日の記事、ダウンロードした4冊を紹介する、だった。

 Kindle本やKindle Unlimited本を、安くたくさん入手する経験が、珍しいのだろうか。釈迢空の全詩集はいつでも読めるとして、他の3冊のうち2冊は既読である。

 第1位は、3月1日の記事、3月のカレンダー、2種を紹介します、だった。

 読書日記として、悔しい気持ちもする。カレンダーをお借りした、暁龍さんの力が大きかったかも知れない。
 3月の前半に集まっているので、これからは後半にも力を入れて行こう。
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写真ACより、「ガーデニング」のイラスト1枚。



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 今日2回めの更新です。
 高校生時代の文芸部の、年刊部誌「白房」1968年号(3年生時代?)より、僕の初めての小説「底流」の(1-1)を、ホームページ「新サスケの散文サイト」(「新サスケ's Ownd」より改題)に転載しました。拙い作品ですが、1部で注目されました。わずかに改めてあります。どうぞお読みください。

URLは以下の通りです。

masakyf-diary.amebaownd.com/posts/6614614

 なおフィッシング防止等のため、上のリンクは2、3日後に解除されます。その場合は、「底流」の(1-1)に貼られたリンクより、お越しください。
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写真ACより、「恐竜」のCG1枚です。


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