風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。

生方たつゑ

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 なるべく本を買わず、蔵書を読もうと思っている。しかし最近、5冊を入手したので、紹介したい。
 左上はAmazonに予約してあった、綜合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2017年8月号。綜合歌誌では、これのみを読んでいる。
 右上は、生方たつゑ歌集「灯に寄る」。1981年、沖積舎・刊。「生方たつゑ全歌集」(角川書店)以降の歌集を集めており、「日本の古本屋」で廉価だった。しかしこの歌集は、19歌集からの自選歌集で、それのみの価値である。


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 先日に「マーケティングの基本と常識」を読書途中で記事アップした。図に乗って「デジタルマーケティング集中講義」を買ってしまった。どれだけ生かせるか。
 また先日、Google Analyticsを導入したのだが、図の読み方が英語の題ではわからない。初歩から勉強して置いた方が良いかと「はじめての最新 Google Analytics」を購入した。
 2冊ともAmazonより。このブログのpvはぞれほど多くはないが、役立つだろう。

副業YouTubeらくらく講座
 Amazonのkindle本の、「副業 YouTube らくらく講座」をタブレットにダウンロードした。。YouTubeの副業で稼ごうという訳ではない。
 動画をYouTubeに挙げて、公開しているブログが多くなり、アップの方法のみを学ぶのに、99円の価格に惹かれたのだ。読書と詩歌のブログに、動画が必要な場合が来るだろうか。



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 7月10日の記事で到着を報せた、生方たつゑ・歌集「ひとりの手紙」を読み了える。
 角川書店「生方たつゑ全歌集」以来、初めて読む歌集である。
 1982年、新星書房・刊。1ページ2首組み、185ページ。
 彼女の夫は亡くなり、娘とは離反的で、カスガイとなる婿は癌で逝いている。
 雪国で、一人暮しを続けた。「ことなりし世界と思ふこともさびし書庫に並べしわが著書の類」と詠んで、過去の実績に否定的になる事は、落魄の思いだろうか。
 「あとがき」に「過労のための長い入院生活から放たれた机辺は雑然としていて、この中に加えるべき作品の整理も不可能のまま、手離すことにした。」とあり、彼女をサポートする人がいなかったようだ。
 以下に7首を引く。
ひとすぢに生きゆくこともかなしきにひとすぢに死を遂げしをとめら(疼きの島—沖縄—)
丘くれば喪章のごとき黒き蝶貪婪にしてまつはるまひる(同上)
雪の日の孤独をむしろ運命となしつつ恋ふる父ははのこと
躓きやすくなりし雪上をあゆみきていちにんの死は刃よりも痛し(別れ—松村英一先生—)
密度なきくらしなれども手紙など綴ればいづる君の幻覚
をりをりに大てまりの白き花むらがしあはせ揺するやうに傾く
ひとりゐて物言ふこともなくすぎし日と思ひつつともし火ともす



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 「日本の古本屋」の某店より、生方たつゑ・歌集「冬の虹」が届いた。
 1985年、新星書房・刊。
 7月6日の記事
「ひとりの手紙」に続く、歌集購入である。
 角川書店「生方たつゑ全歌集」(生前版)の後に、この歌集のある事を知り、某サイトで捜したところ、1点だけ5万円の値で出ていた。とても買えないので、「日本の古本屋」で捜したところ、3800円+送料300円で出ていて、代金前払い(郵便振替)で購入した。
 よく考えれば割高な本だが、5万円のショックがあって、つい買ってしまった。
 この2冊以外にも、「全歌集」以後の歌集はあるようだが、今はここまでにして置きたい。



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 今月2日の記事、生方たつゑ「漂泊の海」で、角川書店「生方たつゑ全歌集」を読み了えた。
 全歌集は生前版なので、その後も歌集があると思われ、三省堂「現代短歌大事典」で「冬の虹」を、「日本の古本屋」で「ひとりの手紙」を見つけた。
 注文は「冬の虹」が郵便振替の先払いなので、同じく郵便振替の後払いの「ひとりの手紙」が先に届いた(支払い済み)。
 「ひとりの手紙」は、1982年、新星書房・刊。185ページ。
 箱には薄汚れがあるが、本体には店の心尽くしのパラフィン紙カバーが付いている。本文はきれいだ。
 読みに入る日が楽しみである。



 角川書店「生方たつゑ全歌集」(1987年・再版)より、最後の第19歌集「漂泊の海」を読み了える。
 先行する
歌集「野分のやうに」は、先の6月28日の記事にアップした。
 この全歌集は、生前版なので、この後も歌集があり、現に1985年・刊の「冬の虹」を、僕は某古書店に注文している。
 「漂泊の海」は、1979年、短歌新聞社・刊。
 彼女の歌の功績に、抽象語・観念語の導入を前回は挙げたけれど、彼女は豊かな比喩を用い、象徴の域に達した歌がある。
 文学者を含めての周囲の応援と、自身のたゆみない努力の成果だろう。家庭的には、恵まれない面があったかも知れない。
 以下に7首を引く。
防風の痩せて貼りつきし砂原をふみつつ甦るわれの少女期
遭難碑海にむかひてたつ岬死の風景は明るすぎむか
弱音など吐かねど死(しに)は切なしよ君の遺品を分ちつつゐて
たましひに孤独ありやと思ひゐていたくはかなし生きゐる吾は
人を待つための春衣飾られし街あゆみきて雪のふる喪か
朝市のたちゐる中に売られゐる巻貝があり海藻があり
妬まれてゐるほどもなし馬鈴薯の芽をもげり微量の毒に魅(ひ)かれて
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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。



 

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