風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 お報らせです。2020年9月6日で以って、Kindle本「少年詩集 鳶の歌」を自力発行致しました。原稿は自分で作成し、表紙はデザイナーさんにお願いしました。上梓は自力で行いました。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリで、「少年詩集 鳶の歌」と検索すれば、すぐに出て来ます。右サイドバーのバナーよりも至れます。僕のペンネームは柴田哲夫です。価格は500円ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料で購入できます。多くの方のご購読を願っております。

生活詩

 詩人会議の県内詩誌「水脈」67号を読み了える。
 到着は今月4日の記事、届いた2冊を紹介する(13)にアップした。



 同・66号の感想は、昨年12月3日の記事にアップした。


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 67号の多くの生活詩(フィクションの作品があるかも知れない)の中で、S・周一さんの3編より、「野鳥が居ない」に惹かれた。家の周りから、トビ、キジ、カッコー、ヒバリの声が消え、地上の危機と訴えている。僕の家の周りでは、郭公は初めから居なく、雲雀の声は聞いたようだが、雉子の声は稀で、鳶の姿を見ない。以前は多かった足羽川上空でも鳶を見掛けない。気づかせてくれる1編だった。

 特集は「恋坂通夫さんを偲んで」、34ページの多さに渉る。恋坂さんの詩7編、随筆1編、追悼詩4編、追悼文13編、略歴を載せる。
 恋坂さんは、優れた生き方をしたように思える。労働運動に邁進し、定年後は喫茶店を12年間経営し、奥さんを亡くされたあと、遠い地より後の奥さんを得た。定年後に「水脈」に参加、事務局長も務め、詩集2冊を遺した。
 2月20日の「偲ぶ会」は、盛会だっただろうか。



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 4月11日の記事「届いた3冊」で報せた内、詩誌「水脈(すいみゃく)」59号を読み了える。
 N・としこさんの「急がなくとも」よりピックアップすると、「そんなに急がなくとも/…//まだ 間に合う/たっぷりと時間がある」と続く。僕は残り月日が少ないかのように、気が急いているので、不思議な心境であある。
 S・周一さんの4編は、行末を揃える「夢を聴く」「泰澄大師の伝言」2編など、自在に描いている。
 N・千代子さんの「なくてはならぬもの」中の「闘うべき敵は/外にも内にもいるわけだ」の2行が、心に刺さる。
 A・比佐恵さんの「幸福度ランキング」は、幸福度ランキング1位の福井県で、息子夫婦が働き、孫たちも働き出したのに、「五十代で亡くした連れ合いの/行方不明の会話を探しに」町の温泉へ出掛ける、淋しいおばあちゃんを描く。
 フィクションの(しょせん作り物の)つまらなさを感じるこの頃、俳歌や生活詩の私性がたのもしい。
 次号は、60号記念号という事で、期待して待たれる。


 

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