風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケが、2017年10月17日付けで、AmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)を発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 再任用・リタイア前後の、庶民の日々の悲喜哀歓を綴った4章48編と、巻末に哲学風小連作・2章7編を収めます。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 詩集 日々のソネット」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。
 また、ブログの右サイドバーの上部、アクセスカウンターの下に、Amazonアソシエイトのリンク画像「あなたへ詩集をAmazonで」を貼りましたので、画像をクリックしてくだされば、購入サイトへ飛びます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。よろしくご購入をお願い致します。

短歌

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 つかさんのツイートを、佐佐木頼綱さんがフェイスブックでシェアしていて、短歌のネットプリントの発行を知った。3月6日午後3時頃、近くのローソンで取り出した。
 ネットプリントは、今年1月29日の記事にアップした「else 短歌連作交換」以来である。
概要
 題名「ゆふぎり(夕霧)」、セブンイレブン以外のコンビニでは、3月9日14時まで、ユーザー番号は8HM4FTYYNE。
 白黒、A4判、両面印刷、2枚、80円。
 大塚亜紀さんが企画・編集。1979年生まれの6人の歌人の協力で、一人7首(題名なし、自己紹介あり)の42首の作品集となった。
感想
 結社の枠をはみ出し、綜合歌誌の依頼を待たず、こうして短歌作品の発表の場を持てる事は、ITの成熟の1環だろうか。
 露悪的な人、子育て中の女性、敬虔な人、同年生まれといっても、性格は様ざまである。
 しかしバブル期に育ち、就職氷河期を越えた、性格的に危機的なものが共通しているように思える。今の世を生きる者の、共通点か? 仕事をリタイアした僕には、よく判らないけれども。
引用

 参加者名と1首を、掲載順に引く。
 尼崎武
きみが死んで悲しむ人はいるけれどほっとする人ならもっといる
 山本夏子
風船のように無口になる娘そんなにがんばらなくてもいいよ
 本条恵
「銀のさら」のチラシを前に夢想する「鬱」一人前「愛」三人前
 大塚亜紀
がんばるなとか言わないで がんばるをやめたら目玉焼きも焼けない
 工藤吉生
無愛想だった郵便局員が今日はにこやか。その理由とは?
 佐佐木頼綱
日本語は違ふ気がしてアリゾナの鹿の骸にただ手を合はす



角川「短歌」1月号

 今月7日の記事で、短歌編を紹介したkindle版・角川「短歌」1月号より、散文をほぼ読み了える。もうすぐ3月号の発売される時期だが、「歌壇」2月号を読んだので、その点はお目こぼし願いたい。
 「短歌」の目次からは当該記事へ飛べなく、画面をタッチしてタブレットの左端に現れる目次は掲載ページ順でなく、また字数制限で題名の全体は表れなく、読むのに難儀した。
 書評16編は、書くにむずかしい。べた褒めでは、著者と角川に阿っているようだし、否定的な事は書きにくい。10あるうち、9つは褒めても1つは釘を刺しておきたい。
 歌壇時評の、佐藤通雅「「華の迷宮」、挫折」は自分の体験に引き寄せたジェンダー論だけれども、彼の提案する方法で性差別が解消するとは思えない。
 同じく歌壇時評の薮内亮輔「リアリティという病」は、誘われた歌会で「ぼろくそに批評され」た所から始まる。短歌も評論も、小さな違和感から始まるのであり、私怨だとは思わない。現実の、あるいは感情の、リアリティは必要だと思うけれども。
 本阿弥書店「歌壇」には何本かある、本格的な連載評論が1つもないのは、読まれないからだろうか。時代の良心として、必要だと僕は思う。
 投稿歌欄は読まなかった。僕は歌の投稿の経験がない。ある程度の費用を払っても、同人歌誌、結社に入って、歌の掲載を保証された方が良い。あるいはネットに活路を見出すのも良い。


角川「短歌」1月号
 先の1月24日の記事でダウンロードを報せた、角川「短歌」2018年1月号より、短歌編(引用歌、投稿歌を除く)と散文の1部を読み了える。kindle版を、タブレットで、文字の小さな散文は「拡大」を押して詠んだ。
 短歌編とは「新春75歌人大競詠」である。10首or7首と短いエッセイである。短歌は、著作権等に扉文で厳禁されていて、引用等ができない。
 エッセイのテーマは「世界で一番有名な歌は」であるが、紛らわしい。短歌の世界で「歌」といえば短歌を指すが、それ以外ではsongを指すので、応えるエッセイも混乱している。
 短歌を指すとして、短歌は外国での認知度が低くて、俳句や日本現代詩のようには、浸透していないらしい。
 それに「有名な歌が優れた歌であるか」との疑問も書かれ、角川「短歌」の設問としては、あまりに拙い。
 なお何名かが「君が代」を挙げていた。「古今和歌集」に載り、初句「君が名は」であるらしい。歌集に載っていたとはいえ、国歌となれば短歌とは別格である。また非合理的で、国家主義に利用されやすく、あまり佳い国歌とも思えない。
 評論の1部を読んで、歯に衣着せぬ論調であり、勇ましい諸編だと思う。もう少し評論を読みたい。


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 先の1月25日のツイートで、ネットプリント「else 短歌連作交換」発行の予告が流れた。配布期間は1月26日~2月1日。ローソン、ファミリーマートでのユーザー番号は、D6RYZD46HK。「else」とは、「互いに他者に関心を持って」の意らしい。
 1度、K・敦さんたちの俳句のネットプリント「セレネッラ 第14号」で経験のある僕は、その時の手順メモに並べて今回のユーザー番号を、手帳に控え、近所のローソンでプリントアウトした。
 A3判・両面印刷。縦2段。画像があるかとフルカラーを指定したので、料金が200円かかった。モノクロ印刷だったら、もっと安価だったかも知れない。(写真はその1部だが、再配布されないように、心掛けている)。
 〈ギリギリ30代、子持ち兼業主婦〉と〈26歳、独身会社員〉と〈岡山大学4回生〉の女性3人が、協力し合って発行した、短歌ペーパーである。3人が2人ずつ3組になって、短歌連作2回ずつ、計6回の交換(1人5首~7首)を交わしている。
 裏面には単独の連作3編(5首~7首)と、作者紹介が載る。
 計88首。年齢と立場の違いを含め、感性の異なる事に感興がある。

引用
 K・まなみさんの1首。
来年の仕事が決まってないことがもはや「できない人」のレッテル
 D・可南子さんの1首。
明るくはない世の中に産んでごめん おいしいものならたくさんあるよ
 U・彩加さんの1首。
シャワーくらい迎え撃ちたい 申し訳ございませんとか思ってねえし


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 先の9月29日の記事「贈られた2冊」で紹介した内、文学総誌「縄文」創刊号を読み了える。
概要
 2017年5月31日・刊。発行者「縄文の会」(代表)前川幸雄(号・華原)。B5判、2段組み、22ペ-ジ。
 寄稿者は、福井県内をおもに、全国より参加している。
感想
 <地域研究>「作曲家今川節と勝山とのつながりに迫る」M・惠子。
 しっかりした紹介である。しかし末尾近く「(文章は、平井英治氏の今川節作品鑑賞の手引きよりの抜粋引用です)」とあり、そうならば文頭でそう断るのが、読者への親切だろう。末尾に「実践報告の原稿にまとめたいと思っています。」とあるので、期待したい。
 <漢詩>「越前打刃物初打」Y・絹江。
 七言絶句である。訓み下し文、通釈文を付す。作者は、代表の漢詩講座受講生(福井カルチャーセンター)で、代表の目も通っているだろうから、韻、平仄は大丈夫だろう。刃物打ちの、モノクロ写真を添える。ビジュアル化の時代である。

 <詩>「奄美大島からの「タンカン」」前川幸雄。徹底したリアリズムの日常詩は、社会への抵抗詩となるだろう。
 <短歌>「老いを生きる」10首・I・コヨリ、「義母の思いで」8首・M・大次。「老いを生きる」にはぎこちなさがあり、「義母の思いで」には気負いがある。短歌の安楽と苦労を、知って行くだろう。
 <一般研究>「九州のカッパ」Y・信保(福岡)。文献渉猟も実地探査も多い、労作である。「カッパの手」と伝わるものなど、モノクロ写真を付す。
 <一般研究>「橘曙覧の短歌への白居易の作品の影響」前川幸雄。
 白居易の娘(幼くして亡くなった)を詠んだ詩・5編の原文、訓み下し文、通釈文を挙げる。橘曙覧の娘を亡くした時の2首(前詞付き)を挙げて、3つの類似性は、偶然の一致か、白居易の影響かは、見解の分かれるところとし、「皆様のご感想、ご意見をお伺いしたいと思います」と述べている。
 研究の基礎文献が整った事は、重要である。
 「縄文」誌の発展を願っている。


 

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