風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケ(ハンドル名)が、この10月17日付けで、AmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)を発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 再任用・リタイア前後の、庶民の日々の悲喜哀歓を綴った4章48編と、巻末に哲学風小連作・2章7編を収めます。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 詩集 日々のソネット」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。
 また、ブログの右サイドバーの上部、アクセスカウンターの下に、Amazonアソシエイトのリンク画像「あなたへ詩集をAmazonで」を貼りましたので、画像をクリックしてくだされば、購入サイトへ飛びます。
 kindle版で540円(税込)、kindle unlimited版も発行しています。よろしくご購入をお願い致します。

福井県

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 11月19日(第3日曜日)午後1時半より、Aossaビルのウェルアオッサに、事務局に拠ると59名が集まり、「2017ふくい詩祭」が催された。詩の催しの記事として、先の10月8日の、第12回苜蓿忌に次ぐ。
 福井県詩人懇話会・副代表の金田久璋さんの総合司会のもと、懇話会・代表の渡辺本爾さんの開会挨拶があった。
 最近に詩集を刊行した3名の「自作詩朗読とひとこと」のあと、「武生センター合唱団」の数曲の合唱があった。
 そのあと歌人・林和清さんの基調講演「現代詩と現代短歌に架ける橋」が始まった。
 林和清さんは、歌誌「玲瓏」選者・編集員、他。京都市より駆け付けてくださった。
 師・塚本邦雄との出会いから入り、塚本邦雄の初期の短歌、戦後の前衛短歌、「定家百首」における現代詩風の訳を紹介し、美学で遊ぶ本質を挙げた。詩人・高橋睦郎の恋の詩「鳩」、現代詩「風景」と、歌集「待たな終末」の古典的詠みぶりを紹介し、彼は言霊を信じていると述べた。また歌人・岡井隆の短歌と詩「会議」を紹介し、自己開示・自己告白の人だと述べた。2つの詩型に架かる橋を見出そうとして。
 10分間の休憩のあと、シンポジウム「現代の短詩型文学と詩」が始まった。コーディネーターに懇話会・副代表の佐野周一さん。パネリストの俳人・中内亮玄さん、歌人・足立尚計さん、柳人・脚本家の墨崎洋介さん、詩人・編集者の西畠良平さんが、コーディネートの元、自己紹介、詩型との出会い、不自由は感じないか、他ジャンルをどう思うか、これから目指す事、などを語った。しまいに聴衆の質問に、各詩型に共通するものを問われて、「感動の表現だ」と各パネリストの意見が一致したようだ。
 午後5時の定刻に、懇話会・副代表の前川幸雄さんの閉会挨拶があり、詩祭は過ぎた。このあと懇親会があったけれども、僕は参加せずに帰宅した。


詩集ふくい2017
 先の10月30日の記事「届いた4冊」で報せた内、2番目に報せた「年刊 詩集ふくい2017 第33集」(記事の表題は、略称)を読み了える。4冊の内では、しまいの紹介である。
概要
 このアンソロジーには、あとがきに拠ると、62編(ほぼ1人1編、遺稿を含む)が寄せられた。
 皆が、真摯な思いを詩に表わしている。
 遺稿は、岡崎純さん、小畑昭八郎さん、あずま菜ずなさん、阪下ひろ子さん、の4編である。懇話会に熱心で、有力な詩人を失って、淋しい事である。
 また新しく、「高校生の部」として、4名4編が載る。若くナイーヴな感性である。
 51ページに渉る「’16ふくい詩祭 記録」等を含め、197ページ。2017年10月、福井県詩人懇話会・刊。
感想
 僕はソネット「戻る」を寄せた。軽いが、未来志向である。
 N・良平さんの「黙示録」が、終末的な世を憂いながら、自由にいつのまにか人が集まっている、未来を夢見ている。
 「ふくい詩祭 記録」の、基調講演(倉橋健一さん)、4名によるシンポジウム、ともに故・詩人の広部英一さんをめぐってのものだった。シンポジウムのK・不二夫さんの発言で、「(広部さんが)30年間、福井県の詩人や福井出身の詩人50人余りの121冊の詩集について、発行されるとすぐに、『月刊福井』に批評を、書いてこられたのです。」がある。僕の第1詩集に、酷評する人もいる中、広部さんが同欄で暖かい批評を下さった事を、思い出した。

 他も、読み甲斐のある記録である。
引用
 N・としこさんの、「あの日 -岡崎先生に」の末尾を引く。「わかりやすい詩を」と続けて来た詩人が、晩年の岡崎純さんを訪ねて、力量を発揮した1編だ。

詩で受賞された賞状が
びっしりと壁に かかげられていたな
ぬくもりのある日差しが
少し 先生の肩に かかっていたな

ああ そして
玄関わきのプランターに
チューリップが
所在なげに 揺れていた


 福井県俳句作家協会の年刊句集「福井県 第55集」(2017年3月・刊)より、9回目、最後の紹介をする。
 
同・(8)は、今月6日の記事にアップした。
 今回に僕が読んだのは、敦賀地区(敦賀市)の16名、若狭東地区(三方郡、三方上中郡)の19名、若狭西地区(小浜市、おおい町、高浜町)の9名、計44名の440句である。
 若狭地区には風土的に京都府の影響があり、古くからの文化(社寺、民俗、等)があり、もっと俳句が盛んかと僕は思っていた。
 これまでの「作品集」のページのあと、俳句大会等・受賞者1覧、協会各支部・現況、名前順・索引、編集後記・等があるが、ここでは紹介をしない。各地区俳句会の多さと活動力には驚く。
 以下に3句を引く。
 N・一雄さんの「子猫」10句より。
菊酒やさてのどぐろの一夜干し
 K・幸子さんの「煉瓦館」10句より。
花嫁の母のオカリナ聴く五月
 I・達さんの「沢庵」10句より。
細き身の手足大きく耕せり

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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。


 

 福井県俳句作家協会の年刊句集「福井県 第55集」(2017年3月・刊)より、8回目の紹介をする。
 
同・(7)は、今月1日の記事にアップした。
 今回は、174ページ~200ページ、27ページの54名の540句を読んだ。
 南越地区(越前市、南越前町)のすべてである。
 鯖丹地区、奥越地区、坂井地区を越え、福井地区に次いでいる。
 旧くからの文化の息づく街だろうか。
 宗教がらみの句だと、無信仰の僕は、ほぼ拒否してしまう、癖のある読者である。孫褒めの句も好まない。
 以下に3句を引く。
 Z・梧桐さんの「枯れしものの音」10句より。
腕振りて先行く妻や草青む
 H・光生さんの「書初」10句より。
東雲の輝いてより初日の出
 T・葉子さんの「マイナンバー」10句より。
シニアとて一役買つて里祭

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写真ACより、フラワーアレンジメントの1枚。



 福井県俳句作家協会の年刊句集「福井県 第55集」(2017年3月・刊)より、7回目の紹介をする。
 
同・(6)は、先の5月28日の記事にアップした。
 今回は、159ページ~172ページの14ページ、28名の280句を読み了える。
 鯖丹地区(鯖江市、越前町、池田長)のすべてである。ただし出稿者は、鯖江市在住者のみである。
 ここでも女性優勢ながら、他の地区に比べて、男性が多いようだ。
 俳句の、のどやかさ・優美さ(これは私見)は、現代では女性に向いているのかも知れない。女性に余暇が多くなったからという、古い考えでは律しきれない。
 以下に3句を引く。
 S・冨美さんの「花藻」10句より。
一人佳し一人は淋し四日かな
 H・縫子さんの「夏帽子」10句より。
夕月夜安らぎを得てひとり言
 K・遊子(ゆうし)さんの「蝸牛」10句より。
不器用なままに生き抜き蝸牛
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写真ACより、フラワーアレンジメントの1枚。



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