風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 このブログを運営している新サスケが、2017年10月17日付けで、AmazonのKindle本、第4詩集「詩集 日々のソネット」(縦書き)を発行しました。著者名は、柴田哲夫(僕のペンネームの1つ)です。
 再任用・リタイア前後の、庶民の日々の悲喜哀歓を綴った4章48編と、巻末に哲学風小連作・2章7編を収めます。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリーで、「柴田哲夫 詩集 日々のソネット」と入力して検索してくだされば、即で見つけられます。
 また、ブログの右サイドバーの上部、アクセスカウンターの下に、Amazonアソシエイトのリンク画像「あなたへ詩集をAmazonで」を貼りましたので、画像をクリックしてくだされば、購入サイトへ飛びます。
 kindle版で540円(税込み)、kindle unlimited版も発行しています。よろしくご購入をお願い致します。

福井県

 福井県俳句作家協会・刊の「年刊句集 福井県 第56集」(2018年3月・刊)より、4回目の紹介をする。
 
同(3)は、今月18日の記事にアップした。
概要
 今回は、76ページ~104ページの29ページ分、58名の580句を読んだ。
 福井地区(福井市・吉田郡)の了いまでである。
感想
 俳句は短歌よりも、多く創って多く捨てる文芸らしい。その中に秀句も生まれるのだろう。
 年間の自信作10句の中に、常に幾つかの秀句が収まっている。
 なお信仰に関わる句も多いが、無信仰の僕には、引っ掛かる所である。
引用
 S・みつ子さんの「梅ふふむ」10句より。
老梅の甦りしか花ほつほつ
 N・明徳さんの「父の日」10句より。
雪跡に人と犬との絆見る
 M・清一さんの「時計の振り子」10句より。
朝寒むの門にざわめく登校児

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写真ACより、「おもてなし」のイラスト1枚。


 福井県俳句作家協会・刊の「年刊句集 福井県 第56集」より、3回目の紹介をする。
 
同・(2)は、今月14日の記事にアップした。
概要
 今回は52ページ~75ページの24ページ分、48名の480句を読んだ。
 福井地区(福井市・吉田郡)の中程である。
感想
 何と言っても、会員数が多く(若者の俳句離れが序文で述べられているけれども)、福井県短歌人連盟の年刊・歌集「福井短歌」、福井県詩人懇話会の年刊アンソロジー「詩集ふくい」に比べて、格段の差がある。
 俳句の指導法は、短歌の指導法と異なり、嫌味が少ないのかと思う。
 年刊句集には、小詩型と呼ばれるコンプレックスがあるのか、大きな景や大きな気概を吟じようとする作品が見られる。啄木から短歌に入った僕は、トリヴィアルな作品であっても、真実があれば良い、と考える。
引用

 K・朋子さんの「母の忌」10句より。
とろとろと畦に移りし野焼かな
 Y・てるこさんの「母の星」10句より。
ふる里の祖母に飛びつく子供の日
 M・桃翠さんの「お年玉」10句より。
かたかごの花へ靴音人の声

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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。



 福井県俳句作家協会・事務局より送って頂いた、「年刊句集 福井県 第56集」より、2回目の紹介をする。
 
同・(1)は、今月8日の記事にアップした。
概要
 今回は、31ページ~51ページの21ページ、42名の420句を読んだ。
 会員順の「福井地区(福井市・吉田郡)」の初めである。ほぼ俳句会毎の順に並んでいる。
感想
 長い歴史と、広い範囲で吟じられる俳句で、独創性を出すのは、並み大抵のことではないと感じる。
 中には初心らしい拙さに、危ぶみもするが、結晶度の高い作品を、待つ思いである。
引用
 H・純子さんの「初景色」10句より。
初護摩や先づ野球部の名を奉ず
 H・信子さんの「大地のうてな」10句より。
切り株は大地のうてな小鳥来る
 N・昌子さんの「初恋」10句より。
水音も風音もあり冬耕す
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写真ACより、「お花屋さん」のイラスト1枚。





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 先の3月30日の記事、「届いた4冊」で報せた内、了いに紹介した「平成29年版 年刊句集 福井県 第56集」を読み始める。
 
「同・第55集」の了いの紹介は、昨年6月9日の記事にアップした。
概要
 2018年3月、福井県俳句作家協会・刊。2段組み、281ページ。
 1名1段10句を載せる。
感想
 先ず役員の句から始まるので、顧問~幹事の36名360句、名誉会員・参与の18名180句を読み了える。
 完成された立派な句があって、見事だと思うけれども、如何なものかとも思う。
 句歴が長く活躍する俳人だから、それも理だけれども、いつまでも発展途上であってほしい。
引用
 F・フジ子さんの「仏舞」10句より。
木洩れ日に金の面映え仏舞
 T・まゆみさんの「結び目」10句より。
後悔のかたまり崩すかき氷
 T・芳江さんの「鳥帰る」10句より。
俎板の乾く間もなし三ケ日



 

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 11月19日(第3日曜日)午後1時半より、Aossaビルのウェルアオッサに、事務局に拠ると59名が集まり、「2017ふくい詩祭」が催された。詩の催しの記事として、先の10月8日の、第12回苜蓿忌に次ぐ。
 福井県詩人懇話会・副代表の金田久璋さんの総合司会のもと、懇話会・代表の渡辺本爾さんの開会挨拶があった。
 最近に詩集を刊行した3名の「自作詩朗読とひとこと」のあと、「武生センター合唱団」の数曲の合唱があった。
 そのあと歌人・林和清さんの基調講演「現代詩と現代短歌に架ける橋」が始まった。
 林和清さんは、歌誌「玲瓏」選者・編集員、他。京都市より駆け付けてくださった。
 師・塚本邦雄との出会いから入り、塚本邦雄の初期の短歌、戦後の前衛短歌、「定家百首」における現代詩風の訳を紹介し、美学で遊ぶ本質を挙げた。詩人・高橋睦郎の恋の詩「鳩」、現代詩「風景」と、歌集「待たな終末」の古典的詠みぶりを紹介し、彼は言霊を信じていると述べた。また歌人・岡井隆の短歌と詩「会議」を紹介し、自己開示・自己告白の人だと述べた。2つの詩型に架かる橋を見出そうとして。
 10分間の休憩のあと、シンポジウム「現代の短詩型文学と詩」が始まった。コーディネーターに懇話会・副代表の佐野周一さん。パネリストの俳人・中内亮玄さん、歌人・足立尚計さん、柳人・脚本家の墨崎洋介さん、詩人・編集者の西畠良平さんが、コーディネートの元、自己紹介、詩型との出会い、不自由は感じないか、他ジャンルをどう思うか、これから目指す事、などを語った。しまいに聴衆の質問に、各詩型に共通するものを問われて、「感動の表現だ」と各パネリストの意見が一致したようだ。
 午後5時の定刻に、懇話会・副代表の前川幸雄さんの閉会挨拶があり、詩祭は過ぎた。このあと懇親会があったけれども、僕は参加せずに帰宅した。


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