風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

競争

 ネット上のフリーマーケット、メルカリで最近に売れた本の3回めの紹介をする。
 同・2回めは、先の6月26日の記事にアップした。

 リンクより、1回めの紹介へ遡れる。

 7月1日に、日本古典全書「小林一茶集」が、400円で売れた。
小林一茶集 (1953年) (日本古典全書)
伊藤 正雄
朝日新聞社
1953T

 本シリーズは、紙の質のせいか、本文ヤケがあった。

 7月23日に、辻征夫句集「貨物船」が、450円で売れた。
貨物船句集
辻 征夫
書肆山田
2001-01T

 この句集の抄は、手許に残した現代詩文庫「続続・辻征夫詩集」に収められている。

 7月30日に、吉田篤弘「月舟町三部作」(文庫本)が、3冊まとめて500円で売れた。
つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)
吉田 篤弘
筑摩書房
2005-11-01






レインコートを着た犬 (中公文庫)
吉田 篤弘
中央公論新社
2018-05-22


 8月3日に、青木祐子「コーチ!はげまし屋」が、300円で売れた。


 最近に読み了えた本で、残して置きたいもの、傷のある本の他、すべて売り払うことができている。ただし収入はわずかである。
 メルカリの古本販売も競争がきつくなり、マニアックな本以外は高値で売れない。
 古本以外の販売も考えてゆきたい。

03 (2)
 イラストACより、「自然」の1枚。




このエントリーをはてなブックマークに追加

 福井県俳句作家協会・編の「年刊句集 福井県 第59集」(2020年の句のアンソロジー)より、2回めの紹介をする。
 先行する1回めは、今月4日の記事にアップした。


 今回は福井地区(福井市、吉田郡)の初め(33ページ)~半ば(58ページ)の26ページ、52名520句を読んだ事になる。
 一般会員であり、役員等の句より、清新である。句会、俳誌での競争、被指導等によって、新と真を追求するのだろう。新といっても世事的題材の新のみでなく、新しい心情、新しい用語法(レトリック?)を、流行りを追うのではなく、見出さねばならない。
 境地の上達は、文学に携わる者の念願であるから、福井の俳句も上昇して行くであろう。旦那芸、女将芸に安楽する場ではない。

 以下に5句を引く。
秋草の野にあるこころ活けんとす(N・瀧三)
新年やひと息入れて生きていく(N・知子)
うららかにほやろほやつて昼さがり(K・洋治)
 
(ほやろ・ほやっては、そうだろう・そうだって、の意の福井方言)
木の実落つ沈んで浮いて流れゆく(T・利彦)
月光に心の縺れさらけ出す(D・清二)
4 (5)
 写真ACより、「ビジネス」のイラスト1枚。




このエントリーをはてなブックマークに追加

 所属する結社の歌誌「覇王樹」2021年5月号をほぼ読み了える。

「覇王樹」5月号

 到着は先の4月28日の記事、届いた3冊を紹介する(12)にアップした。

 リンクには、僕の6首、4月号の感想へ、リンクを貼ってある。
 結社のホームページ、短歌の会 覇王樹も、5月号仕様である。


 「覇王樹」には、他の結社にないと思われる特色がある。それは社員全員、通常作品の掲載は1律6首な事である。入門の覇王樹集とそれに次ぐ紅玉集では、8首出詠・6首選であるが、それを越えて同人になれば(数は圧倒的に多い)無選6首掲載である。今月号は何首載った、という競争がない。競争はなくても、自分の歌の発展、歌壇での地図の位置を確かめる、そのため努力を続けなければならない。
 巻頭8首、爽什(10名)に入るかの競争はある。また万華鏡(4名×10首)、力詠15首(随時)の掲載は、順繰りにある。
 今月号では、古城いつもさんの歌集「クライム ステアズ フォー グッド ダー」の批評特集が組まれた。結社外2名を含め、4名が批評を寄せ、4ページを占める。僕の拙い感想は、昨年11月21日の記事にアップした。

 T・次郎さんの「秋田またぎの末裔」5首が、「うた新聞」3月号より転載された。



このエントリーをはてなブックマークに追加

 福井県俳句作家協会・編の「年刊句集 福井県 第59集」より、1回めの紹介をする。
 到着は、先の4月15日の記事、届いた2冊を紹介する(21)にアップした。


年刊句集、福井県
 今回は作品集の、役員順42名420句、顧問・名誉会員・参与の15名150句、計570句を読んだ事になる。
 協会の先達として、秀句揃いとは行かない。作句の最前線、競争や戦闘を離れるからだろうか。湧いた句を、素直に発表する訳にも行かないのだろう。
 修練のドキリとする句がある。

 以下に5句を引く。
サッシ戸は開かぬ仕組み後の月(S・洸石)
着流して八月大名父と母(N・すみ子)
フラメンコ月のデッキを踏み鳴らし(M・浩)
ドリップの一滴長し利休の忌(W・和子)
姉川の枯野に風の鳴るばかり(O・和子)




このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ