風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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節目

 「日本詩人会議」の県内詩誌「水脈」60号を読む。
 到着は先の6月17日の記事にアップした。


 リンクより、旧号の感想へ遡れる。


水脈70号
 30周年記念号であり、70号の節目でもある。前・代表のI・信夫さんの巻頭詩「胎動」より始まる。県詩人懇話会・代表の祝辞、招待詩3編と続く。
 会員の詩、歴史を辿る「水脈三〇周年を迎えて」4編、随筆4編、N・えりさんの小説2編、記録の「窓」3編へと繋がって行く。
 N・としこさんの回想に依ると、1991年1月30日、4人でスタート(全17ページ)したという。今は亡くなられた方を含めて、関わった人は多く、ページ数も70号で93ページに及ぶ。
 彼らは自分たちの主義主張が、なぜ世に容れられないか、考えるだろう。思想は生き方となり、思想の否定は生涯の否定となり、それこそ容れられないだろうが。
 メンバーは、不幸な幼少期から、現役時代は教師や小出版社社主、ある会社の取締役など、小市民として成功した人が多い。グループは、同好会を越え、外に発信するなら、今のグループ状態に安定してはいけないだろう。


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 今日2度目の記事更新です。
 半夏生は昨日でしたが、今日の昼に、風習の半夏生鯖を食べました。

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 当地には、半夏生の日に、鯖の丸焼きを食べる風習があります。ハゲッショサバ(半夏生鯖の訛り)と呼びます。
 昨年7月3日の記事、今日の昼食を公開します(3)にも、アップしました。
 今年も妻が半夏生の日に、職場より1匹を頂いて来ました。
 半夏生の日(夏至から11日め)、田植え仕事を済ませて、体力回復を図る由来のようです。

 このあと、鯖の半分(1匹は1度に食べられません)と、写真の茹で卵、肉じゃがの残り物、それにインスタントの味噌汁を足して、昼食のお菜としました。
 僕は季節の節目の、こういった食事が好きです。


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 先の12月20日の記事、「1誌、1紙、1部を入手」で入手を報せたうち、季刊同人歌誌「COCOON」Issue10を読み了える。
 
同・Issue09の拙い感想は、先の10月7日の記事にアップした。
概要
 2018年12月15日・刊。A5判(?)87ページ。大松達知・発行人。結社「コスモス短歌会」の若手歌人を同人とする。
 先行する「棧橋」時代は1ページ12首で、今は6首だから、ずいぶん余裕のある掲載法である。また通常短歌以外の趣向なども、余裕がある。
 第10号というのは、1つの節目であり、小決算であろうか。
 内容に張りが満ちて来たように感じる。
感想

 以下、引用に添いながら、感想を述べたい。
 K・絢さんの「ミッキーマウス」12首より。
ミニカーを畳のへりに整然と並べ二歳の恍惚はある
 わが子の集中力を頼もしく思う、愛情が流露されている。
 M・恵子さんの「ゴジラ」12首より。
「そういうの苦手だから」と言っていたあなたお産に立ち会つてゐる
 信じ合う家族の、お産の場の新しい姿が詠まれている。
 Y・恵理さんの「Immigration officer」12首より。
そらいろのシャツにアイロンぴつちりと子は空港にヒール響かす
 迷って地元就職を決めた娘さんが、空港に働く、親娘の喜びを描く。
 T・桜さんの「冬の一日」12首より。
数百の柚子の実なりぬ<配る用><ジャム用><風呂用><描く用>にする
 若者に苦しい時代に、希望、喜びを見つけて、前向きに生きようとする。




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