風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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覇王樹

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 今月2日に、記事「歌誌「覇王樹」11月号を読む」をアップした。
 僕の所属する同誌は、2020年、創刊100周年を迎える。僕は未だ、参加して半年だけれど、100周年の記念の場に出会えるかと思うと、身震いがした。武者震いである。
 100周年記念号には、「覇王樹」総目次を載せるが、それは昭和29年以降分(大正8年8月・創刊)であると予告があった。90周年記念号で、昭和29年までの総目次を載せたからである。
 「覇王樹」のホームページに、90周年「覇王樹」」総目次の販売が示されていたので、メール欄より抜き刷りを購入した。100年の総目次を、手許にほしいからである。
 2010年・刊か(抜き刷りのせいで、奥付がない)、定価・2,000円、261ページ。創刊より昭和29までの総目次に、「覇王樹の歴史と先人達の足跡」が付される。読み通す本ではないが、参照が出来、気持ちの上でも、結社への参加意識が高まる。



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覇王樹11月号
 10月30日の記事「届いた4冊」で報せた内、1番初め、10月25日に届いた結社歌誌、「覇王樹」2017年11月号を、評論をべつとして読み了える。
概要
 巻頭の「八首抄」、「爽什」10名(各6首)、「霜月10首詠」4名、「力作15首詠」1名がある。
 その他の通常詠は、各6首を載せる。ただし会員の「覇王樹集」と、準同人の「紅玉集」は、8首出詠より6首の選歌がある。同人3クラスは、無選歌6首が載る。
 「購読会員制」があり、3首送付の内2首が採られる。
感想
 創刊者・主宰の橋田東聲の、離婚時のエピソード(男が出来て去って行った妻を憎めなかった)に惹かれて、僕は入会して、この結社で良かったと思う。平等で、運営者も会員を思い遣っている。
 短歌の紙誌に載った、会員の短歌、文章は、「覇王樹」誌に転載される。また毎月の「題詠」「付句」の募集・発表も楽しい。
 ホームページ「短歌の会 覇王樹」の充実と、更新の早さに驚く。。

引用
 3首を引く。
 「爽什」のW・茂子さんの「夕茜空」6首より。
茹でたまごつるりと剝きて刻みつつわがさびしさの果ての飲食
 独居の方だろうか。「さびしさの果ての飲食」が切ない。
 「東聲集」のT・昭子さんの「ぬき足さし足」6首より。
かん高き幼児の声聞こえくるわが住む町に盆のにぎわい
 盂蘭盆会、暮れ正月のみ賑わう町というのは、淋しい事だ。
 「游芸集」のT・香住さんの「螢石」6首より。
甘酒をうましと言へばあくる日に君は十本買ひてもどりぬ
 男の不器用な純情を、よく捉えている。




 


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歌誌
 今月1日の記事、「贈られた2冊と届いた1冊」で報せた3冊の内、3冊目の歌誌を紹介する。
 結社歌誌「覇王樹」2017年10月号である。
同・9月号の紹介は、先の9月2日の記事にアップした。
概要
 2017年10月1日・刊、38ページ、歌はほぼ2段組み、散文は3段組みである。
 代表・発行人は佐田毅氏、編集人は佐田公子氏である。
感想
 出詠歌はもちろん、楽しい学びであり、題詠・付句(募集)も嬉しい。
 「私の選んだ10首」(3名に拠る)、各クラスの先々月号よりの抄出批評(5ページ)は、学びになる。
 「受贈歌集紹介」はほぼ3ページに渉り、支部歌会報告も丁寧である。
引用
 以下に2首を引用する。
 「東聲集」のK・あき子さんの「早朝に」6首より。
幼児が待合室であきる頃からくり時計は熊を踊らす
 手動みたいに、飽きる頃の間隔で、時計の熊が踊るのだろう。上手に平仮名を遣っている。
 「大翼集」のM・真知子さんの「幻想」6首より。

逝き方のリクエストなど出来るならドライアイスのごとく消えたし
 「ぴんぴんころり」願望の、発展形だろうか。定型を守っている。
 だれしも思う事は同じだろうが、比喩的にでも、昇華して逝きたい。


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 8月29日の記事で到着を報せた、結社歌誌「覇王樹」2017年9月号を、ほぼ読み了える。覇王樹とはいかめしい名前だが、サボテンの事である。
感想
 小さい結社なので、結社誌を数日の内に、散文を含めて、ほぼ読み了えられるのは有難い。
 作品の掲載順は、前記の記事でも書いたように、順繰りに回っている。
 2ヶ月前の誌上の歌から、クラスに分けて、批評が1ページずつ載る。
 全社友を対象に毎月、題詠、付け句を募集し、僕の少ない経験からは、応募作品ほぼ全部が掲載される。
 社友の短歌が、短歌の商業紙誌に掲載されると、「覇王樹」誌上に転載される。受贈歌集の紹介は、2ページにわたる。
 名刺交換会と称して、社友の名簿も配られるらしい。
 特筆すべきは、「覇王樹」ホームページである(このブログのリンク集にあり)。歴史、近号作品の紹介、他、充実している。今号で入社の2人も、「ホームページより」と付記されている。
1首紹介
 今回に紹介する1首は、「紅玉集」のW・富紀子さんの「ミートソース」6首より。
もう少し前向きになる心まであともう少しデザート注文
 明日の健康より今日の元気、と僕も思う日がある。心が前向きになるなら、豊かなデザートを注文しよう。


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 結社歌誌「覇王樹」2017年9月号が、8月26日(土曜日)に届いた。
 事情があって、報告が遅れた。同・8月号の感想は、今月7日の記事にアップした。
 表紙写真は、多機能プリンタのスキャン機能で、パソコンに取り入れた。カメラ写真より、鮮明である。
概要
 佐田毅・代表・発行人。
 徹底した平等主義である。名前順に3クラスに分けられた同人欄、準同人のクラス、初心者の会員クラスが、毎月号ごとに掲載順が回って載る。また各クラス内でも、名前の50音順に、掲載順が回っている。
 付け句、題詠、評論を募集し、楽しみが多い。また先々月分の歌の評、評論、「覇王樹歌人の歌碑」などもシリーズとなっている。
 今号の新入会員は2名である。
リンク
 僕の1首が、巻頭「八首抄」に採られた。その1首、通常6首、付け句・題詠(各1首)、「紅玉集展望」での僕の2首への評など、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」の、
8月28日付け記事から、毎日載せて行く予定なので、横書きながらご覧ください。


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 7月29日の記事で到着を報せた、結社歌誌「覇王樹」2017年8月号を、ほぼ読み了える。
 月刊だけれど、42ページと、ページ数は多くない。
 全5クラスの内、会員の「覇王樹集」は4名、準同人の「紅玉集」は7名であり、同人が3クラスある。
 しかも通常の6首掲載の他に、10首詠4名、力詠15首2名は、同人から選ばれている。
 「覇王樹賞」20首詠の発表があった。受賞のK・六朗氏の「日常と偶感」も良いけれど、僕は秀作になった、T・節子さんの「移ろひ」に惹かれた。
 付箋を貼った1首を次に引く。
風止めば雪となるべし冬帽子きつちり被り白菜を採る
 離れ住んでいる病む夫を想いつつ、農業にいそしみ、帰宅した夫に安堵している。
 夫婦の情感の籠もった、佳い連作だと、僕は思う。




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 結社歌誌「覇王樹」2017年8月号が、7月27日に届いた。
 僕の歌は、出詠8首よりの6首選と、初めて応募した題詠、付け句(各1首)が載った。
 内容は、もう1つのブログ「新サスケと短歌と詩」の、
7月28日付けの記事より、3回に分けて紹介する予定なので、横書きながらご覧ください。
 会員と準同人(僕が所属)は、8首出詠より6首選で、同人は無選6首が、掲載される。同じ所属でも、何首載るかを競った、「コスモス」のような競争はない。特選、昇級などの競争はあるのだけれども。
 僕の短歌の目的は、有名になったり、会で偉くなる事ではないので、短歌を創るモチベーションはあるのだけれども、この微風状態は不思議である。
 この号も、1通り読み了えたなら、ここで紹介したい。
 なお表紙の画像は、プリンタ多機能機よりスキャンして取込んだ。少し慣れて、要領がわかって来た。


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