風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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観戦

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 先の8月9日の記事、将棋棋士本4冊が届く、で紹介した内、羽生善治「決断力」を読み了える。角川oneテーマ21、2011年・28版。
 読み了えた羽生善治・本として、今月21日の記事、同「大局観」を読む、に次ぐ。

 将棋棋士からの本で、自己啓発的なものに、疑問を感じるようになった。
 1つは、ゴーストライターの著だろうという事である。インタビューや口述はあっただろうが、文章を膨らませる時、ライターの私観も入っただろう。
 年間に数10局も対局する忙しさで、まとまった著作は出来ないだろう。

 もう1つは、僕は囲碁的な考え方をして来て、僕の人生の勝敗は別に、途中で投了せずに終盤に向かう、数え碁だという思いがある。来年は古希の身だから、静かに寄せから、終盤に向かいたい。

 将棋の本は参考程度に、また将棋観戦は「観る将」として、切った張ったの将棋の世界を楽しんでゆきたい。


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 3月15日の記事「メルカリより、2冊を買う」で紹介した2冊の内、後の村上春樹「シドニー! 1 コアラ純情篇」を読み了える。
 先のエッセイ集、同
「おおきなかぶ、むずかしいアボカド」は、3月16日の記事にアップした。
概要
 2004年7月、文春文庫・刊。同「2 ワラビー熱血篇」と2分冊になっている。
 有森裕子のマラソンを掌編小説風に描いた「1996年7月28日 アトランタ」と、男子マラソンのシドニー代表選手・犬伏孝行の調整ぶりを取材したドキュメント「2000年6月18日 広島 オリンピック開会式まであと89日」の、2編を枕に、「シドニー日誌」(2000年9月11日~)に入ってゆく。
感想
 村上春樹は、オリンピックが嫌いだと書いていたので、その観戦記もどうかなあ、と思っていた。
 しかし現地に着くと、水族館、動物園等の直接には関わりない場所にも行きながら、競技を熱心に観戦している。
 日本贔屓も現れている。
 勝敗よりも過程の心理、勝敗後の心理、などに迫っている。
 テレビ観戦では捉えられない所を、よく描いている。
 「シドニー! 2 ワラビー熱血篇」文春文庫の新本を、楽天でポイントを使って、注文した。その事情については、また本が届いてから書く予定である。



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