風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

 お報らせです。2020年9月6日で以って、Kindle本「少年詩集 鳶の歌」を自力発行致しました。原稿は自分で作成し、表紙はデザイナーさんにお願いしました。上梓は自力で行いました。
 Amazonの「Kindleストア」カテゴリで、「少年詩集 鳶の歌」と検索すれば、すぐに出て来ます。右サイドバーのバナーよりも至れます。僕のペンネームは柴田哲夫です。価格は500円ですが、Kindle Unlimited版を追加金無料で購入できます。多くの方のご購読を願っております。

評釈

 先の8月5日にアップした記事、入手した5冊(3)の内、張籠二三枝さんの「三好達治 詩(うた)まくら」を読み了える。
 2014年、紫陽社・刊の「三好達治 詩語り」、2016年12月22日の記事、張籠二三枝「三好達治 詩のエピソード」に次ぐ、三好達治・評釈の第3編である。

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 各種「三好達治全集」を索捜し、周囲の人物の文章を挙げながら、三好達治の詩の真意を探ってゆく。
 福井県坂井市(当時、坂井郡)三国町に仮寓した5年間を主とする。しかし、三国町での萩原アイとの短い結婚生活は、萩原葉子「天上の花」に詳しいからか、この3冊であまり触れられていない。
 戦後も57調の詩ばかり書いていた三好達治を、今に論究する価値が、どこにあるのか。著者の郷土愛ばかりでなく、初期抒情詩と戦中の翼賛詩に注目が集まる中で、戦後の詩を含めて評価しようとするのだろうか。
 若者があからさまに「戦前」と呼ぶ時代に、三好達治の評価の底上げを図るものでなければ良いが。彼女の1連の作品は、お嬢様文学ではない。



 今月2日の記事、届いた2冊(9)で報せた内、川野里子の短歌評釈「葛原妙子」を読み了える。
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 購入の経緯については、初めのリンク記事に述べたので、ご参照ください。
 笠間書院、コレクション日本歌人選070、2019年7月25日・刊。122ページ。
 歌誌「かりん」選者の川野里子(6冊の歌集あり)が、戦後・前衛派の歌人・葛原妙子の短歌50首を選んで評釈すると共に、略伝、略年譜、解説、読書案内(全歌集、参考書、等)を付す。

 1通り読んでみて、称賛のあまり、作者の意図・心情を越えたと思われる評釈がある。塚本邦雄の美化よりは、良いと思うけれども。
 生活短歌を詠む僕は、出来るかぎり、葛原妙子の短歌を生活に還元したい。

 これから砂子屋書房「葛原妙子全歌集」4,900首に突撃する予定だけれども、僕は切り抜けられるだろうか。川野里子のこの評釈本は、携えることなく、処分したい。



 

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