風の庫

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詩集

 思潮社「関根弘詩集」(1968年・刊)の詩集「絵の宿題」より、「カメラ・アイ」の章を読み了える。
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同・「絵の宿題」の章は、今月7日の記事にアップした。
 これで4章に渉る詩集「絵の宿題」を読み了えた事になる。
概要
 「カメラ・アイ」の章は、9編の散文詩を含む12編より成る。
 「カメラ・アイ」と題されながら、カメラ・アイを感じる作品はなかった。モノクロ写真と、カラー・デジタル写真の、感覚の差だろうか。
感想
 散文詩「花火」は、幼時の花火(両国の川開き)の、年に1度の楽しい思い出を描いて哀切である。しかも「思い出はすでに取片付けられているのだ」と、過去に執着せず、未来を視る決意を見せる。彼は個人的な事を描いた作品で、意外と優れているようだ。社会と大衆を描く詩人、とされながら。
 散文詩「焼跡」では、敗戦後の再建を夢見ながら、焼跡の残る現実を描いて、庶民の日のあたらない生活を示す。
 自由詩「挽歌」では、「名前を盗まれた僕を哀れむのは/僕です。/貧しい男と女の骨を抱いて/どこにも行くまい。」と名文句で見得を切っている。全体を読んでほしい1編である。
 自由詩「兵隊」では、国の再保守化をうたう(彼はレッドパージに遭っている)のだろうか。「この生きかえった兵隊は/やはり兵隊だった//しばらくおとなしかったが/やがて命令をとり戻した。…」と、日本の再軍備化を批判するようだ。
 しかし絵本風な語りなどで、リアリズムとアヴァンギャルドの統一、と称してほしくない。
 事情はあっただろうが、もっと編数を少なくして、大衆に読みやすい詩集にするべきではなかったか。
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写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。




光る波
 今日2回目の記事更新です。
 先の
12月5日の記事の通り、当日17時より開催しました、柴田哲夫(僕のペンネーム)のkindle本・詩集「改訂版 ソネット詩集 光る波」は、Amazonでの無料キャンペーンを、12月10日16時59分に終了しました。
 Amazonの販売ページより、確認致しました。
 第1回、第2回の時程ではありませんが、無料詩歌売れ筋ランキングで1時は4位となるなど、手応えを感じました。
 期間中にお買い上げ下さった方々、応援して下さった方々、お礼申し上げます。ありがとうございます。
 これからはkindle unlimited版(追加金・無料)か、kinndle版(税込み、540円)でのご購入となります。
 第4詩集、kindle版「日々のソネット」(kindle unlimited版あり)と共に、これからも宜しくお願い致します。


光る波
 今日2回目の記事更新です。
 12月5日より
開始し、12月10日16時59分頃まで、kindle版・詩集「改訂版 ソネット詩集 光る波」の無料キャンペーンセールを開催中です。仏の顔も3度と申しますが、今回の3回目で無料キャンペーンの最終回です。
 Amazonの無料・詩歌売れ筋ランキングで、昨日17時で第4位、21時で第6位でした。高浜虚子の句法書や、中原中也の詩集に混じって、健闘していたと思います。17日17時、40位です。
 買い方、内容について、これまでの記事に尽くされています。メニューバー下のメッセージボードと、右サイドバーのカテゴリ別アーカイブの下方、「自費出版」の項の「改訂版 ソネット詩集 光る波」より、是非お読みください。
 スマホ版では、メッセージボード下の表紙バナーより、PC版では右サイドバーの表紙写真より、お来しください。


 思潮社「関根弘詩集」(1968年・刊)より詩集「絵の宿題」より、「絵の宿題」の章を読み了える。
 今月4日の記事、同・詩集より
「実験」の章に次ぐ。
概要
 原著は、1953年、建民社・刊。
 1920年生まれながら、戦時中、「軍事工業新聞社」に勤めていたせいか、従軍を免れた。
 戦後、「全国工業新聞社」に勤め、組合運動に携わり日本共産党に入党(後に脱党)するがレッドパージで離職。後は文化活動に従事したようだ。
感想
 「絵の宿題」の章は、表題の章ながら、5編を収めるのみである。
 「背中の目」は、戦後再建の時代の、新聞報道や緑の羽根の欺瞞、野球放送・観戦、競輪等の賭博、等の娯楽に由って、生活と向き合う心を逸らさせる、風潮を描いた。
 詩集の表題作でもある「絵の宿題」は、語り風な文体と4行/2行の繰り返しに由って、絵本風な作風を取り入れている。末尾近く「ところが/ゼイキンはボク達が払っていた。//ここに描いてください。ゼイキンを払っているボク達を。…世界(ニホン)は僕たちのもの。/ボク達がボク達のものになるとき」は、納税者の誤りと、スローガン的な面がある。
 「燃えている家」は、「燃えている家」を初めに置いた3行を繰り返すレトリックはありながら、ドグマ的である。
 「靴の歌」では、電車、汽車、自動車、飛行機に反し、靴を賛美している。今から見ると、アナクロニスティックでもある。
 リアリズムとアヴァンギャルドの統一という目標は、達成されていない。
 彼はサークル詩運動を唱導したが、戦後庶民が感情表白の場を得た喜びが想像される。
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写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。





光る波
 このブログの運営者・新サスケ(ペンネームは柴田哲夫)の第5詩集「改訂版 ソネット詩集 光る波」kindle版の無料キャンペーンが、12月3日の予告の通り、12月5日17時より始まっています。
 定価540円(税込み)のところ、kindle unlimited会員でなくとも、kindle本を読める状態であれば、無料でお読みいただけます。
 17時には本を読んでいて見過ごしましたが、18時15分には開始を確認致しました。
 Amazonのkindle本コーナーで「ソネット 光る波」で検索してくださるか、右サイドバーの(スマホ版ではメッセージボード下の)詩集表紙のバナーをクリックしてくだされば、即で購入ページへ着けます。
 定年前後の生活を描いたkindle版詩集「日々のソネット」に先立つ、厳しい職場と、夫婦二人暮らしの家庭を描いた作品がおもの、「光る波」です。43編のソネット(おもに4連、14行の詩)を収めています。
 苦しんで勤めている方、ささやかな家庭を保っている方、それらに関心をお持ちの方に、お薦めです。
 無料キャンペーンの終了は、12月10日(月曜日)午後16時59分頃となっています。是非お求めください。


 思潮社「関根弘詩集」(1968年・刊)の詩集「絵の宿題」より、2番目の章「実験」を読み了える。この詩集は4章に分かれているが、数字は冠していない。
 初めの章
「沙漠の木」は、先の11月23日の記事にアップした。
概要
 関根弘、「絵の宿題」については、わずかだがリンク記事で書いたので、参照されたい。
 この「関根弘詩集」には、第4詩集「約束したひと」まで(と膨大な「未刊詩篇」)が収められているに過ぎず、三省堂「現代詩大事典」(2008年・刊)に拠ると、あと5詩集がある。
感想
 「実験」の章には、10編の詩を収める。中でも「なんでも一番」が(初期の?)代表作のように、詩の手引き書に引かれる。僕も三一書房の高校生新書「現代の詩 新しい詩への招待」(小海永二・著、1965年・刊)で、高校生の時に読んだ。「…アメリカはなんでも一番/霧もロンドンより深い…紐育では/霧を/シャベルで/運んでいる!」と結ばれる。シャベルとはショベルカーの事だと思うが、あり得ない事である(詩では許される)。しかしここには、産業への憎悪はなく、非理的な機智による、トボケたユーモアがあるのみだ。まだ「荒地」の詩が、社会と自己に批判的だった。
 「犬」では、「…それから犬が僕をくわえて走っていた。…僕は声をだした。犬の鳴声だった。…そこには僕の仲間がいる。おそかれ早かれ犬になることをしらないで。…」と述べられる。仕事は厳しく、生活は貧しく、人間的に生きられない人々を描く。彼は仕事・著作でその域を脱したとしても、代弁者として思いを紡いでいる。
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写真ACより、「乗り物」のイラスト1枚。




 今日2回目の記事更新です。詩集の無料キャンペーンの予告です。
 このブログのメッセージボード(タイトルの下のメニューバーの下)の記事変更でもおわかりでしょうが、僕の第5詩集・kindle版「改訂版 ソネット詩集 光る波」の無料キャンペーンを、12月5日17時頃~10日16時59分頃にかけて5日間、Amazon上にて行います。
 3度目ですので、これを最後の無料キャンペーンとしますから、無料でkindle版の詩集を是非お求めください。「kindleストア」カテゴリで「ソネット 光る波」で検索してくださるか、ブログ右サイドバーの詩集表紙のバナーをクリックしてくだされば、販売ページにすぐ着きます。
 1回目、2回目のキャンペーンも好評でしたが、90日に1回しか行えませんので、この日を待ちました。
 内容は、苦しみながらの勤務、妻との二人暮らし、他を描きました。
 Amazonのカスタマー・レビューで1件ですが、高い評価(星5つ)を頂いております。
 無料キャンペーンが始まりましたら、ここで報告致します。
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写真ACより、「クリスマス」のイラスト1枚。



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