風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

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追悼特集

 先の6月28日の記事で到着を報せた、結社歌誌「覇王樹」2021年7月号を、ほぼ読み了える。

 リンクには、6月号の感想と、僕の7月号の「葉が見えくれば」6首・他への、リンクが貼ってある。
 また結社のホームページ「短歌の会 覇王樹」も7月号仕様となった。


「覇王樹」7月号
 7月号では、前代表の「佐田毅追悼特集」が組まれる。編集後記の佐田公子・現代表は、100周年の年が明けてから、追悼号を出す予定だったと、明かしている。アルバムとして見開き2ページ11葉、略歴3ページ、社外追悼文1名、社内追悼文4名、当時の紙誌よりの転載5名、歌抄を含めて7ページとなっている。僕の入会時には、佐田毅・代表は病臥中で、巻頭言以外には謦咳に接することはなかった。僕は少ない追悼歌を詠んだのみである。
 これで「覇王樹」代表を継いだ夫人、佐田公子さんも、肩の荷が降りたというか、胸の痞えが降りた心境と察する。「覇王樹」代表・編集発行人の重責を負いつつも。

 「短歌往来」4月号よりY・美加代さんの「過去形ならず」8首、日本歌人クラブ「風」209号よりY・悦子さんの「雪の帽子」5首が転載された。「受贈歌誌抄」3冊(5首ずつ)、「受贈歌集紹介」6冊2ページ、他、内外に手厚い。一般の歌、散文に触れる余力がない。




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詩誌
 今月1日の記事「贈られた2冊と届いた1冊」で、到着を報せた3冊の内、2番目の同人詩誌「角(つの)」第44号を紹介する。
追悼特集
 前記の記事で書いたように、今号は、先の6月10日に亡くなった、同人・岡崎純さんの追悼特集である。
 詩集「寂光」にて日本詩人クラブ賞、他、日本現代詩人会・先達詩人顕彰、1985年より「福井県詩人懇話会」初代会長を25年に渉って務めるなど、詩と活動は、敬愛をもって遇された。
 「詩抄」として5編、日本現代詩人会会長と、同誌の発行人K・久璋さんの弔辞を載せる。同人をおもに、15名16編の追悼文を載せる。岡崎純さんの「全詩集」の発行の近い事が救いである。
詩編・他
 それに続いて、8名8編の詩を発表する。
 N・としこさんの「今日一日(ひとひ)の」は、芝生の草ぬきの唄である。多くの闘いと苦難を越えて、詩境は明るい。最終第5連より、1部を紹介する。

よみましょか
うたいましょうか
それとも
ちょっとおどりましょうか
草たちの 青っぽい誘いにのって

 同誌の発行人で、弔辞も述べた、K・久璋さんが、研究2編のみで、詩を寄せていない。岡崎さんの逝去の衝撃か、続けて詩集を刊行した疲れか、僕にはわからない。


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