総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2021年2月号を、ほぼ読み了える。
到着は今月25日の記事、届いた3冊を紹介する(10)にアップした。
リンクには、同1月号の感想の記事へ、リンクを貼ってある。
巻頭作品には、中流市民の意識が強く、過去の痛みなど織り交ぜながら、平穏である。
第32回歌壇賞は、帷子つらね(かたびら・つらね)「ハイドランジア」30首に決定した。ハーフの帰国子女らしい魅力を、それとなくしっかりアピールしている。「塔」「早稲田短歌」所属。今後の活躍を期待する。
選考座談会の記録では、合意の形成されてゆく様が明らかで、無理押しもなく、選考会のありようを示している。
僕は作品欄の末の「作品7首」欄の歌が好きだ。トップランナーではなく、遅れまいと追随する姿がある。時にトリビアを詠んで、親近感を持つ。
以下に2首を引く。
右足の小指の小さき切り疵がふた月かけてやうやく治る(岡村彩子)
バスを停めタクシーを停めバイク停めて私一人の横断歩道(田岡弘子)
到着は今月25日の記事、届いた3冊を紹介する(10)にアップした。
リンクには、同1月号の感想の記事へ、リンクを貼ってある。
巻頭作品には、中流市民の意識が強く、過去の痛みなど織り交ぜながら、平穏である。
第32回歌壇賞は、帷子つらね(かたびら・つらね)「ハイドランジア」30首に決定した。ハーフの帰国子女らしい魅力を、それとなくしっかりアピールしている。「塔」「早稲田短歌」所属。今後の活躍を期待する。
選考座談会の記録では、合意の形成されてゆく様が明らかで、無理押しもなく、選考会のありようを示している。
僕は作品欄の末の「作品7首」欄の歌が好きだ。トップランナーではなく、遅れまいと追随する姿がある。時にトリビアを詠んで、親近感を持つ。
以下に2首を引く。
右足の小指の小さき切り疵がふた月かけてやうやく治る(岡村彩子)
バスを停めタクシーを停めバイク停めて私一人の横断歩道(田岡弘子)