「歌壇」11月号
 綜合歌誌「歌壇」2018年11月号を、作品中心に読み了える。
 10月16日の記事
「入手した3冊(3)」で、3番目にアップした。
概要
 2018年11月1日付け・刊。169ページ。800円。
 毎度書く事だが、値上げせずに頑張っている事は尊敬する。1定の読者はおり、自費出版等の収入もあるのだろうけれども。
巻頭20首
 高野公彦(以下、敬称・略)の「海面は銀波」初めで、歩きスマホと幼児虐待を同等視するのは、如何なものか。安倍首相の顔を平手打ちする想像は、僕にはできない。
往復書簡
 宇田喜代子から馬場あき子へ宛てた書簡で、この夏の酷暑、豪雨が、恒常のものではないかとの怖れは、僕も感じた所だ。
ぶつかりインタビュー 第6回
 佐佐木定綱が寺井龍哉にインタビューしている。若者同士の対話となった。狭い範囲での先端的問題についても論じられている。
 「基本的歌権」が論じられている。僕はもっと一般的に、創作された芸術は、表現としてある程度以上の敬意を払われるべきだと、いう事だと思っている。大衆芸術の俳歌であっても。だから、むやみに貶したり、むやみに添削してはならない、と感じる。「基本的人権」と共に「基本的表現権」はある。
引用

 青木陽子の「アルバム」12首より。
痛きまで還らぬ日々を思ふ夜途切れては鳴く一つ蟋蟀
 感慨、述志から景物へ逸れてゆく詠み方は、これまで「なぜ言いきらないのだ」と嫌がってきたが、歳のせいか、好ましく思う歌もあるようになった。