風の庫

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邦訳

 ボブ・グリーンのコラム集「アメリカン・タイム」を読み了える。
 彼の本を既に読んだかと、ブログを検索するが、ヒットしない。

アメリカン・タイム
 集英社文庫、1993年・刊。45編のコラムを収める。
 ボブ・グリーンは、シカゴ・タイムズのコラムニストになり、シカゴ・トリビューン紙、エクスクァイア誌のコラムニストとして成功した。邦訳も10数冊があるという。
 文庫本のカバーは洒落ている(カバーイラスト、カバーデザイン、共に日本人に依る)が、読んだ感想は、芳しいものではない。名が売れている事を利用して、著名人をけなしたり、小エピソードを取り上げて有名にし、名を上げて行く。自転車操業か、ハムスターの回し車のように、走り続けるしかない。
 アメリカ人には、アメリカン・サクセス・ストーリーの体現者に映ったのかも知れない。
 2002年9月、古いスキャンダルが発覚し、シカゴ・トリビューン紙のコラムニストの座を降りた。彼はその後も執筆を続けている。


 


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 先の3月30日の記事「届いた4冊」で到着を報せた内、文学総誌「縄文」第2号を、ほぼ読み了える。
 
同・創刊号の感想は、昨年10月4日の記事にアップした。
概要
 2018年3月31日、「縄文の会」(代表・前川幸雄)・刊。B5判、2段組み、28ページ。執筆者6名。
感想
<地域研究>2編は、教育の右傾化に従っているようで、ここでは評を避ける。
<漢詩>
 Y・絹江さんの「訪墨西哥古代都市遺跡」(メキシコ古代都市遺跡を訪ぬ)は、5言絶句。日本と、メキシコと、中国の文化が、集合するようだ。モノクロ写真を添える。
 M・昌人さんの「岡田啓介」は、7言絶句。郷土・出身の首相・岡田啓介を僕はよく知らないが、1ページ上段で紹介し、下段に漢詩と通釈文と語釈を載せている。
<一般研究>
 Y・信保さんの「ナマズの謎を追う(1)」は、彼が小学3年生以来の謎(ナマズを食べない家系がある事)を追って、中学~大学に入って解明を続け、「阿蘇の神」の使いとして、氏子がナマズを食べない習俗がある事を突き止める。
 次号で更に論を展開する、という事で期待される。
 前川幸雄さんの「「三好達治展」を見て思ったこと」は、12ページ余に渉る。
 漢詩の翻訳がある三好達治は、西欧詩ではヴェルレーヌの詩を好んだ所から入り、漢詩、西欧詩で隔句交互韻(脚韻)を採っている事を、原文、邦訳、解説を掲げて示している。
 了いに、それらの邦訳では韻を訳出する事が殆んど不可能だと述べている。



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