岩波文庫の一茶「七番日記」(上)より、2回めの紹介をする。
 同(1)は、今月23日の記事にアップした。



 今回は文化7年7月~12月、89ページ~133ページの、45ページ分である。
 文化10年、継母・継弟との和解が成立して、田畑からの収入を得るようになるまで、文筆一本の生活であり、実際上、豪商・寺の住職を頼り、門人等に頼って生活していた。パトロンと門下が頼りだったのである。
 文化7年は、江戸流寓時代と言われる中の1年である。
 夏の涼み、冬の暖房の心配、等が吟じられている。

 以下に5句を引く。
咲たての朝皃
(あさがほ)(値)ぎり給ふ哉
痩蛙まけるな一茶是に有
はつ時雨俳諧流布の世也けり
雪ちるや七十皃の夜そば売
とし暮て薪一把も栄耀
(ええう)

朝顔
写真ACより、「朝顔」のイラスト1枚。