風の庫

読んだ本、買った本、トピックスを紹介します。純文学系読書・中心です。

Kindle本の第1歌集「雉子の来る庭」をKDPしました。右サイドバーのアソシエイト・バナーよりか、AmazonのKindleストアで「柴田哲夫 雉子の来る庭」で検索して、購入画面へ行けます。Kindle価格:250円か、Kindle Unlimitedで、お買い求めくださるよう、お願いします。

難儀

 笠原仙一さんの第6詩集、「命の火」を読み了える。
 入手は、先の1月31日の記事、届いた2冊を紹介する(10)で報せた。



笠原仙一 命の火
 2019年12月28日、竹林館・刊。500部・限定。
 この500部というのは、僕の周囲の自費出版・詩集としては多めで、組織を通して配られるのだろうか。
 45編の詩とあとがきを収め、159ページ。

 仲間から「笠原節」と呼ばれる、ラッパの詩は、僕は苦手である。僕は藤村、白秋、朔太郎の抒情詩から戦後「荒地」派の詩を読んで来たので、プロレタリア文学系の詩になじまない。

 ただ「日の本が滅んでいく」には、題名とは別な仏壇仕舞いの内容で、身につまされた。僕は廃棄物処理の事業所に勤めた時期があって、仏壇屋が仏壇を廃棄物として持ち込むのには閉口した。仏壇屋の仏壇は産業廃棄物だから駄目だと言っても受け付けを通って来る。お精抜き(この字を宛てるのだろう。僧の誦経で仏壇の仏性を抜くこと)をしてあるのかと問うても、無言である。無信心といっても、人々の念の籠もったものを、ゴミとして破砕する事には抵抗があった。
 また「雪よ」には、雪国に住んで、大雪に難儀する庶民の心情を描いて、共感する。




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 最近に入手した本、4冊を紹介する。
 今月8日に、集英社オレンジ文庫の青木祐子「これは経費で落ちません!」第4巻が届いた。
 先の7月30日の記事で報せた、
同・第2巻・第3巻と同じく、メルカリを通して購入した。
 価格は420円とやや高いが、3方を削ったらしくはあるものの、帯付きで本文も良く、送料込みなので納得である。

千原こはぎ ちるとしふと
 これより3冊は、書肆侃侃房の「新鋭短歌シリーズ」のkindle unlimited版である。8月8日に、Amazonよりタブレットにダウンロードした。
 まず、千原こはぎ・歌集「ちるとしふと」。
 紙本版:2018年4月16日・刊。1,836円。
 kindle版:2018年5月31日・刊。800円。

ユキノ進 冒険社たち
 ユキノ進・歌集「冒険者たち」。
 紙本版:2018年4月16日・刊。1,836円。
 kindle版:2018年5月31日・刊。800円。

大西久美子 イーハトーブの数式
 大西久美子・歌集「イーハトーブの数式」。
 紙本版:2015年3月13日・刊。1,836円。
 kindle版:2016年6月4日・刊。800円。

 上記3冊とも、kindle unlimited会員は会費(月額:980円)の他は、追加金・無料である。

 報告していないと思うけれども、高浜虚子の「六百句」をタブレットにダウンロードして読んでいて、内容にではなく難儀している。また「吉本隆明全詩集」「ドストエーフスキイ全集」という、中途の全集もあって、読書に難儀している。どうなる事か。
 とりあえず読んだ本から(長い本は分割してでも)、ここの記事に挙げたい。





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